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幾何折り紙立体 06



さて、前回の八角形のオブジェを眺めていたら…これは曲線に置き換えられそうだと…

円の位相をずらした曲線の構成ではよく下記のような設計を見かけます。

150801a.png



さて、やってみると、あれ?この縦線いらないよな、おや、この横線もいらない?と…


150801b.png


縦線が全くない、単純な円の羅列。これで立体になるのでしょうか?円って折れないし。
ところが…


150801c.jpg

このように連続する凹凸の構成ができました。縦線もないのに横方向に回り込んでいきます。
これは4面で囲まれた構成。


150801d.jpg

これは5面で囲まれた構成。

非常に単純なので、すでにどこかにあるかもしれません。単純なものは誰かがやっている?東京オリンピックのエンブレムがよく物語っています(笑)

ま、しかし、勉強不足にして私は今の所見たことがありません。

面の数はいくらでも増やしていけますが、曲率が開いてくると当然ながら平面に近づいてくるので凹凸が少なくなっていくでしょう。


150801e.jpg

こちらは反対側をつなぐときに一段ずらしたもの。円の模様が螺旋となって繋がっていきます。



さて、4面の一段を切り出してみると、

150801f.jpg

4面が丸く凹んだ缶詰のような形に。実際に紙でパッケージにするのは難しそう。


さらに、おもしろい造形を発見。
同じく2段分を切り出します。

150801g.jpg


上下をつまんで蓋をすると…

150801h.jpg



4面が円錐状に陥入した、曲面だけの構造ができました。

150801i.jpg


一枚の紙でこういうフレキシブルなものができるとは…。中にたくさんの物を入れることもできないし、パッケージとしての実用性はないかもしれませんが、造形としてはとてもおもしろいのです。



















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