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昭和少年SF大図鑑展

昭和の少年雑誌に載っていた、レトロな未来図の展覧会が上野の弥生美術館で開催されています。


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期間は9月27日まで。料金一般900円(ホームページを印刷していくと100円割引あり)。
休館日に注意。

弥生美術館/昭和少年SF大図鑑 展― S20~40'ぼくたちの未来予想図 ―
(「What's New」をご確認ください。)






Tron Legacy (2010) Trailer


直角曲がりはどーした!?

電脳空間だったはずが、ちょいとおサレな近未来都市程度に見える・・・
Light Cycleの音もいたってフツーだし。

我々がCGを見過ぎたのか、製作者側にもひとつ何か足りないのか・・・
まあ、前作のような、何か新しい時代のブレイクスルーの萌芽みたいなものを求めるのは酷かもしれないけれど。







『サマーウォーズ』

休日の試写会で昼間からアニメを見てきました。

『サマーウォーズ』


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キャラクターデザイン:貞本義行x監督:細田守x脚本:奥寺佐渡子と『時かけ』スタッフ再結集ということ。

実は個人的に『時かけ』は全然ダメだったので(なぜあんなにすっ転ぶのにパンツが見えないのかと・・・ってとこじゃなく、作画はいいとしてストーリーが下らなかった)、今回も正直、あまり期待していませんでした。ただ、近未来SFというテーマが大好きなので見ておこうと。


で、今回は非常に楽しめました。とにかく「仮想世界OZ」のCG映像が圧巻。これだけで見る価値はありました。
キャラクターは今時の草食系男子にお姉さん系美人、宮崎アニメ以来の定番である強い婆ちゃん(どーみても90歳には見えないが)と、アニヲタ御用達の布陣。とにかく、物語のテンポがよく、クライマックスまでの盛り上げ方も卒なく、2時間近い長さを感じさせませんでした。終わった後に会場が拍手で包まれました。「泣いた」という感想を漏らす若い女性たちも。


前回の『時かけ』に比べると格段に好みの作品です。特に「仮想世界」に関わる方の進行は秀逸。

ただ、辛口視点で見ると現実世界側の設定がいけません。のっけから物語の重要なキーパーソンの3人が偶然一堂に会するのは、あまりにも脚本に芸がなさ過ぎるというもの。それ以外にもいろいろなお膳立てが全て揃いすぎていて、それを辺境の田舎に集中させるのは、かなり無理があると思います。

ま、大家族のいる田舎の暮らしというものそれ自体がもはやファンタジーということでなのでしょう。

というかさらに穿った見方をすれば、それは、都会で独りで暮らすのにはもう疲れ果てたという若者が、田舎に広大な土地を持つ大家族とお近づきになれたりしないかな・・・そこではいつも誰かがふんだんにご飯を用意してくれ・・・しかもその長老は、影で日本のトップにも通じるような実力者で・・・という今時の若者が妄想しそうな、ぬるーい甘えたファンタジーなのです。『「つながり」こそが、ボクらの武器。』というキャプションにやや腐臭さえ感じます。自分たちがその息苦しさ故に捨ててきた田舎の、いいところだけを美化するような描写はあざといと言うしかないでしょう。製作者側は何が受けるか、よく分かってらっしゃる(笑)。

私なら、家族たちを残してきた田舎に望郷の念を抱きながらも、都会で頑張って立ち上げた少人数のIT企業なんかを舞台にしますね。それならいろいろなお膳立てがほぼ無理なく収まりそうです。

いずれにしても主人公は「数学オリンピック」の日本代表になろうかというところまで行った、いわば天才肌。何の取り柄もないフツーの男子では、かわいいお姉さんをゲットすることはできないということを突きつける、ある意味キツーいアニメかもしれません(笑)


あと、公式サイトのトレーラーは出来がひどくネタバレじゃないの?というようなシーンがあるので、映画を楽しみにしている人は見ない方がいいでしょう。


『サマーウォーズ』公式サイト






「ロボットファクトリー」(妄想)

一昨年の2010年、日本政府が2009年度補正予算に117億円を盛り込んでいた『メディア芸術総合センター』、いわゆる「アニメの殿堂」の計画を改変し、「近未来汎用人型技術センター」、通称「ロボットファクトリー」構想を立ち上げたのは記憶に新しいところであろう。


これは前年の「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」及び、「KOBE鉄人PROJECT」(「モニュメント製作報告」は必見。ただし、IEでないと写真が表示されない場合があります。)が非常に好評で、海外からも多くの観光客が訪れたことで、1/1巨大ロボットプロジェクトに俄然注目が集まったことに端を発するものである。


会期終了後のモニュメントの撤去に際し、ファンからの惜しまれる声があまりにも大きかったことに及び、いっそのこと等身大ロボットを一ヶ所に集めてはどうか、という話が持ち上がったのである。

1/1スコープドッグ」を入れても3体だけでは寂しいということから、ならばまずは「マジンガーZ」でしょう、と「日本土木工業協会」から製作の申し出があったのだ。

ここから話はとんとん拍子に盛り上がり、それなら「ゲッターロボ」も必要だ、いややはり「ライディーン」だろう、「ジャイアントロボ」を忘れてもらっては困る、「エヴァ」は鉄板、「マクロス」「グレンラガン」「イデオン」はさすがに無理だろう、「ゾイド」は一応ロボットに入るのか、などと百家争鳴のごとく議論が紛糾したという。


工業用ロボットなども展示する研究施設であるだけでなく、海外からの観光客誘致の新しい目玉として、いわゆる「ロボット特区」を設け、8割をテーマパーク形式とした柔軟な施策が結果的に本計画の成功を招いたことは言うまでもない。


ドーム状の巨大ロボット工場という体裁で、ガンダム、マジンガーZをはじめ、フランスで驚異の視聴率100%を記録した「グレンダイザー(Goldorak ゴルドラック)」、一般投票で圧倒的に人気のあった「ライディーン」(なぜかブラック仕様)などもサイズ上、比率などを変更して製作される運びとなった。(ロボット選定の一般投票には国内外から5億を越える票が集まり、一部の政治家を嘆かせたという。逆に、図らずも本施設の有用性を裏付ける結果となった。)


巨大ロボットたちが一堂に会するだけでも圧倒的な迫力があるのだが(毎年、投票等により新規ロボットが追加される。)、本施設の目玉はそれだけではない。

現状、一番の人気はなんといっても「ガゥオーク形態」から人型へ完全変形する「バルキリー」であろう。これは観客がコクピットに搭乗したままで変形するのであるが、あまりの人気に2年先まで予約が埋まっているという。
また、エントリープラグから搭乗できる「エヴァ」も人気であるが、さすがに「L.C.L.」は注入されないので安心されたい。


もうひとつの目玉は完全自律歩行型の「パトレイバー『イングラム』」である。これはホンダとコマツの協力の下、3年以内の完全自律歩行を目指す全高8mのロボットである。この計画は、「NEDO」の「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」との融合もあり、開発型イベントとして策定されたものである。

そもそも、巨大ロボットの自律歩行計画は、汎用人型技術の実用化を目指すうえで、実利面での成果も得られる、と初期に決定された企画であった。しかし、海外からの「日本人はロボット技術を兵器に転用するのでは」というあらぬ疑いを避けるため、物語中、警察の特殊車両として登場する「パトレイバー」が選ばれたという経緯がある。

また、設定のサイズが8mと比較的小さいこともあり、ホンダからは現行技術でも1年以内に製作できるだろう、という見解が示された。現在、人が搭乗して操縦可能にする場合を勘案して、第一段階「通常歩行」達成に3年という目処を設定したということであるが、前倒しできそうとのこと。

実際の開発工程を一般来場者が「アシモ」の案内により、見学できるため、大人子供を問わず超人気スポットとなっている。


現在、、もともとおもちゃの「タカラ」(現タカラトミー)が開発した「トランスフォーマー」の権利関係の折り合いが付いたため、油圧と電動モーターによる完全変形「バンブルビー」の製作が来期プロジェクトとして決定された。

筆者としては次期実寸化の候補として「ミカヅキ」に出てくる「月光機」を押したいが、今のところ不人気のため残念ながらランク圏外である。


本「ロボットファクトリー」には、アニメ、自動車、建設、重機関係は言うに及ばす、電気、通信、出版などあらゆる分野の企業が参加しており、なんと1年目にして総経済効果2兆円を叩き出すスタートとなった。このため日本の不況脱出の牽引役ならびに日本文化の新しい発信基地として今後ますます重要性が増すものとして期待されている。






ロボット身長比較表(via:アルファモザイク

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★ロボットサイズ比較-リアル&スーパー(via:ねたミシュラン

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ガンダム、本気だった

文具ショーの最終日だったので出かけなくては、と。

えーと、文具ショーは「ビッグサイト」だったなあ・・・・・あ、お台場のすぐ隣じゃん!というわけで、まず話題の等身大「ガンダム」を見てきました。


『GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト』



歩くのも大変なぐらいの強風の中、ひょっとしたらもー風で倒れているんじゃ?などと思いながら行ってみると・・・一般公開の前日の設営で、11時から立ち入り禁止だったのですが、ラッキーなことに10時40分の到着。短時間ですが堪能できました。


いや、思っていたよりデカかったです、18mは。

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ただ、以前、『なんでも作るよ』の光吾郎さんが作った「1/1スコープドッグ」のような迫力はありませんでした。あっちは鋼鉄で戦車のようなリアルな兵器としての怖さがありました。それに比べるとガンダムは大きいのですが、外装がプラということもあり、イメージとしては言うなれば「旅客機」に近いものを感じました。

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ただし、その作りの「本気度」は予想以上でした。

とにかくディテールがすごい。プラモデルなど先行する参考品には事欠かないでしょうけれど、3D で細部まで作り込まれています。これは設計がたいへんだっただろうなあ。いやいや、よく作りましたわ。


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会期は8月一杯とのことですが、これはどこかでずっと残しておいてほしいものです。



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あれが連邦の白いヤツか!?










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