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「消せる紙」でホワイトボードを携帯してみる

丸めて運べるような軽量のホワイトボードはいくつかの会社から出ている。タイプも様々だ。

・定番のマグネットシートになっているもの。
ホワイトボード・シートラベル


・ポストイットタイプ
3M ポスト・イット 貼ってはがせるホワイトボード


・静電気で壁に貼りつくもの。
コーワ ライティングシート


これらはいずれもちとお高い(笑)

で、2,3年前からもっともリーズナブルな価格で発売されているものと言えば、欧文印刷株式会社の「消せる紙」だろう。

この紙は文字通り「紙」製で、磁力や粘着力もないが、軽くて持ち運びに便利。場所を問わず使えてコストパフォーマンスが高い。
問題があるとすれば、A1サイズのものを丸めて運ぶとカールぐせがつくことか。使用してみた限りでは押しピンや磁石で押さえられないほどではなかった。
あと、耐久性に関しては、まだ多用していないので個人的には分かっていない。


で、試しにこれを運ぶためのボードを自作してみた。

用意するものは、A3サイズの紙フォルダーだ。手頃なものを百均で調達した。

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レバー式の「Zファイル」でもいいだろう。


あと、どこかで貰った紙袋についていたプラスチックのハンドルを外して利用。

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取っ手を取り付けるフォルダーの位置を決め、白い色鉛筆などで当たりをつける。今回は「ピンバイス」を使用して穴を開けた。

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フォルダーのPP板は手回しドリルでも簡単に穴が開く。一番簡単なのは「ポンチ」だろう。今回のハンドル用の下穴は3~4mmぐらい。2穴パンチなどの穴は6mmなのでちょっと大きい。百均でもポンチは入手できるだろうから、何種類か揃えておくと便利。



取っ手を取り付ける。

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ここに4つ折りした「消せる紙」をセット。A2のホワイトボードとして立てて見ることができる。

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適当なポーチにホワイトボード用のマーカーやイレーサー、A1として壁に貼る場合のために、磁石、マスキングテープなどを入れておく。

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ハンドルに引っかけて運べば、ポータブルホワイトボードセットの完成。

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今回は、思い切って4つ折りしたので、折り目が問題になるかもしれない。使用しているうちに折り目にマーカーが染みこんで消せなくなるとか、破れやすくなるかもしれない。案外気にならないかもしれない。このあたりは、使ってみてから検討ということで。






ピラニア鋸

夏になると近所の野菜直売所でカボチャが丸ごと売られる。安かったので試しに買ってみたが、さすがに丸のままというわけにはいかないので、切ることにした。

ところがこれがまるで岩のよう。なんとか頑張って包丁で捌いたら、「モリブデンバナジウム鋼」と書かれた包丁が刃こぼれしてボロボロになってしまった。なんという硬さ!カボチャ恐るべし!

包丁の刃が欠けると、もう大変。仕方なく安物の砥石で磨ぎ上げたのだが、元に戻すのに小一時間もかかってしまった。

さて、そこで思い出したのが、「ピラニア鋸」。
以前、「鋸」のエントリで言及した工具である。


料理用に使えるのではと、近所のホームセンターで新規に購入してみた。


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パッケージに凶暴そうなピラニアの絵が。


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刃もなんとも強烈。


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パッケージ裏を見ると、「骨、冷凍食品、野菜芯」などは「BEST」で「押し引き両挽き」で切れるとのこと。(その上の「ゴーシ、ゴーシとゆっくり。」がかわいい(笑))


ちなみにこの製品は背の部分に替え刃が隠されている。

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これを入れ替えるのは曲がりやすいので超大変なのだけれど、一応その説明も載せておく。

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で、カボチャとの対決は・・・・

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見事、カボチャ瞬殺!!

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流石ですわ。羊羹を切るがごとくあっさりと切断することができた。(背部分の厚みで止まってしまうけれど)


というわけで、これは使える!と思ったら、後から大きな欠点が発覚。


残念ながら、「錆びる」のだ。洗ったあと乾くまで放っておくと2,3時間で錆びが発生する。

洗ったあと、すぐに拭いて、オリーブオイルなどを塗っておく必要がある。背の部分は水が溜まりやすいので替え刃は絶望かも・・・いずれにせよ、料理に使う場合は、こまめな手入れが必要のようだ。






ダイロンを試す

服の色はネイビーブルーが好きなのですが、耐候性がよくないようでよく色あせてしまいます。

綿100%のシャツ(先日、連邦破産法の適用を申請したEddie Bauer製。といってもエディー・バウアー・ジャパンは独立しているので営業は継続とのこと。)とポリエステル70%、綿30%混紡のポロシャツ(FoxFireというブラウザのような名前のブランド)。

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どちらも生地は全く痛んでいないのに色が抜けています。処分しようかと思ったのですが、以前から気になっていた「ダイロン」を試してみることにしました。

お湯で染めるタイプの「ダイロンマルチカラー」です。

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説明書によると・・・

【染まるもの ナイロン、レーヨン、綿、麻、絹、ウールなど

染まらないもの アクリル系、ポリエステル系繊維

一缶でTシャツ約2枚分。】

とのこと。

実に間抜けな話ですが、ポロシャツがポリエステル製だったということは、作業した後に気がつきました(汗)。


まずは熱湯500ccで染料を溶かします。粉が飛ぶので本当は新聞などをひいた方がいいようです。


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その後、別の大きな容器に熱湯を入れ、塩15gとともに溶かした染料を入れ、よく混ぜます。
このときの熱湯の温度や量はなぜか書かれていません。20分混ぜないといけないので60℃位のお湯を使いました。
量はお湯が多くなるとネイビーのような濃い色は染まりにくいということなので服が浸かるギリギリの量にしました。


20分よく混ぜます。ちょいと面倒。


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ウギャー、手袋が破れていて、指まで染まりました(笑)。(1日で抜けましたが)

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その後、20分浸け置いて、念のため「色止め剤」で処理しました。姉妹品の「カラーストップ」というのがあるようですが、手に入らなかったので、同じ棚に並んでいた「ミカノール」という製品を使用。


結果。

どちらもほとんど心配していたムラもなく染まりました。


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綿はしっかり染まり、非常に色合いが綺麗です。



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ポロシャツはやはりポリエステルが多いのでややぼやけた色になりましたが、処理前に比べるとはるかにマシです。これですでに一度洗濯をしてありますが、色止め剤をつかったためか、洗濯時に色落ちがすることはありませんでした。

今回、お風呂場で染めましたが、作業後にしっかりと流しておかないと跳ねたしずくなどの跡がシミになってしまいます。

素人の家庭染色などムラになってダメだろうと思っていたのですが、結構まともに仕上がったので感心しました。






カブトムRX-03


版権モノなのでいつまで見られるか分かりませんが・・・

giant beetle robot(YouTube)

自作するにもほどがあります。

あと、BGMはガンダムではなく、タイムボカンだったのでは(笑)。




システムノートの手法10(2)

「メモ帳」の条件


以前から書いている通り、私の場合、いわゆる「手帳」に相当するものは、「A4サイズノート」が基本となっている。
A4という大きさは、デスクワークが中心の人間にとっては、十分に記入のフィールドが広くて応用が利き、またほとんどの場合、ビジネスでも基本のサイズとなっているからだ。

もちろん、人それぞれ、仕事によっても最適な手帳のサイズは違うだろう。特に、立ったまま記入する必要に迫られることの多い「記者」や「営業職」の場合は片手で扱えるサイズが必要になるかと思う。

A4ノートを「母艦」にしていると、さすがに立ったまま扱うのは難しい。そこで過去にも何度かエントリしているが、小型の「メモ帳」だけは別途必要になる。「母艦」に対する「戦闘機」のイメージだろうか。手元にあるものを掻き集めてみると・・・

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ここでは、適当に小型のペンと組み合わせてみた。

母艦の方は「A4」という定型のサイズを基準としているが、メモ帳の方にはサイズのこだわりはない。基本的に手になじみ、立ったまま取り扱いやすいものであれば大きさには拘泥しない。メモ帳は商品の移り代わりが比較的激しく、文具店で良いものを見つけても、継続して手に入るとは限らないということもある。買いだめする手も無くはないが、保存していると印刷があせたり(「RHODIA」など店頭に並んでいる状態で既に退色していたりする(笑))、紙が傷んだりすることもある。気に入ったものを見つける度に購入する方が文具を楽しむという点でもよいのではと思う。


私の場合、サイズよりも重要な条件として、

1.常にペンと一緒に持ち歩くこと。
2.ミシン目などがあって後からカットすることができるもの。


ということが挙げられる。

順番に見てみよう。



1.筆記具を取り付ける。

写真のメモを見ると分かるように「スパイラルリング」で綴じられたものは、そこに小型のペンを嵌め込んだり、ストラップタイプのものを取り付けることができるので、ペンを取り付けるのが一番楽である。ストラップのペンを選ぶコツは、キャップと本体が分離してすぐに書けるようなものを選ぶということだ。

(小型ペンの自作について→『即メモ』

ちなみに先端に5mm径ほどの環の付いた「ナイロンストラップ」無印良品で販売されている。¥210。

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ペンやミシン目を考えると、実は普通のA6ノートが一番使いにくい。(A6ノートを母艦にすることを提唱する、『情報は1冊のノートにまとめなさい 』という本が売れているが、読んでみたら記述に矛盾も多く、私には全く使えない方法であった。)

もちろん工夫次第で使い勝手を改善することはできる。多少面倒だが。というわけで久々に「工作話」なども織り交ぜつつ・・・

a.コーナー部にパンチで穴を開け、単語帳用の「丸環(カードリング)」を通す。ここにストラップタイプのペンを取り付ける。

b.クリップタイプのペンがはみ出す場合はペンに合わせて表紙を切り欠く。(トンボのPFitなど30mmもはみ出してしまうのだ。)

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ここではサンプルとして1冊のノートに上記の加工をまとめてみた。少しの手間でペンを探す手間が改善するのでは。


右下のあらかじめ「ペグシル」の付いているメモ帳にヒントを得たのが次のやり方。

縦長タイプの手帳の表紙の裏に・・・

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ペグシルを取り付ける。

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方法は簡単で「ストロー」をカットして幅広のテープで貼り付けただけだ。(「フレッシュネスバーガー」のストローがペグシルの直径にぴったりだ(笑)。)いい加減なやり方だが、メモ帳を使い切るぐらいの間は持つだろう。
おっと、ペグシルは使い捨てにしないようにね!(『ペグシル再生』


2.切り取る

綺麗に切り取れるミシン目がほどこされている場合はいうことがない。実際にはメーカーによって気持ちよく切り取れるものとそうでないものがあるが。

ページにミシン目などがない場合はカットする道具を持ち歩かなければならない。一般にはカッターナイフが手に入りやすいが、最近では銃刀法などもうるさいようなので持ち歩くには注意が必要だ。(平成21年1月5日銃刀法改正 「刃渡り5.5cm以上の刃物は原則として所持が止」


こういう場合、使い勝手がよいのは「一枚切りカッター」だ。最近ではいろいろな種類のものが販売されている。手元にあったものは、

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右から

●小型のハサミ。1枚切りカッターではないが、1枚だけを切ることができるし、紐なども切れる利点がある。ただしストロークが短いので長いものを切るのはつらい。

●定規の上部に1枚切りカッターが付いたもの。このように薄いものだとメモ帳などに挟んでも邪魔にならない。刃が短辺に設けられているのでちょっと切りにくい。

●自作の1枚切りカッター。(折れてますが)1枚切りカッターは何か適当なプラスチックの板さえあれば、カッターナイフの刃を折って瞬間接着剤で貼り付けるだけで簡単に作れる。刃先をどれくらい出すかは試行錯誤も必要だが、厳密なものでなくても十分に使えるだろう。

●ペンタイプの1枚切りカッター。セラミック製の刃が自由に動き、細かい作業ができる。ペンケースなど持ち歩いている場合はペンタイプも使える。


*1枚切りカッターを作る

1,000円もする特殊鋼を用いた1枚切りカッターもあるが、200円程度のものはさほど耐久性はないだろう。だったらさほど手間でもないので自作する手もある。

1枚切りカッターは刃先が紙に当たりにくいので、真っ直ぐな辺を紙に押しつけるように使うような構造がよいだろう。

目盛りの消えかけたプラスチック定規などがあれば適当にカットして利用しよう。プラスチックをカットすることができる人であれば、不要なCDケースなどでも使える。


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小型の定規を5cmほどにカットして角を丸めたもの。



ちなみにプラスチック系の作業をするときにあると便利なのが、「耐水ペーパー」という紙ヤスリだ。

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茶色い木工用とは異なり、水をつけて金属やプラスチックを研磨するのに使う。大手の文具店やホームセンターに置いてある。#400、#800、#1200などという番号で表され、番号が大きくなるほど細かくなる。金属工芸などをしている人にはおなじみのもので、粗いものから細かいものへ順番に使って磨いていくことにより製品の表面が滑らかになってくる。プラスチック相手の場合は上記の3種ぐらいあると大概の研磨作業で使える筈だ。

カッターの使っていない部分をペンチなどで折って瞬間接着剤で貼る。このとき刃を出す加減は約0.2mmほどだが、「感」で、としか言いようがない(笑)。あらかじめカッターの刃を少しだけ繰り出してテストすることによってイメージをつかんでおこう。実際は相手の紙の厚みによっても異なるし、製品の1枚切りカッターでも力を入れたときと抜いたときでは切れる枚数は異なってくる。

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今回、最初はメモ用紙が2枚強切れてしまった。そこで慎重に先ほどの「耐水ペーパー」で刃先を落とし調整した。最終的にロディアのメモ用紙を、力を入れたときには1.5枚、力を抜いたときには1枚だけ切れるようになった。

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手帳やペンケースの中に一つ忍ばせておけば、メモのカットだけでなく雑誌の切り抜きなどの場面で役に立ったりする。


次回、3.貼り付ける




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