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本 『もじ部』

『もじ部』 書体デザイナーに聞くデザインの背景・フォント選びと使い方のコツ
雪朱里+グラフィック社編集部 2015年12月25日 グラフィック社

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『デザインのひきだし』の読者から募った参加者が「部員」となって、フォントメーカーや書体デザイナーから、制作背景、コンセプト、その他フォントに関する様々な事柄についてレクチャーを受けるという贅沢な内容。


おそらくデザインに興味のない人にとってはフォントと言っても、「ゴシック体」と「明朝体」の区別ぐらいしかつかないでしょう。また、よほど書体に詳しい人でないと、同じ明朝体でもフォントによってどのような違いがあるかなかなか分からないと思います。

それぐらい目立たないことかもしれませんが、世の中には実に多数の書体があってそれぞれに歴史や目的があって作られているのですね。

そして文字を使うそれぞれの場面にあったフォントと、それをどのように使うかによって、実際に文字の見え方や文章の読みやすさがずいぶん変わってくるわけです。

我々が毎日、目にする文字ですが、時に広告やサインとして目立ったり、あるいは本やモニターの中で空気のように当たり前に存在して情報を伝えたり…文字はそのような様々な場面で活躍できるように、作る人と使う人がいろいろと気を配り、デザインされています。

様々なフォントについてその書体デザイナーが語る背景はまるで歴史秘話のごとくもあり、久々に知的興奮を味わい、一気に読みました。それにしてもなんと多くの手間と時間をかけ、制作されていることでしょうか。

フォントをデザインする上での考察だけではなく、グラフィックデザイナーがそれを使う場面でのコツなども盛り込まれていてとても勉強になります。グラフィックデザインを学び始めた学生さんから実際に現場でフォントを使っているデザイナーさんまで多くの方の参考になる本だと思います。

また本書では各章ごとに見出しや本文で異なったフォントが使われ、実際にどのように見えるかも分かるしくみとなっています。しかし、なんという凝った作りなんでしょうかね、付録の「座談会」まで、本当に濃い内容です。

特別レポートの「機械彫刻用標準書体」のリンクを貼っておきます。

「機械彫刻用標準書体フォント」


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