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Z-折りスケジュール帖

前回のエントリ、『「ミウラ折り」と「Z-CARD」』の続きです。


ミウラ折りはむずかしいので「Z-CARD」の方式でスケジュール帖を作ってみます(ここでは屏風を意味する「帖」を使うことにした。また、一般に「Z折り」というとパンフレットなどの三つ折りを意味するので、区別するためにハイフンを入れた)。

PDFを用意しましたが、今回はA3サイズとなります。残念ながらA4サイズでは実用性がありません。








作り方など

1.ホームページ(refill→その他)かこのページ(上記ウインドウの「コピーを保存」)からPDFファイルをダウンロードし、A3上質紙などに印刷します。紙質によっては破れたり折れなかったするので吟味が必要です。1頁目と2頁をそれぞれ表と裏に印刷してください。

2.「Z-CARD」にならって折るには下記のように折り筋を入れます。

100204i.jpg


ただし、この場合は前回のエントリで述べたように、薄くてしっかりした紙を使用しないと、折った後の収まりが悪くなります。

さて、そこで「紙折り」の上級者?用に「テーパード襠(まち)折り」なるものを考案しました。今までこれに類する折り方は見たことがありませんが、それもそのはず、非常にむずかしいので生産品にはなじまないでしょう(笑)。手先の器用さに自信のある方は挑戦してみてください。

説明します。横方向の折り目を1本ではなく、下図のようにテーパーをつけて2本入れるのです。

100204j.jpg


指標として小さな○点を入れてあるので、これを反対側の一つの点と結びます。

100204k.jpg


あとは折り筋をなじませてから、縦方向の山、谷を折り、次にZ型に折ります。

100204l.jpg


折った状態で押し花のように本などに挟んで重しをかけるとより収まりがよくなります。

うまく「テーパード襠(まち)折り」が折れると、このように角ができて、しっくりと折り目が収まります。

100204m.jpg


お気づきのように、この「テーパード襠(まち)折り」は幾何学的には矛盾した折り方です。ただ、現実に紙という材質の柔軟性の上に落とし込むと、なんとか実用性を発揮してくれます。あとは材質によりどこまで耐久性があるかですね。先日の手帳オフ会で自作したものを10個ほどお配りしましたが、試用していただいているうちに破れてくるのでは、と心配しています。


さて、実際にはこのスケジュール帖では「Z-CARD」のように厚紙を貼るスペースがありません。なので、多少開く際には引っぱりにくいところがあります。


100204n.jpg

100204o.jpg


しかし、A3用紙を3段x6列に折るとほぼA7サイズ(僅かに小さい)になるので、超整理手用やモレスキンなどにも収まりがいいのです。普通に直線だけで折ってもぱっと開けるので、コンパクトかつ一覧性のよい補助スケジュールとして使えるのではないでしょうか。




「ミウラ折り」と「Z-CARD」

先日、「紙は何回折れるか」というエントリを書いた。

この中で紙の束ね方について3種類を挙げた。


1.巻く
2.折る(畳む)
3.綴じる(とじる)



この方式を紙に書かれた情報へのアクセスの観点から見ると、

1.の「巻く」は途中とか最後に書いてある情報を見たくても、常に最初からほどいていかないといけない。いわば「リニア」にしか情報にアクセスできない方式だといえる。

これに対し、3.の「綴じる」やり方はもちろん、どこのページでも直接開いて見ることができるので、いわば「ノンリニア」な情報アクセスが可能だ。


では、2.の「折る」はどうか。

前回のエントリの「折る」という方式は基本的に「直交方向での交互折り」で半分に折っていくやり方だ。

この場合は何回も折った場合(といっても動画のように7~11回が限界なわけだが)、中の方に書いてある情報を見るためには、やはり折られたページを最初から開いていかないといけない。つまりこれもリニア方式である。

これに対し、超整理手帳などのようにジャバラ折りになっている場合は、途中でも後ろの方でもどこでも開くことができるので、「綴じる」と同じくノンリニアなアクセスが可能となる。また、当然ながら各折り目はそれぞれが1回折りなので折り回数に制限はない。(書物全体の厚みは増していくが)

つまり「折る」という方式は1.と3.の中間の方式といえるのではないだろうか。


これ以外にも、1.と3.は紙を切断して製本する手間がない代わりに、紙の裏表の情報に自由にアクセスすることは困難で、紙全体をひっくり返したりする手間がかかる。開いたときに一覧性に優れる。

2.は紙をカットして製本する必要があるが、紙の裏表の情報にアクセスすることが容易ではある。その代わりに全体の一覧性に劣る、などの特徴がある。



さて、ここらで表題のテーマに移ろう。

「ジャバラ(蛇腹)折り」とは「経文折り」とも言われるように、一般的には一次方向のみに山、谷に交互に折っていく方式を指す。

しかしながら実は2次方向、つまり平面的な広がりを持つジャバラ折りが存在する。その代表が日本が誇る「ミウラ折り」だ。

「ミウラ折り」とは宇宙構造工学の権威、三浦教授がロケットの破壊パターンから考案した平面折り畳み構造である。宇宙ステーションの太陽光パネル等の構造への応用が研究されたり、身近なところでは地図や車のサンシェードなどに使われている。正式名称は「二重波型可展曲面」ということだ。


偶然、つい先日、NHKで紹介されていたのでご覧になった方も多いだろう。


FILE099:「未知なるカタチとの遭遇」(NHK 爆笑問題のニッポンの教養)



その他、参考サイトとして・・・


ミウラ折り(Wikipedia)

ミウラ折り公式サイト

また、ミウラ折りでメモ用紙を自作しようというサイトがある。

「ミウラ折り」のメモ用紙を作ろう

しかし、実際にやってみると分かるが、ジグザグの線を綺麗に折るのは非常にむずかしい。



さて、右側がミウラ折りのサンプル。(左側は後述する「Z-CARD」) ほぼA7の大きさで表と裏表紙に厚紙が貼ってあり、引っぱりやすいようになっている。

100204a.jpg



引っぱるとまず前後(この写真では上下)に伸び・・・

100204b.jpg


100204c.jpg


自動的にぱっと展開する。これは交互に半分に折られた紙を開くのにくらべ、エネルギーの効率がいいらしい。開いたサイズはA2だ。おもしろいのだが、メモ帳などとして自作するには実に大変だ。




そこで、もう少し簡単に作れそうなものがないかと探したら、単純に直交する線で折った「Z-CARD」なるものがあった。(最初の写真の左側) ダイゴー(株)から出ていたスケジュール帳だ。(「Z-CALENDAR」あるいは「Z・フォーマット」という名称。現在は絶版)


これも同様にA7サイズで、裏表の表紙に厚紙が貼ってあり、前後に引っぱるとまず縦の折り目が解けた後・・・

100204d.jpg


自然に展開する。

100204e.jpg

100204f.jpg


こちらの展開後のサイズはA3。表が路線図で裏がスケジュール帳になっている。こちらの方がなぜ小さいかというと、ご覧の通り、折り数が少ないからだが・・・

折ったところを側面から見てみると・・・

ミウラ折り
100204g.jpg


折り目に角度が付いているので折り目の重なりが少しずつズレるようになっている。このため、折り数を増やしても折った後の収まりがいい。

これに対して

「Z-CARD」
100204h.jpg


原理的に折り目が同じ位置に来るので、前述の「紙は何回折れるか」の制約を受けるわけだ。この製品では非常に薄くて張りのある紙を使っている。材質を吟味することで、実用レベルでの折り合いを付けた製品と言えそうだ。こちらにもA2サイズの製品はあるが、折り畳んだときのフットプリント自体が大きくなっている。やはり「Z」というだけに原理的に多段折りはむずかしいようだ。

Official Z-CARD Website



さて、「ミウラ折り」も「Z-CARD」も登録商標となっており、折り方自体は特許等の対象にはならないのだが、それを作製する機械や、出来上がった製品はパテントの対象となる。もちろん、個人で楽しむ自作なら問題ないが、名称等の使用には多少の注意が必要だろう。


長くなったので、次回、「Z-CARD」の折り方を改良した、(一応「Z-折り」という名称に変えて)自作スケジュール帳を紹介する。






紙は何回折れるか

以前にも書いたのだけれど、大量の紙(情報)をコンパクトに保存、あるいは持ち運ぼうとすると、3つの方法に集約されます。

1.巻く
2.折る(畳む)
3.綴る(とじる)

の3つです。

この中の「折る」について調べていて、いくつか共通の実験「紙は何回折れるか」を見つけたのでまとめておきます。


さーて、机の上にコピー用紙などがあればすぐに実験できますが、その前にちょっと考えてみてください。何回折れると思いますか?  5回?  10回?・・・では、実際にやってみてください。ただし、ここで「折れた」という状況は手を離してもそのまま折り畳まれている状態を保持している場合とします。



さて、どうだったでしょうか?思ったより少なかったのでは?

いやいや、紙が小さすぎるよ、もっと大きな紙ならいくらでも折れるはず・・・と、思いますよね。私もそう思いました。

てなわけで、単純な疑問に答えるべく挑戦した人たちの動画です。


*ニコニコ動画が見られない場合は、「ブラウザを変えてみる」、「フラッシュを入れ直す」、「直接ニコニコ動画のサイトでアカウントを取得する」などの方法をためしてみてください。私のパソコンでもなぜかFirefoxでは見られるのにIE(v.7)では画像が出ませんでした。他のパソコンではIE(v.7)でも動画が見られることを確認しています。OSも同じXPなのでちょっと理由が分かりかねます。

コメントがうるさい場合は右下の吹き出しをクリックしてください。


紙を折れるだけ折ってみた
(巨大なロール紙を同じ方向に折っていきます。)





ここでは9回でしたね。なんだかA4一枚を折るのとそんなに変わらないような・・・?



Britney Gallivanという学生がトイレットペーパーを12回折ったという記録。

これも同じく一方向で半分に折っていくやり方です。

Folding Paper in Half 12 Times:



『MythBusters』というオーストラリア制作のテレビ番組です。いつも都市伝説などが本当かどうか実際に実験して検証するという、ネットではおなじみの番組です。

こちらは正統派で、直交方向に交互に折っていきます。










とんでもなく大がかりになっていきました。さすがに金のあるテレビ局でなければできない実験。というわけで11回を達成。こんな大きな紙を使っても11回とは・・・。


実はこれよりずっと昔と思われるのですが、我が国のテレビ局もすでに実験済みでした。

ご存知、『探偵ナイトスクープ』です。今から18年ほど前の放送とのこと。トミーズ雅、若い~。





こちらはつなぎ目のない紙なんでしょうかね。こんなでかい紙があるなんて!ある意味これ9万円って全然高いとは思えないですけど。

さて、頑張ったのですが10回でしたね。紙~、手強いのぅ。当初の大きさから思うとほんとにどんどん小さく且つ分厚くなって想像と現実の違いが見えてくるのがおもしろいです。

思うに「紙」って、我々は普段は主に「面積」しか気にしていないようですね。特に情報の媒体としてみる場合。
ま、当たり前っちゃ当たり前なんでしょうが・・・

物理的な作業が加わると、普段は「捨象」されている「厚み」や「重量」が立ち現れてきます。そう、実際に全紙などの大きな紙を販売している問屋さんなどでは紙は大きさだけでなく、重量で規定されているんですね。








A4用紙1枚でできるCD紙ケース 3

A4用紙1枚でできるCD紙ケース 3
paper CD case ver.04,ver.05

CD紙ケースの3回目です。

前回同様、伝承折り紙の畳折り(たとうおり)をベースにデザインしました。
今回は全体の形が6角形と8角形になります。折り目が多いので、たくさん作るには向かないかもしれませんが、形がおもしろいので個人的には気に入っています。
A4サイズの紙にこだわっているので、真ん中に穴が開きますが、中身が見えるうえ、開け閉めもやや楽になるようなので良しとします。


ファイルはHPのrefill→その他→16.CD紙ケース ver.04 ver.05
に置いてあります。

やや厚手のコピー用紙に印刷してください。PDFファイルはプリンタのマージンなどに注意して「実際のサイズ(100%)」でA4一杯一杯に印刷してください。

外形をカットし、折り目に折りスジをつけておきます。


ver.04(6角形)

裏返して内側の6角形の辺に沿って軽く曲げておきます。辺の一方には折り目がないので注意。

080419a.jpg


次に時計回りにしっかりと辺に沿って山折りにしていきます。どこから始めてもかまいません。

080419b.jpg


一週したら最後に谷折りでできた先端を折り返した部分の下側にくぐらせて完成。

080419c.jpg


折りスジを馴染ませたら、開いてCDなどを入れてください。

080419d.jpg


ver.05(8角形)

基本的にver.04と同じですが、谷折りの線が山折りと重ならないので、折るときに気を付けてください。

080419e.jpg


これも時計回りに折っていき、最後に谷折りでできた先端を折り返し部分の下側にくぐらせます。

080419f.jpg
080419g.jpg


出し入れの際に無理をすると、紙質によっては折り目が破れることがあります。

080419h.jpg


この方式は辺の数を増やしていけば、理屈的にはどんどん円形に近づいていくわけですが、実用性からかけ離れていくのでこのあたりが一つの落とし所かと思っています。


A4用紙1枚でできるCD紙ケース 4




箱を折る 4

花粉症の季節にぴったりのゴミ箱

ひどいクシャミ・鼻水で早くも花粉症か?と思ったら風邪でした・・・花粉症かと思って油断していたら悪化して寝込むことに・・・やれやれ。

とは言え、花粉症の季節も目の前。そこで今回のエントリは使い終わったティッシュを捨てるのにぴったりの箱です。

前回までのものと同じく、新聞紙1ページサイズの紙を使用しますが、正方形にカットしておきます。
080131a.jpg

縦横に折って1/4サイズの正方形に。
080131b.jpg

正方形の部分を開いて三角形にします。裏側も同様。
080131c.jpg

図のように先端を下側のラインが水平になるように折ります。
080131d.jpg

反対側も同様に折りますが、このときどちらかの先端を相手の切れ目の中に入れます。
080131e.jpg

裏側も同様にして完成。
080131f.jpg

底を持ち上げるように広げるとピラミッド形の箱ができます。
口が小さいのでティッシュなどのゴミが目に付きにくいという利点があります。
080131g.jpg

出典
Origami Alex Barber から
pyramidcontainer  Sy Chen

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