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PDFデータの困った現象 2


以前、グラフィックデータがPDFビューワーによって壊れて表示されるという現象をレポートしました。

PDFデータの困った現象


今回、別の現象に遭遇したのでメモとして記録しておきます。


拙ホームページの方にアップしているカレンダーリフィルなのですが、印刷する過程で、ラインの太さがおかしいことに気が付きました。

180104b.jpg


同じ幅で作っているのに、縦のラインが太く、横のラインが細いのです。横のラインが正常な太さです。

困ったとこに元のデータを作ったCADソフトでは対処のしようがありません。

180104c.jpg

CADからそのままプリントすると問題無く均一な太さになります。

プリンタとの相性を疑いましたが、2台の違うプリンタ(エプソン)で同じ現象が出ました。

また、他のグラフィックソフトでも同じ現象が出たので、どうやらCADやグラフィックソフトの問題ではないようです。そこでPDF変換の際の問題ではないか?と考えました。しかし、PDF変換ソフトを変えてみても同じ現象が出る…さてさて???

そこで印刷するPDFビューワーを変えてみました。

最新のAdobe Reader DCで印刷してみると、

180104e.jpg

縦横ともやや太くなっているようなのですが、太さ自体は同じです。

で、デフォルトで使っていた、PDF-Xchange Viewerで印刷してみると…

180104d.jpg
 
あれ?同じ太さですね。これは打つ手なしか?再現性にバラつきがあるのか?



最初に戻って現象が出たときの条件を考えると、「標準」印刷ではなく「きれい」モードだったなあ、と。まさかとは思うけれど「きれい」モードでテスト用の方眼をプリントしてみました。


180104f.jpg

ビンゴ!太さが違って印刷されました。

いやいや、原因確定に時間がかかりました。

この後、いろいろやってみましたが、「PDF-Xchange Viewer」で「きれい」モードで印刷した場合のみこの現象が出ます。
Adobe Reader DCのきれいモード、Foxit Reader では生じませんでした。てなわけで、さっそくPDF-Xchange Viewerは削除。
また、PDF-Xchange Viewerの後継ソフトである「PDF-XChange Editor 」でも生じなかったので、そちらに乗り換えました。
(フリーソフトのご使用は自己責任でどうぞ。インストールの際に余計なことをしようとするものが多いのでご注意を。)


その他にもPDF周りにはいろいろと不具合が出るんですよね。

そんな訳でPDFをお使いの際はお気をつけください。





折り本 その3 「ネットプリント」

Twitterなどで折り本を公開する場合、セブンイレブンの「ネットプリント」を利用することによって、多くの方に直接印刷物を届けることができます。

「ネットプリント」は出先など手元にプリンタがない状況でも、書類などを印刷できるので重宝しているビジネスマンも多いでしょう。誰でも簡単に使えるのですが、ちょっとしたポイントもあるので記しておきます。


使用にあたっては、まず事前登録が必要です。

netprint


ユーザー登録が完了すれば、ログインして印刷したいファイルをアップロードし、登録番号を記録しておきます。登録番号さえ知っていれば、全国のセブンイレブンのマルチコピー機から印刷物を取り出すことができます。


ネットプリント利用の流れ


プリント料金は白黒がB5、A4、B4、A3ともに20円、カラーがB5、A4、B4が60円、A3が100円です。(141106現在)

ファイル預かり期間は7日間、ファイルサイズはPDFやオフィス文書などが2MB以下、JPEGが4MB以下です。

フォントなどにも制限がありますが、PDFでフォントが埋め込みされていればそのフォントで印刷できます。前回紹介したOtteeではフォントが埋め込まれたPDFが作成されます。

また、印刷時は全周約5mmのスペースが印刷されないので、ファイル作製時には余白を考慮しましょう。
登録の際にファイル登録画面の[その他設定]で「余白をつける」を 選択すると印刷可能領域に縮小されるようですが、この方法の場合、厳密には折り線の位置もずれることになります。

その他、私がテストした際にはカラープリントで出力されない色がありました。透過PNGなどにも対応していないということです。PDFファイルにはいろいろと相性問題があり、文字抜け、レイアウトの崩れ、色の不全などが生じる場合があります。
ですので、Twitterなどで登録番号を公開する前にテスト印刷をしておいた方がよいでしょう。

詳細は、netprintトップページの「仕様・注意制限事項」をご覧ください。



マルチコピー機の操作画面


141106a.jpg

最初の画面ですが、前に使った人がいる場合、この画面が出ていないこともあります。私は最初分からなくて、店員さんに聞きました。この画面から左下のネットプリントをタッチします。


141106b.jpg

手順と注意が出ます。理解したら確認をタッチ。



141106c.jpg

予約番号を入力。重要書類でなければ「予約番号を表示する」方が間違いないですね。



141106d.jpg

部数、金額投入の後、コピースタート。



折り本を公開されている有志のまとめサイト

今、手に入る折本

いつでも手に入る折本

ネットプリントの場合は預かり期間にご注意ください。



セブンイレブン以外のネットプリント

ファミリーマート、ローソン、サークルKサンクスでもネットワークプリントを利用することができます。

登録、詳細等、こちらからどうぞ。

ネットワークプリントサービス





折り本 その2 「お役立ちソフト」

Twitterの中で小説を書いて発表されている方々がおられます。

ツイノベル、twnovelなどというようです。(@tenovrl

そういう方々の発表の手段として「折り本」が利用される場合もあります。

ただ、前回書いたようにページをひっくり返したりという装丁上の処理をしなければならず、やや面倒臭い部分もあります。
そんなときに便利なツールを二つ紹介します。



8p Orihon MAKER

web上で文字を入力すると各ページを折り本に応じた配置にしてPDFを吐き出してくれるという便利なサービスです。

文字はゴシックか明朝しか選べませんが、サイズは5、8、10、12、14、20ポイントが選択でき、それぞれ約13760文字~940文字までの文章量に対応します。

基本的に1ページずつ編集するのではなく、全文章をコピペして流し込むと自動的に8ページに振り分けてくれる仕様です。
デフォルトは縦書き(右綴じ)ですが、「横書きで出力する」にチェックを入れれば横書きとなり、この場合は左綴じに対応したページ配置となります。

画像は表紙だけでなく全てのページに入れることができます。下記のように「表紙以外にも画像を入れる」の部分をクリックすると画像挿入用のオプションが開きます。


141103a.jpg


「(画像は横200px,縦280pxに収まるよう自動的に縮小されますがImage Resizerなどで加工しておくと便利です)」とのことですが、私が512pxの画像を貼りつけて試したところでは、事前に縮小してもやや劣化した感がありました。サンプルは後程。



また、途中ページに画像を貼りつけた場合は、文字は自動的に回り込んでくれますが、完璧ではないようです。


141103b.jpg


いずれにしてもある程度まとまった量の文章を折り本にしたいという場合に手間なく使える良いツールだと思います。

【コピー&ペーストするだけで折り本用PDFファイルを作成・ダウンロードできる「8p Orihon Maker」 - Gigazine】



もう一つはダウンロードして使うフリーソフトです。


Ottee


Win版とMac版があります。(フリーソフトのご使用は自己責任で)

こちらは見開きの2ページずつ編集していくタイプ。ほぼ出力イメージのまま編集していけるので分かりやすいと思います。
文字はパソコンにインストールしているものが使え、縦書き横書きの混在、背景色の設定などかなり自由度が高いです。逆に言うと、縦書きにしながら左綴じにしてしまう場合もあるので、出力時には設定を注意する必要があります。

また、「ページ番号配置」で一旦ページ番号を付け、確定されてしまうと、一挙には取り消せなくなります。一つ一つ削除していくしかありません。


141102a.jpg


背景の色を変えたり、画像を貼りつけるには、上記の三角を2度ほど押して「背景」タブを出します。

背景を無効にすると透明になるので、貼りつけた画像の上に直接文字を書き込んだりすることもできます。

設定からもとの紙の大きさもA5、A4、A3、B5、B4と選べます。PDFで出力してくれるので、印刷の大きさは印刷設定でも調節できるのですが、画像の精度などに影響するのかもしれません。

画像を貼りつけた場合の精度は前述の8p Orihon MAKERより良いようです。

横幅512pxの画像を同条件で貼り付け、PDFをA4で出力、100%のサイズで表示、等倍で切り出したもの。

1411028pmake.jpg
8p Orihon MAKER





141102ottee.jpg
Ottee

また、画像は見開き2ページに渡って貼りつけることもできるので、小型の絵本などを作るのにも重宝しそうです。教育現場やワークショップでも役立ちそうなすばらしいソフトだと思います。




このようなツールを利用して、小さな本を簡単に作れるのはうれしいですね。やってみると実に楽しいものです。本以外にノートなどにも応用できますし、折り本の世界がもっと広がってほしいと思います。


次回は「ネットプリント」について。








話題のWaterlogue他、画像フィルター系アプリ

iPhone、iPad用のアプリでWaterlogueというのが話題になっていました。

Waterlogue


画像を水彩画風に変換してくれるフィルター系のアプリですが、従来からあるものと比べ、驚くほど手描き感を再現しています。

検索してみるといろいろと画像などが出てきます。


ま、そんなこんなで最近弄ってみたフィルター系のアプリを紹介します。



元絵

140125a.jpg




Waterlogue

140125b.jpg


わざわざフレームの外にまで滲み出している芸の細かさ(笑)。元絵のサイズにかかわらず、非常に大きく精細な画像を吐き出してくれます。あまりパラメーターを弄ることはできないのですが、他のソフトと連携すればよりバリエーションが増すでしょう。

まじで仕事に使える、という意見がTwitter上でも多く聞かれました。たしかにこれでは水彩風のイラストを描くイラストレーターさんが泣くと思います。



FotoSketcher


Waterlogueとまではいきませんが、そのかわりいろいろな画風に対応し、細かい設定もできるアプリです。

140125c.jpg


140125d.jpg



鉛筆画風の加工では…

140125e.jpg

これなんかどうです?ダ・ヴィンチがモナリザのためにスケッチしていた習作が見つかったと言われても信じてしまいそうです(笑)

こちらは元絵サイズの加工になります。


Photo to Cartoon

140125f.jpg


こちらは名前の通り、イラスト風の変換専門のフィルターです。ま、この手のはたくさんあるのですが…モナリザよりも、実際のデジカメの人物写真を変換すると違う画像になっておもしろいと思います。このソフトも元絵より大きな画像を吐き出してくれました。



tikuwa(チクワしか持ってねえ)


140125g.gif


ご覧のようにブルブル立体gifに変換してくれるソフト。秀逸です。



140125h.jpg

このように自分で絵の高さを想像して、事前に塗り分ける必要があります。この場合、背景を動かすのは余計でしたね。

名前の由来については…ご自分でお調べください(笑)


尚、tikuwaについては最初、アンチウイルスソフトのavast!ではじかれてしまいました。

なので、他のソフトも同じくですが、自己責任で御使用ください。





高性能 無料ペイントツール FireAlpaca

高性能 無料ペイントツール FireAlpaca (Mac/Win両対応)

ペイントツール「mdiapp」の作者さんが作られた、無料ペイントツールです。



「FireAlpaca」



「可能な限りシンプルな機能とインターフェースを目指しました」と仰っていますが、お絵描きの初心者には必要にして十分なぐらい、高性能です。

Mac版もありますし、なんと9ヶ国語対応。起動時に広告のウインドが出るだけで(その広告も全く嫌みがない)、試用期間もなく、ずっとフリーだとのこと。作者様、ありがとうございますm(_ _)m


130417-000001.jpg
シンプルなインターフェース 頑固そうなおっさんを描いてみる




ペイント系のツールなので、基本的に「ペンタブレット」が無いとそのすばらしい機能を使いこなすことはできません。
ペンタブレットがあれば、筆圧や線の補正まで実装している描き味の良さを堪能することができるでしょう。

ただし、「ペンタブレット」自体は、普段あまり絵を描かない人が簡単に使いこなせるインターフェースではありません。それなりにお高いので最新の高機能のものをいきなり初心者が購入するのもどーかな、と思います。なんせ、手元ではなく、画面を見ながら描くわけですからね、慣れとか好き嫌いとか、ある程度ハードルは高いです。ヤフオクなどで古い機種の出物が安く出品される場合があるので、そういうのを探すのも手です。



保存はFireAlpaca形式 (*.mdp) ですが、Photoshop形式(*.psd)も利用できるので、他のペイント系ソフトと連携することもできます。ちょっと前まではなかなかpsd形式をサポートしているお絵描きソフトは無かったのですが、今は多くのソフトが対応していますね。


本体にヘルプファイルは無いようですが、使い方はこちらにいろいろまとめられているので、目を通しておくといいでしょう。


「FireAlpacaの使い方、Tips、FAQ」



また、解説書も2つほど出ているようです。私が読んだのは「FireAlpacaスタートBOOK (玄光社MOOK)」非常に分かり易くまとめられており、画師さんのメイキング解説もあり、勉強になります。


130418b.jpg



あと、私の経験ではどんなソフトでもありがちなのですが、環境によって、絵を描くときの挙動やパフォーマンスが変わる場合があります。ペンタブレットでは正常に作動するのに液晶タブレットをつなぐと筆圧が感知されない、とか。OSのバージョンやPCの能力によっても変わってくる場合があります。ご注意を。



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