『立体錯視の最前線』 明治大学博物館」特別展

立体錯視の権威、「杉原厚吉」先生の展覧会を見てきました。会期の終わりギリギリになったので事後報告で申し訳ありません。
杉原先生のプロフィール

先生が考案された錯視立体の系統樹

写真OKだったので展示の中からいくつか紹介いたします。
「高さ反転立体」

鏡に写ると、階段の高低が逆に見えます。

赤いコーン以外は平面です。
「透身立体」

一部が消えてしまいます。
「三方向多義立体」

階段に見える部分は平面ですが、三方向でそれぞれ形状が異なって見えます。
「トポロジー攪乱立体」
今回の展覧会の白眉!


斜めから見てもまだ納得できません…






「映像合成変身立体」

「軟体立体」

回転させても必ず右を向く矢印。逆に鏡の中では左向きになっています。
とにかく目の前で実物を見ていてもなぜそう見えるの分からないほどの錯視立体でした。凄過ぎ!
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- 2019-09-11
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2019/08/12
さて、同一の正方形のフットプリントで最小数6段の無限階段です。

これもこのままではキューブ状にはできないので、調整が必要です。

頂点が複雑になりましたが、面の陰影に矛盾の出ない形状です。
その他に…

こちらは頂点に「ペンローズの三角形」をあしらいました。

逆に端っこをL字状にして調整したもの。
次はエッシャーの「上昇と下降」のように段数の多い無限階段に挑戦。
12段

16段

これはもう破綻を避けるために苦肉の策を弄したもの。エレガントではないのですが、段数が増えると難しくなります。
13段

これも頂点を綺麗にまとめたために端っこが便宜的な形になりました。
無限階段のキューブを並べるテセレーションは一応これで一段落とします。
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- 2019-08-12
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- 2019-08-09
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2019/08/06
各面が2段の無限回廊になったブロックのテセレーション。

これは穴無し。真ん中の矛盾が気になるのでやはり穴を開けます。

以下、段差の位置違いバージョン。


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- 2019-08-06
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2019/08/05
錯視格子を作っていて、以前作った「無限階段」を応用できることに気が付きました。
『上昇と下降(Ascending and Descending)』 エッシャー展によせて その3立方体の各面が無限階段になっています。段差が増えるほど破綻が出てきます。まずは1段の段差から。
(クリックで拡大)

段差の方向を反対向きにしただけでやや破綻が。立方体の頂点に穴が開いてしまうので、別の立方体で隠しました。

さらに段差の位置を変えます。

これも三角形の隙間が…
この隙間は立方体を置いたり、面の明暗に破綻が出ないように調整できるのですが、素直に穴が開いたままの方がスマートですね。


追記 (190805)
段差の逆方向バージョン

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- 2019-08-05
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