先月紹介した
「み る!みえる?」展にぎりぎりで行ってきました。
油断していたら最終日に!気がつくのが遅かったので時間も既に午後。
しかし、地図を見ると以外と近いかも?と車で出発。
カーナビがないのでスマフォのgoogleマップのナビを頼りに行ったら車の通れない道に案内されて困惑。
よく見るとナビのアイコンが「人」になっていました。これは歩いて通れる道を示しているということか・・・。しかし、こんな距離を歩いてくる人がいるわけないだろー!と突っ込みを入れたり。
気を取り直して設定を「車」に変更し、再度、ナビの通りに進みました。すると、どんどん一方通行ばかりの細い道に案内され、とうとう行き止まりに!
確かに、到着しましたよ。千葉県立現代産業科学館の真裏。でも、延々とフェンスで囲われていて入れない・・・。なんという罠。
仕方なく車を止めて地図を確認していると、他にも車が2台入ってきて立ち往生。
どーやら、彼らもgoogle先生にハメられたようです(笑)
そんなこんなでなんとか到着したときには閉館まであと1時間になっていました。
ま、展示は小さかったので十分に見られましたが。
会場ではまず、有名な「北岡明佳」氏の動いて見える錯視のパネル展示に迎えられました。
画像は
こちらにたくさんあるので省略。見たことのある人も多いでしょう。
これはすでにお馴染みで、実際、サイズにはあまり関係なく相変わらずウネウネ動いて見えました。
街という環境の中で何も考えず、これを描いたら、交通事故が増えてしまうかもしれません。
しかし逆に応用すれば交通事故防止に役立つかもしれないと。
以前、ある錯視を交通事故防止に応用するアイデアを考えたら、しばらくして、実際にそれに近いものが実行されたことがあります。動いて見える錯視によっても、一旦停止などを促すことができるかもしれません。
実際、会場には渋滞緩和のために錯視を応用するアイデアが紹介されていました。

画面右の一見水平な道は、実はゆるやかな上り坂になっています。
高速道路などでこのような場所があると、中央の下り坂との関係でさらに下りが続いているように見えるということです。いわゆる「おばけ坂」の錯視といわれるもの。
このような場所では運転手は下りと思っているからアクセルを緩めますが、実際には上り坂なのでスピードが落ち、結果として渋滞が発生するとのことです。
これを緩和するために、壁に実際とは異なる水平線を描き、上り坂を上り坂として認識させようというもの。
明治大学
友枝明保氏の研究です。
さて、次は不可能立体。
いずれも、厚紙でできています。



実際に両眼で見ると、騙されにくいですが、カメラを通したり、片目をつぶって見るときちんと錯覚?できます。
いずれも明治大学
杉原厚吉氏の作。
詳細は「脳が鍛えられる「立体だまし絵」づくり へんな立体 杉原厚吉著 誠文堂新光社」などをどうぞ。
会場には同氏による2010年の「世界錯覚コンテスト」で優勝した作品「反重力4方向すべり台」も展示してありました。

これは動画を見ないと分かりませんね。
次、関西大学
ノーマン・D・クック氏による有名な逆遠近錯視。
これを実際に見るのは2回目ですが、本物はやはりすごいです。テレビでタレントさんが
驚いているのを見ると大げさに見えますが、はじめて実物を見るとマジでビックリ仰天します。




この現象を応用したのが私の
逆遠近錯視ペーパークラフトです。
次、LEDのフラッシュによる残像現象
壁に1mほどの2本の光るスリットが・・・

顔を横に振ると、歩いている人が現れます。これだけ大きなものは初めて見ました。

このネタは古くからあり、通常は空間にテキストが表示されるものが多いです。
「LED 残像 文字」最近ではiphonで遊べるアプリもあるようです。
超カッコイイ! 空中に文字が浮かび上がるiPhoneのアプリ(GIZMODO)
最後にNTTが開設している錯視サイトをご紹介。
ここには膨大な量の錯視が集められています。フラッシュものなど、ネットならではで必見です。
「イリュージョンフォーラム」この他、千葉県立現代産業科学館には科学技術を応用した子供向けの常設展示もありました。
ネタはやや古いものが多いという印象でしたが、小学生には楽しめる内容になっていると思います。