Loftを覗いたときに大々的に展示しているのが目に付いた。
PP板を折って組み立てる食器のシリーズで、クラフト好き故、試しに、複雑そうな「カップ」タイプを購入。

プロダクトとしてはおもしろいところを突いていると思う。
「
ORIKASO」は折り紙からインスパイアされたということで、文字通りORIは折り紙の「折」ということで、それは分かるのだが、KASOは何故か「可塑」ということで、HPでは「プラスチックのこと」という説明があった。なんだか外国人の勘違い漢字みたいだ。
実際に触ってみると、まず、めちゃくちゃ組み立てにくい。折り曲げのヒンジ部分が馴染んでくればもう少し簡単にできるのだろうか。(ボタンで留める皿などは簡単そうだが)

とにかく、取り説が悪く分かりにくい。ボタンで組み立てる同形のカップがあったらしく、写真を流用しているようなのもいただけない。
組み立てたあとは割としっかりしていて、水が漏れることはなかった。

しかし・・・使う前に洗おうとして困った。
分解できない!折り目がたくさんあるので、このまま洗えば洗剤が入って取れなくなる。分解することを考えていないな、これ。指を入れる隙間を作っておけばよいのに。
無理やり開こうとして、
指を切りそうになった。プロダクトとしての完成度は高いとは言えない。
PP樹脂の耐熱は0℃から110℃とのこと。低温下ではヒンジが破壊するかもしれないので、プロユースにも耐えられないだろう。重い荷物を持っていきたくないハイキング専用のアイテムといえる。
そして一番疑問なのが、販売仕様。
価格が¥525なのだが、中身の原価はPP板を打ち抜いただけなので2,30円だろう。Made in China なのでそれ以下かもしれない。
それはよいのだが、外袋が異常に凝っているのが疑問なのだ。外袋もPPを使っているのだが、特殊な全面印刷を施しているうえ(もともとPPなど印刷が利かないのだ)、3箇所も丁寧にウエルダーで溶着している。間違いなく、中身よりもはるかに費用がかかっている。仕舞うための袋として使えるにせよ、こんな豪華なものは要らない。
発想がおもしろいだけに、期待外れのアイテムだった。
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動画http://jyouhouya3.sakura.ne.jp/2007/02/3.html
ところでhoririumさんだったらコップなど自作できるんじゃないでしょうか(笑