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測量野帳を使ってみる


例年ジャバラの手帳リフィルを作っていて、自分でもずっと「バイブルサイズ」のものを使ってきました。

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左からA5スリム、バイブル、野帳、ミニ6

しかし、実はいわゆるリング問題、手に当たるリングが嫌で、システム手帳自体は使わなくなり、フォルダーを持っていませんでした。
で、いつもリフィルだけ持ち歩いていたのですが、あるときバイブルサイズと測量野帳がほぼ近いサイズであることに気づきまして。
そこで来年からは野帳サイズなるものを追加しました。

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このように表紙の裏に貼るとぴったりと収まるようになっています。早速使ってくださっている方の中には野帳のカバーに挟んでおられる方もおられます。そうすると野帳を使い切っても次に移動できます。

で、来年度はこれで使ってみようかと思うのですが、ペンを付けたくなりました。
野帳にペンを付けるなど、文具好きの方にとっては議論しつくされた事項でしょうけれど。

まずは無印で見つけたコイル型のペンフォルダー。

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使ってみると…

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ペン軸の細いものや、クリップの形状によっては使えるものもあるのですが、自分の好きなプラマンだとはみ出してしまいます。

で、次に試したのが同じ構造の横タイプ。MIDORIのミニクリップペンホルダー。

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ペンの挿抜のときにズレるのでは、と懸念していたのですが、意外としっかり野帳に付いて動きません。これは実用に耐えそうです。

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見た目もシンプルだし、金色が表紙の金箔と合っています。ただし、コイルでペンが痛むというご意見もありました。高級な万年筆などには使わない方が無難かもしれません。

他にもペンフォルダーで目についたものを購入しました。

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平ゴムのバンドに革製のシースがついたもの。PILOT ORDINAL の「革製ペン刺し付手帳バンド」(A6サイズ用)。そのままの名前やね(笑)
シースがしっかりしているのでプラマンの太さで限界。きっちりとは嵌りませんが、シースの位置を下げられるのでまあ、使えなくはないですね。

で、最後に見つけたのが、DELFONICSの「マグネットペンフォルダー ダブル」

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ダブルサイズなのでプラマンでも余裕。


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マグネットで表紙を挟み込みます。使ってみるまでは磁石では、さすがに力が足りなくてズレるのでは、と懸念していたのですが、そんな心配はありませんでした。しっかり挟み込んでビクともしません。今のところこれがベストかな。

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そんな訳でこれからちょっと野帳を使ってみようと思います。

ジャバラリフィルについては「あたぼう」さんのサイトで販売中です。

2018年1月始まり版 じゃばらリフィル【サイズ選択注意】




手帳社中イベント『手帳!展(ててん)』のお知らせ

ぎりぎりになり恐縮ですが、手帳関係の展覧会のお知らせを。

7月に手帳好きが集まって「手帳社中」なる謎の?組織を立ち上げました(^^♪
手帳好きによる手帳好きのためのいろいろな活動を行う団体です。すでにオフ会やワークショップなどを重ねております。

そして10月の1、2日を皮切りに表題のようなイベントを開催いたします。
いろいろな手帳を実際に手に取ってフォーマットなどを確かめられるのはもちろん、好きな筆記具で記入して書き心地を試していただけます。また、多くの記入例を用意しましたので、どのように手帳を使ったらよいか、参考になると思います。実際に自分自身の手帳も持ってきて手帳好きどうしで使いかたや手帳の悩みなどを共有しましょう。手帳に関するワークショップなどもあります。特に東京会場はお茶や食事を楽しみながら、ゆっくりと手帳の時間を共有できる場となっています。
ぜひ足をお運びください。

(詳細はTwitter,FBなどで「手帳社中」をフォローしてください。)



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10月1,2日の場所:蔵前4273


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周辺にはおいしい料理やお菓子のお店、文具・雑貨のお店もたくさんあります。散策するのも楽しいかと思います。









『飾り原稿用紙 碧翡翠』 日本文具大賞 デザイン部門 グランプリ受賞!



この度、私がデザインを担当した、㈱あたぼうの『飾り原稿用紙 碧翡翠(アオヒスイ)』が2016年度の日本文具大賞 デザイン部門のグランプリを受賞いたしました。



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国際 文具・紙製品展 第25回日本文具大賞受賞製品一覧


あたぼうステーショナリー


あたぼうステーショナリー 飾り原稿用紙


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『飾り原稿用紙』は、手で書くことが少しでも楽しくなることを願ってデザインした原稿用紙です。こどものころ、読書感想文を原稿用紙5枚以上!とかいう宿題で苦しんだことはありませんか(笑) そういうネガティブなイメージを払拭すべく無味乾燥ではない飾り罫を施したカラフルな原稿用紙を作ってみようと思いました。

文具ライターの小日向京さんの監修を受け、製造販売元の㈱あたぼうさんと、皆で力を合わせて製作した製品です。

紙は白い「キンマリ」で、嵩張らず、万年筆などのインクの乗りも良いものになっています。A4サイズというのもバインダーに綴じたり、日常で使いやすい大きさではないでしょうか。


小日向京のひねもす文房具


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『飾り原稿用紙』は現在、全部で6色の展開があります。


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『碧翡翠』は清流とそこに棲むカワセミ(翡翠)をイメージとしています。


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魚尾のカワセミは小魚を咥えて水から飛び出したところ。


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小魚が5文字、5行ごとの指標になっています。


デジタル全盛でだんだんと手で文字を書くということも少なくなってきたように思います。しかしながらアナログな手書きを大切にするという指向も決して無くなったりはしないでしょう。手書き文化に少しでも貢献できれば、というところが受賞理由の一つではないかと思っています。


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枻出版社さんの『趣味の文具箱 38号』の表紙にご使用いただきました。万年筆と文房具が一杯の素敵な本です。


枻出版社 『趣味の文具箱』




折り本 その8 「楠樹式つづら折本 32頁1ヶ月スケジュール帳」

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『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』

『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』


手帳評論家の舘神龍彦さんが新作を上梓されました。拝読しましたので紹介したいと思います。


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前書きで、「本書には、マニアの人が飛びつくような、斬新な手帳記入テクニックは掲載されていません。」と書かれています。この本はどちらかいうとビギナーや手帳の使い方に悩んでいる人が、どういう手帳を選び、使ったらよいかをさぐるためのガイドの役割を果たす本です。

といっても、こういう職種の人はこういうフォーマットの手帳を使いなさい、とダイアグラム式のように手帳をおすすめするものではありません。

この本では、基本的なフォーマットや使い方を説明した後に、「ワークシート」なる仕掛けが用意されています。
そのシートに自分で使い方などを考え記入し、推敲していくうちに、自分に合った手帳や使い方が見えてくる、という仕組みです。

そのワークシートは、いわゆるスマート文具の「CamiApp」と「SHOT NOTE」に対応しており、スマホなどでいつでも確認することができます。


内容はとても丁寧に書かれていると感じました。

この本では、手帳を「人生の可能性を拡張するためのツールである」と定義し、その方法論として、「自分の可処分時間を再配分するための道具」としてどう活用するか、というスタンスです。

つまり「このように手帳を使えば成功する」だとか「仕事がスイスイできるようになるライフハック」的な方向性で書かれた本ではないところが、さすがに舘神さんらしく、言わば、外連味の無いまっとうな手帳の使い方を解説した本として、特にビギナーにはおすすめできると思いました。

他、自分としては、「5人の達人の手帳の使い方」の章が、写真の精度が悪いこともあり、全体的に分かりにくい気がしました。

また、著者自らが「倒錯的」と書いている4章では、手帳の使い方を「心身の健康」という広範囲な観点から帰納的にとらえようとしています。この部分は舘神さんが提唱されている「メタGTD」という考え方によるものだと思うのですが、おそらくまだ今後の展開やまとめがあると思われ、興味深いところです。





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