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Cubicパノラマ

Cubicパノラマ

前回コメントを頂いた、QTVR Diaryのにのみやさんに教えていただいた「Pano2QTVR」を弄ってみた。(それにしてもにのみやさん、「若冲展」の写真を撮っておられる~、羨ましすぎ。行きたいなあ、若冲展…」)

これ、Mac版だけ?と思ったら、Win版もあった。しかもフリーのが。

「Pano2QTVR」

「Tutorials」も同じページにあるので、詳しい使用法はご研究あれ。

有料版と比べるとかなり制限があるが、それでも360°パノラマのQTVRを作製してくれる。しかも、元画像を90°回転させたりしなくてもいいし、画質等も設定できるのでこれは便利。

基本的な使用法

まず、このソフトはパソコンへのインストールが必要。

1.360°パノラマの元画像(平面)を作製しておく。ここまでは前回の「VRMakePano」のときと同様。jpgでもOK。

2.ショートカットアイコンに1.で作った画像をドラッグ&ドロップすると、「ProjectSetting」というタグが開く。
ここで「Cylindrical」を選択し、「Output filename」を記入して「Create Movie」ボタンを押すだけ。

3.Window size やQuality、Panの角度など、2.の変換実行前に「QuicTime Settings」タブで設定できる。



さて、今回は「Cubicパノラマ」についての覚え書き。

私がCubicパノラマをすごい!と思ったのは、2年ほど前だったか、Pya!に投稿された(おそらく拾い物として)下記のムービーを見てからだ。

ttp://www.vrway.com/vrmag_issue_22_hotlist_fullscreen/fullscreen/VR000007222.html(頭にhを入れてください)

カメラをペットボトルに入れて撮影するというアイデアが抜群。不思議な世界ができあがっている。しかし、ノーダルポイントなどのことを知るにつけ、セッティングが大変なんだろーなと思わずにいられない。

この他にも

VRMAG issue 22 - Hotlist FullscreenQTVR Galleryにはすばらしい、QTVRがある。

ただし、私の環境では、というかパソコンが非力なためか、QTVR関係のサイトに行く度に、ブラウザが落ちまくり(泣)。QTVR関係を見る場合は自己責任でお願いします。


もう一つ、これもすばらしい。

パノラマ写真を制作しておられるsizuさんのサイト 「ぐるぐる写真」 パノラマ-代々木公園『深夜の電話ボックス』

いや、音声も雰囲気たっぷりで秀逸!なんだか「クーロンズ・ゲート」を思い出しましたよ。
これってガラスに映るカメラや三脚をレタッチしているわけでしょ?すごいとしかいいようがない。

こういう面白い写真の世界がありながら今ひとつポピュラーになっていないのは、機材や設定の大変さの他に、印刷では伝わらない、即ちパソコンだけの世界であるということ、データが重く、ブロードバンドなど大容量通信の整備の方が後から追いつく格好になっている、ことなども挙げられるかも知れない。


お気軽にコンデジで適当に撮って、それでCubicパノラマを作れればいいのだが、さすがにそれは難しいようだ。

ちなみに、先ほどの「Pano2QTVR」には「Cubic」を吐き出す設定もある。ただし、これは魚眼レンズで作った写真を繋いだものが必要なようだ。試しに、前回と同じ東京駅駅前のパノラマ写真を放り込んで処理させてみると・・・



当然ながら天地のデータがないので、上下とも巾着を絞ったような処理をされてしまった。
この辺は工夫次第でもう少し見栄えよくできるかもしれないが、お気軽素人パノラマとしては敷居が高いので、今後の課題である。


ま、しかし、なんとか雰囲気だけでも、ということで、Cubicっぽいものにトライ。

それで、下記ページにある「GoCubic」というソフトを使ってみた。

Panoguide

このソフトは立方体の内側6面に写真を貼り付けるようなイメージでcubicパノラマを作製してくれる。

用意するものは6面分の画像。当然ながら正方形でないといけないのが辛いところ。最近では正方形の写真を写してくれるカメラもあるが、基本的に前後左右を正方形で隙間なくつなぐというのは至難の業であろう。

画像が用意できれば同じフォルダに入れ、名前の後に1~6までの番号をつけて、保存しておく。
このとき、1番から、前、右、後ろ、左、上、下の順番になるようにする。

次にMake Pano→Make Pano Movieをクリックし、1の番号の付いている画像を選択する。(他の番号は自動的に選択される)
そうすると、保存場所とファイル名を訊いてくるので、名前をつけて保存ボタンを押すと、後は自動的にCubicQTVRが作製される。

四角い部屋でもあれば画像を作りやすいのだろうが、とりあえず、なんとかなりそうなものを探していて、地下鉄の連絡通路を撮影してみた。これまた、少しでもクーロンズ・ゲートっぽいものを狙ったのだが・・・



手持ちで適当な撮影に加え、床面を写すのがたいへんである。自分の足などが写り込むからだ。仕方ないので斜めに床を撮ってからレンズの収差やパースを弄ってみたが、なかなかうまく行かなかった。
天井部分の継ぎ目はわりと気にならないが、床や左右のつながりはボロボロである。ま、しかしテストとしてはこんなものかな。

だいたい狭い通路で歩行者が行き過ぎるのを待ちながらデジカメで壁を写しているなんて・・・ヘタしたら通報されるぞ(笑)。心霊写真を撮っていますとでもいうしかないか。前回の国際フォーラムでもそうだが、200枚ぐらい写真を撮ったのだが、警備員の視線を感じましたとも(笑)。


さて、Cubic系のサイトを見ていると、写真の代わりに自分で作ったCGを貼り付けている人が何人かおられた。これならCGの腕のある人ならいろいろと面白いものができそうだ。

てなわけで、コンデジとフリーソフトだけでも結構いろいろ楽しめそうだ。




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2件のコメント

[C139] ご紹介ありがとうございます!

はじめまして、ぐるぐる写真のsizuと申します。深夜の電話ボックスを紹介していただき光栄です。なかなかヒットVRは生まれませんが、また
お~っと言っていただけるようなのも作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
hoririumさんの作品も期待していますよ!!

[C140] こちらこそ、

その道のすごい人に、コメント頂き恐縮です!ありがとうございます。
あの『深夜の電話ボックス』 、すばらしいです。音も含めての雰囲気が秀逸ですね。夢に出てきそう(笑)。とても好きな作品です。
私はお気楽いい加減パノラマなので、とてもトップランナーの方々にお見せできるようなものはつくれませんが(汗)、ちょいと裏技を思い付いたので、また、cubicにトライしてみます。
  • 2007-06-01
  • horirium
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