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摂田屋の「鏝絵(こてえ)」

先日、長岡に赴く用事があり、お隣の宮内、「摂田屋(せったや)」を訪れました。昔ながらの蔵がならぶ「醸造の町」ということだったのですが、思わぬアートに出会えました。

信越本線で長岡から一駅。一両だけの電車に乗りました。扉も自分で開けるタイプ。

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さて、それは何かというと、昔ながらの蔵を飾る見事な鏝絵(こてえ)です。
「機那サフラン酒本舗」というところの蔵です。

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(クリックで拡大)


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なんともおちゃめな龍です。


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見事な鳳凰。


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こちらは亀。


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右サイドにもたくさんの動物が。詳細はぜひ現地を訪れてご覧ください。


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残念ながら風雪と先の地震のため、かなり傷みが激しいようです。ぜひ修復して大切にしてほしいところ。

この「機那サフラン酒本舗」はかなり荒れ果てているのですが、サフラン酒自体は今でも製造されています。


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現在は薬効を謳わないリキュールとなっており、パッケージには「薬味酒」と書かれています。



その他の醸造元。

清酒 吉乃川の蔦の蔵。

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味噌 星六

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醤油 越のむらさき

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摂田屋紹介 摂田屋案内まっぷ


トリッププランナー 長岡の摂田屋で酒蔵、味噌蔵、醤油蔵めぐり


摂田屋の醸造元の建物の多くは国の登録有形文化財になっています。

市政ニュース 醸造のまちを訪ねてみませんか


私は当てのない早朝の散策だったので中までは見られませんでした。醸造の現場などを見たい場合は事前予約などが必要のようです。






本:『DADA  なるほど ダ・ヴィンチ』

『DADA  なるほど ダ・ヴィンチ』フランス発 こどもアートシリーズ5 朝日学生新聞社


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「こどもがであう、はじめてのアートマガジン」というコンセプトで1991年にフランスで創刊された美術月刊誌。

現在、日本では5巻ほど出版されているようである。

「あさがく・ジェーピー」

↓上記サイトの「中身見本を見る」PDFにリンク





こども向けに画像が豊富な美術マガジンが刊行されるとはさすがにフランスというところか。

この表紙は「美しき姫君」という作品だが、ダ・ヴィンチ作品として、皆さんの記憶にはあるだろうか?

実はこの作品は2007年にコレクターによって見いだされたもので、その後の調査でダ・ヴィンチの作品である可能性が高いとされている。
鑑定が確定しているかどうかは定かではないが、早くもフランスでダ・ヴィンチ本の表紙に採用されているところを見ればそれなりの評価があるのだろう。

「美しき姫君」(Wikipedia)


しかし、個人的には内容にやや不満を感じた。

上記PDFを拡大してもらえれば分かるが、あらゆる漢字にルビが振ってあり、読みにくいことこの上ない。「設定」や「衛生状態」というような難しい漢字が説明もなく出てくるのに、「大きな」とか「目」など簡単なものにも、漏れなくルビを振るというのは日本版編集者の怠惰でしかない。


また、オリジナルの解説としても「線遠近法」や「空気遠近法」を言葉だけで流すというおざなりさ。ほんの少しの図解があれば理解がすすむだろうに。言葉だけで遠近法を説明されて理解するのは大人でも無理だろう。残念ながら、そこここに解説の不備を感じる。

おもしろい企画だけに惜しい。






『ネットの森』(箱根 彫刻の森美術館) 2/2

さて、いよいよお目当ての「ネットの森」。


『ネットの森』   建築家ユニット・手塚貴晴+手塚由比 造形作家・堀内紀子

外形の木組みは建築家の手塚貴晴・由比氏によるもの。


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一本一本の柱の断面は30cm四方ほどもあったでしょうか。金属は全く使っていないとのことです。
ミニチュアのように写っていますが、実際は圧巻です。



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(クリックで拡大)


中のネットは造形作家・堀内紀子氏による手編みの!作品。

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(クリックで拡大)


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(パノラマ クリックで拡大)


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これも残念ながら大人は遊ぶことができません。
(なので中まで詳細に確認できなかったのですが、万が一ロープが首などにひっかかっるなど、事故の場合を考えると、監視員は必要なのではないか、と思いました。)


こども達が実際に遊んでいる動画がYouTubeにたくさん上がっています。


「ネットの森-YouTube」


WOODS OF NET  手塚建築研究所




さて、他に残念な施設を紹介しておきます。


『キッズスペース』 Office Mikiko 1級建築事務所 遠藤幹子

フォームコーティング材の柔らかい家具が置いてあるのですが…


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いやはや、なんとも…

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ピカソのくだらないリトグラフや皿に使うお金があるのなら、まずは子供達が楽しむものをきちんとすべきだと思います。

とは言え、コーティングウレタンフォームは、材料を多少知っている者ならまだまだ耐久性に乏しいということは分かっているはずですが…

sixinch




最後にエライ目にあった展示。


『天をのぞく穴』 井上武吉

地下に掘られた穴に降りて天を仰ぐという彫刻?

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真っ暗な通路を通り、指定の場所に座ろうとしたとき、目から火花が!



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フラッシュを焚いてはじめて分かったのですが、壁の途中にステンレスの板が5、6cmも飛び出していたのです。しかも頭をぶつけたのは私が初めてではないらしく、おざなりに薄い布が貼り付けてありました。

いや、もう、絶対頭が切れて血が出ていると思いましたね。それぐらい強烈にぶつけましたが幸い痣だけですみました。なんせ真っ暗ですから手探りで壁の位置を確認し、あとは身体のアフォーダンスに従ったのですが…

井上氏に文句を言おうにも、もうこの世にはおられません。まあ、氏の責任というよりは施設側の不手際でしょう。

一応、館長を呼んでいただいて注意を促しておきましたが、はたして改善されているのやら。お出かけになる方はご注意を。


せかっく良い環境で、すばらしい展示もたくさんあるのに、あちこちでメンテナンスが行き届いていない感があり(ちょっと場末の遊園地のようなさびれた感がそこはかとなく…)残念な部分もありました。もったいないです。




『ネットの森』(箱根 彫刻の森美術館) 1/2

過去のデータの記録。

2010年の秋、はじめて「箱根 彫刻の森美術館」に行きました。

きっかけはその年の夏の「GOOD DESIGN EXPO 2010」で知った「ネットの森」が見たかったから。


見事な紅葉に包まれた景色を楽しみながら早朝のオープンと同時に入りました。

入り口前に風の彫刻家、新宮晋氏の作品「生命の響き」。しかし残念ながらメンテナンスで噴水が止まり動いていませんでした。どうもメンテナンスというより節電の雰囲気。震災前だったのですが。


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彫刻の森のサイトにある割引券をスマホで見せると「印刷してきて下さい。まあ、今回だけはよしとしますが。」と受付で怒られ、軽くイラッときました(笑)。紙ゴミをわざわざ増やす必要性って何なのでしょう?受付のお姉さんに尋ねても回答する気はないらしく、「ちっ、めんどくさいオヤジ」という心の声が聞こえたのでスルー。



彫刻の森美術館は広大な土地に具象・抽象様々な彫刻が点在し、美しい景色とも相まって、芸術が好きな人にとっては、とても楽しめる場所でしょう。特に早朝は観光客も少なく、夢の世界に迷い込んだような不思議な空間の風情がありました。ただ、私としては先程からの件以外にもいくつかの問題点が目に付いたのですが…。


私の好きな幾何学形態の彫刻などを少しご紹介します。

松原成夫『宇宙的色彩空間』

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単純だけどおもしろい。
この中を駆け抜けたくなります。



ピーター・ピアース 『しゃぼん玉のお城』 (Peter Pearce "Curved Space Diamond Structure")

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多角形のポリカーボネート板をアルミフレームで繋ぎ合わせ空間を作っています。こどもが中を冒険することができます。残念ながら大人は入れません。

私が見た物は1994年となっていましたが、『遊びの博物誌(坂根i巌夫著)』によれば最初の作品は1975年とのこと。ネットで調べると現在の 『しゃぼん玉のお城』 は2011年8月6日に「3代目」として新設されているようです。

(因みに私もこの作品とはまた違うアプローチで、紙製の多面体の構造体を制作しています。いずれきちんと発表しておきたいと思います。)




後藤良二 『交叉する空間構造』


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こ、これは…

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「ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した」とのこと。
一体だけ違うところを掴んでいる者がいます。(ウソです。)



ナウム・ガボ 『球型のテーマ』

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ロシア構成主義の彫刻として教科書に出てくるやつですね。ステンレス好きにはたまらん。



新宮 晋 『終わりのない対話』

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こちらは青空を背景に風で揺れていました。


続きは次回。




あそびじゅつ

これは、いいタイトルですね。

大きなリーフレットを頂きました。


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多摩美術大学 生涯学習センターが主催する小中学生向けの夏休みワークショップのようです。

知ったのが遅かったので既に申し込みが終わっているものもありますが…

少子化の時代、大学もこども時代からファンを獲得しないといけないという側面もあるでしょうが、私としては美術系のオープンなワークショップは、どしどし開催してほしいと思います。

しかし、対象が小1~小6とか、幅広い年代をまとめるのも大変でしょうね。こういう催しにより、現場にもノウハウが溜まっていくのだと思います。


多摩美術大学 生涯学習センター






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