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ジャパンロボットフェスティバル2009inTOYAMA

教えていただいた情報です。

富山で「ジャパンロボットフェスティバル2009」が開催されます。(詳細はリンク先参照)

ここに「ロボット博士」こと相澤次郎氏のロボットが4体、修復され、稼働状態で展示されるとのことです。

→「スタッフブログ200907.30


丁度1年前にブログで相澤氏のロボットについて書きました。→「コグレサイボーグ

その後、ご存知のように「ゆうばりロボット大科学館」が取り壊され、ロボットはオークションなどにかけられたようです。相澤氏のロボットも海外流出の憂き目に遭うかと心配していたのですが、有志の手により救出されたようです。

(『20世紀少年』にこの手のロボットのイメージが登場しないのは、活躍の場が大阪電気科学館だったり、万博会場だったりと関西方面中心のため、浦沢直樹氏にインプリントされなかったからではないでしょうか。)

富山では9月26日と27日だけですが、もったいない。ぜひ、全国を巡回してほしいものです。









戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト

先日、取り上げたTADANOの「“未来のクレーン”ROBOTOPS」の写真と動画がアップされています。


“未来のクレーン”ROBOTOPSの発表について(TADANO)


最下部に動画のデータがあります。



ROBOTOPS以外にもマニピュレータ型の重機がありました。シャベルの代わりにハサミのついた重機は以前からありますが、「双腕」になったとたんに生物っぽくなりますね。


「東急建設、日立建機と共同開発の次世代マニピュレータを使った廃棄物分離・選別システムを発表 」
(via:Robot Watch)


「建物解体工事における環境保全と安全性向上、作業の効率化を実現する
次世代マニピュレータによる廃棄物分離・選別システムを開発 」
(東急建設株式会社)


「ASTACO(アスタコ)」(日立建機)


「2008.08.08 日立建機、2010年より双腕ロボ「ASTACO」の受注開始」(via:robonable)


「ポンプマニアの部屋」さんに大きな写真が。
CONET2006にて 双腕作業機「ASTACO」




東急建設、日立建機の「新型解体機」はNEDO(The New Energy and Industrial Technology Development Organization / 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業ということです。

NEDOは新しいエネルギーや産業技術分野の開発を推進し、支援する独立行政法人です。


「NEDO、「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」で開発を継続する6種類のロボットを決定」
(Tech-On!)



NEDOのプロジェクトの中に「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」というのがあります。
多くの興味深い資料があるのでリンクを張っておきます。

NEDO

「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」


「NEDOロボットプロジェクト最前線 No.32 2009(pdf)」


「事業紹介:機械システム技術分野2(pdf)」


「ロボット分野の技術戦略マップ(pdf)」


「経済産業省 21世紀ロボットチャレンジプログラム 資料(pdf)」




その他

「人間協調・共存型ロボットシステム(Humanoid Robotics Project)」


「独立行政法人 産業技術総合研究所 ヒューマノイド研究グループ」


「日本ロボット学会」








MANOI GO

すごい!以前ここでも取り上げたことのある「MANOI」ですが、ここまで運動性能が上がっていたとは。

■ COOLなブレイクダンスをキメるロボット「MANOI GO」(VIA:ヤサイDX2)







そのうち、タップダンスなんかもできそうですね。
もちろん、小型ロボットの運動性能をそのまま等身大のものに即応用できるというものでもないでしょうが、なんだか思ったよりも二足歩行ロボットの進化が早いような気がしてきました。


MANOIレポート


KYOSHO MANOI





犬型ロボット


前エントリの人型ロボットを受け、今回は「犬型ロボット」について。

「犬は人類最古の友」とも言われますが、「犬型ロボット」というSFの概念も古くからありますね。

現在ロードショー中の「ヤッターマン」には「ヤッターワン」というロボットビークルが登場しますが、タツノコの有名どころは「キャシャーン」の「フレンダー」でしょう。確か、飛行機やら潜水艦やらいろいろ変身する便利なヤツだったと思います(笑)。
(「タツノコプロ」は犬型ロボットがお好きなようで、古くは1965年の「宇宙エース」に「イボ」というロボット犬が登場しています。)


アニメではありませんが、最近復刻版で読んだのが「8マン」でおなじみの桑田次郎による「超犬リープ」。
これも1965年の作品で、この時代に既にフレンダー並のスタイリッシュなロボット犬がデザインされていることに驚きます。

さらに思い切り古いところを掘り返してみると、1955年~57年の前谷惟光作「ロボット三等兵」に「軍用犬伍長」という名称が見られます。このキャラは未確認ですが、同作者による「ロボット一家」(1959年)ではロボット犬が登場しています。(「ロボット一家」は1963年に今井工業からプラモデル化されていますが犬は付属していません。なぜか頂き物を所有しておりました(汗)。)

090320a.jpg


玩具などでは「トミー工業(現タカラトミー)」が25年ほど前に小型の犬型ロボットを出して以来、ブームのように様々なおもちゃの犬型ロボットが作られてきました。極めつけはソニーのaiboでしょう。

aiboは犬型ロボットの代名詞になりましたが、ソニーはこの分野の開発を中止してしまいました。残念です。

さらに玩具の犬型ロボットのルーツを探っていくと、「ROVER THE SPACE DOG」という1950年代のブリキ玩具に行き着きました。(最近復刻版が出たようです。)

この犬については、ものすごく詳しい解説が「犬物商品文化研究所」さんにありましたのでリンクしておきます。
ROVER THE SPACE DOG


リアルなロボット工学の世界に眼を向けると、そのあまりの意表を突く動きで我々に「笑撃」を与えたのが軍用ロボットのBIGDOGです。




デザインは歌舞伎に出てくる「馬の脚」そのもの(笑)。初めて見たときには人が入った冗談動画かと思ったぐらいです。(実際にパロディバージョンの動画もありますね(笑))

よく見ると、脚関節が前後で対称になっています。蹴られても荒れ地でも健気に荷物を運んでいる姿は、犬というよりロバのようです。デザインは別にしても、かなりの技術が込められているのは間違いないでしょう。


BIGDOGのように「ロボット犬」というとどうしても少し軍用の臭いがしてくるのは私だけでしょうか。

Skynet Research」という会社のサイトでこんなロボット犬を見つけました。

090320b.jpg


ロボット技術を研究している会社のようですが、「Skynet」というと映画「ターミネーター」に出てくる敵キャラなわけで、最初は冗談かと思いましたが、どーもそうでもないようです。

「市街戦における自律型サポート兵器」とのことですが、こんなぶっそうなものを本気で考えているとしたらいい加減にしてほしいものです。

とはいえ、4つ脚の戦闘ロボットは、日本人の好きな二足歩行型兵器よりもはるかにリアリティがあるのは認めざるを得ないのではと思います。

私の好きなハードSF映画「RED PLANET」には「AMEE」という4つ脚の戦闘ロボットが登場します。

090320c.jpg

トレーラー「tvspot2

この映画に出てくるSFガジェットはどれもかなり科学考証がしっかりしているようで、少なくとも人型のロボットよりも先に実現しそうな気がします。ただ、お願いだから兵器としてではなく、よき友として設計してもらいたいものです。

近未来的には数の足りない盲導犬やその他の介助犬の代わりが務まるようなロボットができないものでしょうか。





「HRP-4C」


出遅れました。

既にあちこちのニュースサイトを賑わせたのでご覧の方も多いと思います。

「HRP-4C」

090319a.jpg



独立行政法人 産業技術総合研究所が開発した人型ロボットです。
「人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功」といううたい文句で『ヒューマノイドロボット(サイバネティックヒューマン)』と呼んでいるようですが、大概にして欲しいものです(笑)。

どこがヒューマノイドやねん!と突っ込みを入れたくなるほどの「不気味の極み」です。テクノロジーの進化のベクトルとしてお約束通りの通過点なのかもしれませんが、もうちょっと何とからならなかったのかと小一時間・・・

何でしょう、この違和感は。おかっぱ頭とボディの不釣り合いも相当のものですが、奇妙な手や足先のバランスも生理的な嫌悪感を感じさせます。






私としてはWowWeeの「femisapien(日本名:ema)」の方がよほどセクシーで抑制された美しさがあると思います・・・

拙エントリ「女性型ロボット」

さはさりながら、将来、介護関係で「パワーアシストスーツ」がポピュラーに使われるようになれば、このような外見の違和感も慣れてしまうのかもしれません。



さて、ヒューマノイドと人間が共生する近未来を描いた吉浦康裕監督の「イブの時間」を紹介しておきましょう。

「イブの時間」

リンク先からYahoo動画で無料で第1話が見られるようです。(以前は3話まで見られたようですが。)正直設定は個人の好みもあり、そんなアホな、と思っていましたが、「HRP-4C」などを見ると、夢物語とも言えなくなってきます。(物語はともかく映像的にはかなりの先端を行っているのではないでしょうか。)

自己相似形を生み出したいという願望は神話の昔から遺伝子に刻まれた性(さが)なのかもしれません。



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