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『2012』

『2012』の試写会を観てきました。

ちょいネタバレあるかもなのでご注意を!気になる人は読まないでくださいまし。







あちこちでトレーラーが出ているように、どれだけの費用と手間をかけたんだろってくらいのCGです。まあ、「ディザスター」映画(以前はカタストロフィ〈catastrophe〉映画って言ってたっけ)のお好きな方、あるいは「秘密基地」が好きという方は見て損はないでしょう。


とにかくこれでもか、というほどの危機また危機の連続なので2時間半の尺も長くは感じません。しかし、トレーラーにもあるように主人公はどのような危機もヒラリヒラリとかわし続けるので、もうほとんと「スラップスティック・コメディ」にしか見えません。笑いながら観るのが吉。

CGは凄いのですが、ドラマとしてははっきり言ってかなり低レベルです。あんたら家族さえ生き残ればそれでいいんかと・・・なんだかなー。予告編観て「落としどころ」が気になっていたんだけど、これはちょっとどーなの?人類の99.99%以上が死滅する設定にしては生き残った人の笑顔がお気楽なこと(笑)。ま、映像にエネルギーを注ぎ込んだのでお話は二の次、三の次ってことで・・・ローランド・エメリッヒだし。


さーて、今回も激しく気になったのはテクノロジーに対しての安易な設定。わずか3年で○○○を○○○してしまいます・・・。しかも、メイド・イン・チャイナ。どー考えてもアブナイだろ、それ(笑)。現実では、ジャンボジェットでさえ、設計から就航まで、確か10年位はかかっているはずだけど・・・。

そういや『ザ・コア』という映画では地核の中を進む特殊潜行艇をたった3ヶ月とかで作っていたよーな。ディザスター系の映画で回避手段をどれぐらいのタイムスパンで完了しているのか、1回調べてみたくなりました・・・個人的テーマとしよう。








『かいじゅうたちのいるところ』

モーリス・センダックの世界的な大ベストセラー絵本『かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)』が映画化され全米での公開がはじまった。BOX OFFICEによる週末興業成績では初登場第1位とのこと。


日本でも映画館での予告編がはじまったが、予告編を見る限り、とても優しい雰囲気で引き込まれてしまう。





WHERE THE WILD THINGS ARE 公式サイト




Tron Legacy (2010) Trailer


直角曲がりはどーした!?

電脳空間だったはずが、ちょいとおサレな近未来都市程度に見える・・・
Light Cycleの音もいたってフツーだし。

我々がCGを見過ぎたのか、製作者側にもひとつ何か足りないのか・・・
まあ、前作のような、何か新しい時代のブレイクスルーの萌芽みたいなものを求めるのは酷かもしれないけれど。







『サマーウォーズ』

休日の試写会で昼間からアニメを見てきました。

『サマーウォーズ』


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キャラクターデザイン:貞本義行x監督:細田守x脚本:奥寺佐渡子と『時かけ』スタッフ再結集ということ。

実は個人的に『時かけ』は全然ダメだったので(なぜあんなにすっ転ぶのにパンツが見えないのかと・・・ってとこじゃなく、作画はいいとしてストーリーが下らなかった)、今回も正直、あまり期待していませんでした。ただ、近未来SFというテーマが大好きなので見ておこうと。


で、今回は非常に楽しめました。とにかく「仮想世界OZ」のCG映像が圧巻。これだけで見る価値はありました。
キャラクターは今時の草食系男子にお姉さん系美人、宮崎アニメ以来の定番である強い婆ちゃん(どーみても90歳には見えないが)と、アニヲタ御用達の布陣。とにかく、物語のテンポがよく、クライマックスまでの盛り上げ方も卒なく、2時間近い長さを感じさせませんでした。終わった後に会場が拍手で包まれました。「泣いた」という感想を漏らす若い女性たちも。


前回の『時かけ』に比べると格段に好みの作品です。特に「仮想世界」に関わる方の進行は秀逸。

ただ、辛口視点で見ると現実世界側の設定がいけません。のっけから物語の重要なキーパーソンの3人が偶然一堂に会するのは、あまりにも脚本に芸がなさ過ぎるというもの。それ以外にもいろいろなお膳立てが全て揃いすぎていて、それを辺境の田舎に集中させるのは、かなり無理があると思います。

ま、大家族のいる田舎の暮らしというものそれ自体がもはやファンタジーということでなのでしょう。

というかさらに穿った見方をすれば、それは、都会で独りで暮らすのにはもう疲れ果てたという若者が、田舎に広大な土地を持つ大家族とお近づきになれたりしないかな・・・そこではいつも誰かがふんだんにご飯を用意してくれ・・・しかもその長老は、影で日本のトップにも通じるような実力者で・・・という今時の若者が妄想しそうな、ぬるーい甘えたファンタジーなのです。『「つながり」こそが、ボクらの武器。』というキャプションにやや腐臭さえ感じます。自分たちがその息苦しさ故に捨ててきた田舎の、いいところだけを美化するような描写はあざといと言うしかないでしょう。製作者側は何が受けるか、よく分かってらっしゃる(笑)。

私なら、家族たちを残してきた田舎に望郷の念を抱きながらも、都会で頑張って立ち上げた少人数のIT企業なんかを舞台にしますね。それならいろいろなお膳立てがほぼ無理なく収まりそうです。

いずれにしても主人公は「数学オリンピック」の日本代表になろうかというところまで行った、いわば天才肌。何の取り柄もないフツーの男子では、かわいいお姉さんをゲットすることはできないということを突きつける、ある意味キツーいアニメかもしれません(笑)


あと、公式サイトのトレーラーは出来がひどくネタバレじゃないの?というようなシーンがあるので、映画を楽しみにしている人は見ない方がいいでしょう。


『サマーウォーズ』公式サイト






「モンスターVSエイリアン」



この夏、ドリームワークスが放つCGアニメを一足お先に観てきました。


090701a.jpg



いやいや、これはもう手放しで楽しい作品でした。

ある日地球征服のためエイリアンがアメリカを襲撃する。ジェット機や戦車などあらゆる攻撃を受け付けないエイリアンに、将軍は最後の手段を提案する。実は50年前から極秘裏にモンスターたちが捕獲されていたのだ。将軍はモンスター軍団によってエイリアンを阻止せんと・・・

全編おバカギャグのオンパレード!しかし、あなどれません。一見デフォルメされたキャラクター造形とは裏腹にテクスチャーなど細部のリアルなことと言ったら! これはひとつの映像実験なのでしょうか?見る人によっては違和感を感じるかもしれません。

例えば人の肌。CGWORLDの記事によれば、皮膚をメラニン層とヘモグロビン層の二つに分け、半透明にしてテクスチャーマッピングしてあるそうです。

白人の肌がアップになるとそばかすやシミまでリアルに表現されていて、ちょっと気持ち悪いほど。やり過ぎではないかとも思えるのですが・・・。とにかく細部まで手を抜いていないので、巨大なキャラクターたちが戦うシーンのスペクタクル感など半端ではありません。CG好きな人もスペクタクルSF好きな人も満足できる作品。

今回観たのは2Dの日本語吹き替え版で、スーザン役のベッキーもボブ役のバナナマン日村も違和感なし、お上手でした。

この作品は3D版があるので、公開されたらぜひ観たいと思います。








MONSTERS VS ALIENS オリジナルサイト


モンスターVSエイリアン 日本版サイト





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