『頭のいい人がしている午前勝負の仕事術』 中川裕 ぱる出版
同シリーズの中川氏著作の2作目。
前作に続き、やはりこの本もこういう内容で1冊上梓できてしまうんだなあ、と感心する。
朝早起きするメリットを挙げろ、と言われたらいくつ思い浮かぶだろうか?
朝、慌てなくて済む、満員電車を避けられる、健康によさそう・・・誰でも3つや4つはすぐに思い浮かぶだろう。しかし、早起きに関連するトピックを10個書けと言われたら?それはちょっと難しいかもしれない。ましてや、200ページの本を1冊仕上げることなどなかなかできまい。
どのような本も書く側の立場になって読むと、感心することばかりである。
この本では6章に「午前勝負のメモ術・ノート術」という項目があるのだが、メモ術はよしとして、「午前」とどういう関係があるのかさっぱり分からない。
これを読んで、早起きしよう、と思えるなら、まあ、それで充分効果はあったといえるのではないだろうか。具体的な仕事術というよりは、朝、早く起きて朝から余裕を持って仕事をしよう、という提案の本。
私がビジネス書を読むスタンスは、メモや情報整理という観点からリフィルデザイン等の参考になれば、という、極めて卑しい視点に立ってのことある(笑)。
ま、しかしながら、どうも「夢をかなえる」とか「頭のいい人がしている」というようなキャッチーなタイトルの書物には見るべきものは少ないようだ。売れてなんぼ、の業界であるからみんな一生懸命、いかにも受け狙いのタイトルを工夫し、サラリーマンのトランキライザー(死語やね)となるべく次から次へと新手を繰り出す。こういう「BIG tomorrow」的なHow toものはいつの時代でも需要があるようだ。(BIG tomorrowってまだあったっけ?たぶん20年以上続いているでしょう。息が長いということがその需要を物語っている。ま、雑誌の後ろにある「願いが叶うなんとかストーン」や占い書と同じ類に他ならない。)
最近で一番驚いたのが「脳が若返るメモする習慣」というタイトル(笑)。なんか流行のワードを3つぐらい合わせたよーな。いや、ここまでやられると、これはこれでどんな料理をしているのかと、逆に興味も湧くというものだが(笑)。
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早く寝る。
そこからつまづくんですよね........orz