先月、『サイエンスアゴラ2019』のイベントに伺いました。遅ればせながら記録しておきます。
すでに14回目になる科学イベントです。不勉強にして存じ上げなかったので、最終日に伺ったため、色々とお伝えし損ないました。
『サイエンスアゴラ』
ポスターは2019のキービジュアル、「
Saya」
Sayaは「不気味の谷」を超えたとも言われる女子高生の「Virtural Human 」です。カメラを通じて来場者とコミュニケーションできるプロジェクトでした。

イベントは無料で、入場者は電子タグをつけ、後から回ったブースなどのログを見ることができます。

テレコムセンターの4層を占める円形フロアに100を超えるブースが出店され、様々な科学分野におけるセッションが開催されていました。たくさんの子供たちで賑わっていましたが、まだまだ認知度の高くないイベントではないでしょうか。夏休みだったら自由研究などとの絡みでより多くの集客があったのでは、と思います。とにかくものすごいスケールで、科学好きな方なら大人も子供も1日中楽しめることは請け合いです。
「あなたにもフィットする!?スマホ世代の放射線教材」(量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所)
子供のころから実物を見てみたいと思っていた「霧箱」を初めて目にしました。放射線の軌跡が霧になって可視化されます。
「考える力を育む!パズル広場で体感しよう」(アソビディア)

単純ながらも奥深い数学パズルの数々が楽しめました。
「図形と空間の不思議 敷き詰め模様で遊ぼう!」(日本テセレーションデザイン協会)

敷き詰め模様のパズルやカレイドサイクルのワークショップを楽しめました。(遊んでいて写真を撮るのをすっかり忘れていました(;^_^A )
代わりに許可を得て、テセレーション協会のリーフレットを掲載させていただきます。(最後に自分の作品も載せていただいています。)クリックで拡大します。






来年は見逃さないように要チェックしましょう!
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- 2019-12-20
- 展覧会
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『立体錯視の最前線』 明治大学博物館」特別展

立体錯視の権威、「杉原厚吉」先生の展覧会を見てきました。会期の終わりギリギリになったので事後報告で申し訳ありません。
杉原先生のプロフィール

先生が考案された錯視立体の系統樹

写真OKだったので展示の中からいくつか紹介いたします。
「高さ反転立体」

鏡に写ると、階段の高低が逆に見えます。

赤いコーン以外は平面です。
「透身立体」

一部が消えてしまいます。
「三方向多義立体」

階段に見える部分は平面ですが、三方向でそれぞれ形状が異なって見えます。
「トポロジー攪乱立体」
今回の展覧会の白眉!


斜めから見てもまだ納得できません…






「映像合成変身立体」

「軟体立体」

回転させても必ず右を向く矢印。逆に鏡の中では左向きになっています。
とにかく目の前で実物を見ていてもなぜそう見えるの分からないほどの錯視立体でした。凄過ぎ!
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- 2019-09-11
- 展覧会
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さて、前回の単独の無限階段要素を同じ方向に繋いでいくと…

向きによっていくつかの繋ぎ方ができます。

部分的に階段が抜けているのは、「無限に昇る」ということを原則としたからです。昇り続ける階段の横道が下がる要素になる場合があり、そこを削りました。また、今回は投影法的に矛盾が出ないように底辺の部分を加工しました。
このパーツをまた繋ぎ合わせることができます。



たった一つのパーツから随分といろいろな造形ができます。昇っても昇っても切りがないようです…。次回は降りていく?方向で
(;'∀')
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- 2018-06-09
- デザイン
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この6日から上野の森美術館で
「ミラクルエッシャー展」が開催されています。
どの作品も実際に見るのが楽しみなのですが、今日は『上昇と下降(Ascending and Descending)』 を取り上げてみます。
(サムネイルはクリックで拡大)

引用:https://www.wikiart.org/en/m-c-escher
どこかの僧院でしょうか?無限に続く階段を僧侶らしき行列が昇り続け、あるいは降り続けています。
これはいわゆる「ペンローズの階段」という不可能図形を元にしたもので、3次元を2次元で描写する際に生じる矛盾を利用したものですね。

一見難しいようですが、

実はこのように、アイソメトリック図といわれる等角投影法のグラフ上で簡単に描くことができます。
ただし、階段の段数などでいろいろ不具合が生じることも…

このように1辺に2段のところを設定すると真ん中に穴があいているのかいないのか非常にあやふやになってしまいます。
このことは実に重要な問題を含んでいるのですが、それはまた後ほど。
さて、面白いのはここからです。この図形を反転したりしながら繋げると…

まさに無限マーク(∞)の階段ができました。
このパーツはレゴのように縦横斜めに繋いでいくことができます。

どこまで登っても延々と続く階段、厳しいですね。

なかなか綺麗です。

どんどん繋げることができます。

基本形状を変則的に繋ぐとまた違ったものになります。

これを並べたら…ちょっと切りがないので見送りますが。
さてさて、実は最初のエッシャー先生の絵はこれよりもっと複雑な手法で作られているのですが…次回、もう少し、この単純なレゴ並べで遊んでみたいと思います。
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- 2018-06-08
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最近、末広町・御徒町界隈でアートの気運が盛り上がっていますね。
まずは明日、明後日(28、29日)ですが、活版印刷関係のおもしろそうな展覧会が開催されます。
活版アートのチカラ展『「活版アートのチカラ」展は、
活字、製版、紙など活版印刷に関わる会社、
様々なジャンルの作家や
デザイナー、学生などによる
活版、凸版印刷作品を
中心とした展示会です。』とのこと。
場所はちょっとややこしいので上記サイトをご参照ください。
mifdesign antennaさんで紹介されていた、美しい活版印刷の動画を貼っておきます。
Letterpress from Naomie Ross on Vimeo.
(via mifdesign antenna)
3331 Arts Chiyoda以前にも紹介した新しいアート発信拠点です。
「2k540 AKI-OKA ARTISAN」(株)JR東日本都市開発プロデュースによる、新しい発想による“ものづくりの街”。
JR秋葉原―御徒町駅間の高架下を利用して、かつての伝統工芸職人の街を新しくギャラリーや工房など、アートの発信地にするプロジェクト。
「高架下にできたものづくりの街、2k540」ここでまた、おもしろそうなイベントが!
クリエーターズマーケット
「WANSAKA」第1期
日程:2011年6月2日(木)~7日(火)
時間:12:00~19:00
休み:なし
入場料金:無料
第2期
日程: 2011年06月10日(金)~2011年06月16日(木)
時間: 12:00-19:00
料金: 無料
会場: B106 (RENSEI PRINT PARK)