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摂田屋の「鏝絵(こてえ)」

先日、長岡に赴く用事があり、お隣の宮内、「摂田屋(せったや)」を訪れました。昔ながらの蔵がならぶ「醸造の町」ということだったのですが、思わぬアートに出会えました。

信越本線で長岡から一駅。一両だけの電車に乗りました。扉も自分で開けるタイプ。

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さて、それは何かというと、昔ながらの蔵を飾る見事な鏝絵(こてえ)です。
「機那サフラン酒本舗」というところの蔵です。

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(クリックで拡大)


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なんともおちゃめな龍です。


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見事な鳳凰。


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こちらは亀。


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右サイドにもたくさんの動物が。詳細はぜひ現地を訪れてご覧ください。


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残念ながら風雪と先の地震のため、かなり傷みが激しいようです。ぜひ修復して大切にしてほしいところ。

この「機那サフラン酒本舗」はかなり荒れ果てているのですが、サフラン酒自体は今でも製造されています。


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現在は薬効を謳わないリキュールとなっており、パッケージには「薬味酒」と書かれています。



その他の醸造元。

清酒 吉乃川の蔦の蔵。

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味噌 星六

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醤油 越のむらさき

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摂田屋紹介 摂田屋案内まっぷ


トリッププランナー 長岡の摂田屋で酒蔵、味噌蔵、醤油蔵めぐり


摂田屋の醸造元の建物の多くは国の登録有形文化財になっています。

市政ニュース 醸造のまちを訪ねてみませんか


私は当てのない早朝の散策だったので中までは見られませんでした。醸造の現場などを見たい場合は事前予約などが必要のようです。






『飾り原稿用紙 碧翡翠』 日本文具大賞 デザイン部門 グランプリ受賞!



この度、私がデザインを担当した、㈱あたぼうの『飾り原稿用紙 碧翡翠(アオヒスイ)』が2016年度の日本文具大賞 デザイン部門のグランプリを受賞いたしました。



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国際 文具・紙製品展 第25回日本文具大賞受賞製品一覧


あたぼうステーショナリー


あたぼうステーショナリー 飾り原稿用紙


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『飾り原稿用紙』は、手で書くことが少しでも楽しくなることを願ってデザインした原稿用紙です。こどものころ、読書感想文を原稿用紙5枚以上!とかいう宿題で苦しんだことはありませんか(笑) そういうネガティブなイメージを払拭すべく無味乾燥ではない飾り罫を施したカラフルな原稿用紙を作ってみようと思いました。

文具ライターの小日向京さんの監修を受け、製造販売元の㈱あたぼうさんと、皆で力を合わせて製作した製品です。

紙は白い「キンマリ」で、嵩張らず、万年筆などのインクの乗りも良いものになっています。A4サイズというのもバインダーに綴じたり、日常で使いやすい大きさではないでしょうか。


小日向京のひねもす文房具


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『飾り原稿用紙』は現在、全部で6色の展開があります。


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『碧翡翠』は清流とそこに棲むカワセミ(翡翠)をイメージとしています。


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魚尾のカワセミは小魚を咥えて水から飛び出したところ。


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小魚が5文字、5行ごとの指標になっています。


デジタル全盛でだんだんと手で文字を書くということも少なくなってきたように思います。しかしながらアナログな手書きを大切にするという指向も決して無くなったりはしないでしょう。手書き文化に少しでも貢献できれば、というところが受賞理由の一つではないかと思っています。


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枻出版社さんの『趣味の文具箱 38号』の表紙にご使用いただきました。万年筆と文房具が一杯の素敵な本です。


枻出版社 『趣味の文具箱』




トマトの箱

最近スーパーでよく目にする、トマトのケース。

これがなかなかよくできておりまして。

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ちょっと見ただけではどう組み立ててあるのか分かりにくいのですが…



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両サイド部分を引っ張り出すのですね。



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両側面を引っ張り出してから持ち上げると。



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簡単でしっかりしていて、展開図にも無駄がない。いや、よくできています。




160627追記



後日、これまた「くまもん」のトマトを購入したら…箱が似て非なるもので…

少しトマトが大きめだったせいか、側面が二重になって丈夫になっているようです。大きさはほぼ同じ。


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これは見た目通り上面を引き上げます。

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このタイプは持ち上げるときに分解してしまう恐れがありますね。
組み立てやすく、外れにくいようにと形状に細かい工夫が。5㎜ほどのスリットが入れてあります。

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両側を引き上げて…

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側面を開いていくと…

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縦長の展開図に。

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最近スーパーで熊本産のトマトをよく見かけるのですが、熊本のトマトはこのタイプの箱が多いようです。他にも違う展開図が存在するのかなあ?






本 『タイポさんぽ改 路上の文字観察』

『タイポさんぽ改 路上の文字観察』藤本健太郎著 誠文堂新光社


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街角にある様々な看板を中心に、著者が採取したタイポグラフに対してその味わいどころを語る。

街で見かけるたくさんの看板、確かにそれらはいずれも味わい深い。書体のおもしろみもさることながら、本書ではそれに対する著者のコメントが秀逸なのである。看板ひとつでそこまで語れるのか、と感心しきり。これはもう、著者、藤本氏の話芸である。

以前に取り上げた「もじ部」ではフォントデザイナーという職業の方々が、漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベット等、一式全てにおいて精緻なフォーマットを策定し、微に入り細に入り、書体を作製していた。また、大手の企業でも企業ロゴと言えば、厳格なレギュレーションのもとに管理され、例えば勝手に色を変えて使うとかいうことなどもっての他なのである。

しかしながら、本書で取り上げられるタイポはその対極に位置するかのようだ。文字通りその店の看板であるにもかかわらずどこかユルい(笑)

たしかに町で見上げれば、お店の数だけ看板があるわけで。
それらはいったい誰がデザインしたものだろう。普通ならその店を立ち上げるときに、店の製品のカタログ、名刺等、印刷物も考慮して店名ロゴのデザインを行いそうなものである。
そういう場合は印刷屋さんとつながりのあるデザイナーさんが行うのだろうか?

しかし、本書で取り上げる、とりわけワンオフもののアクリル看板を見ていると、「こういう雰囲気のロゴでデザインして。看板と込みでいくらいくらでお願い!」という会話が聞こえてきそうである。

おそらく、デザインした方々はレタリングの専門家というほどではなくても、学生時代に一通り、文字のデザインについては勉強してきたのであろう。でももはやそんなことは最重要事項ではない。大切なのはオーナーの意向、そしていかに街頭で目をひくかということ。デザイナーではなく、看板職人として腕を振るうのだ。そして、インパクトとフリーダムさを兼ね備えたタイポが出来上がる(笑)

しかしながら、端正な一流企業のロゴとは違って、まさに手作りの息遣いとダイナミズムを兼ね備えたこれらの看板たちこそが我々の身近で街を彩っているのだなあ、とあらためて思う。


『溝引きと烏口』  - 失われつつある文房具と技術 -

昨日イベントで紹介した昔の文房具。

「溝引き」

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昔の竹製の30㎝定規などで上面に「溝」が掘られていたのをご存知でしょうか。今でもこのプラスチックの定規のように溝のついているものがあります。

先端に球のついた棒(これが「溝差し」)とセットで使います。下の写真のようにお箸を握る要領で「筆」とともに持って…


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つまり、基本的に「筆」で真っ直ぐな線を引くための道具です。筆は定規に直接つけられませんからね。溝差しはここでは金属ですが、中空のガラス製のものが多かったですね。今でも大きな画材屋さんやネットでは手に入るようです。

デザインの授業で「平面構成」などがすべてポスターカラーで制作されていた時代には必須の技術でした。今ではもちろんパソコンなどでの作業が主流でしょうから使う方は少なくなっているでしょう。

最近、「SHIROBAKO」というアニメ製作会社を舞台としたアニメで、年配の背景画家さんが使っていました。また、先日、紹介した『もじ部』の中でもフォントデザイナーさんが使っておられます。他に今でも建築パースを描く場合に使われる方がいるかもしれません。達人になると直線だけでなく、曲線も描けるとか…

水彩画で真っ直ぐな線を引く必要があるときにも使えますね。お箸のように間隔を調整しながら使うのですが、日本人にはぴったりの道具です。必ずしも専用の道具を使う必要もありません。ペンでもお箸でも真っ直ぐな棒があればいいので、覚えておいて損はない技術です。


「烏口(からすぐち)」

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こちらは真っ直ぐで且つ一定の太さの線を引くための道具です。

今でも製図用品売り場で見かけます。


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厚紙や筆でインクを中に入れます。直接、インクに浸けると外側にもついて汚れるからです。



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ネジで隙間の幅を調整し、定規の斜めの面を絵のようにして使います。インクがすぐに切れますが、1本でいろいろな太さの線に対応できるという利点があります。

製図や版下を作成するシーンで使われてきました。「ロッドリング」のような製図用万年筆が出てきて次第に使われなくなっていきました。私は子供のころ、石森正太郎の「まんがの描き方」のような本で紹介されているのを見た記憶があります。いかにもプロが使う道具としてあこがれたものです。










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