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胡麻を撮る

胡麻を撮る

最新機種の「拡大鏡モード」みたいなことができないかと思って引き出しを漁ってみると小さなスコープが出てきた。
「ポケット顕微鏡」というもので全長はわずかに35mmほど。倍率は15倍。

go02.jpg


試しにこれをカメラの前にかざしてみると、どーにかこーにか拡大写真が撮れそうだったのでやってみた。

で、小さいものの代表ということではないけれど、テーブルの上に「黒胡麻」が一粒落ちていたのでそれを撮ってみることにした。

go05.jpg


ゴマっていうのはスイカの種の小さい版というイメージがあったが、随分ザラザラしているものだ。まるでオレオのビスケットのよう。それに、全体的に丸いものかと思っていたが、前身ごろと後ろ身ごろを襠(まち)で繋いだような形をしている。縫い代のようなエッジが側面をぐるっと囲んでいる。知らなかったなあ。スイカの種もこうなっていたっけ?取りあえずサンプルは一粒なので他のもそうかどうかは未確認だけど。

流石にこれぐらいの接写になってくると、被写界深度が随分と狭くなるので、ゴマの奥行きの中でも一部にしかピントが合わない。子どものころ顕微鏡を弄ったことのある人なら、プレパラートの厚みの中でさえ、ピントを調節しなければならなかったことを覚えていると思う。
カメラ側で絞りを絞ると多少はましになるようだけど、絞れば絞るほどシャッター速度が遅くなるので、手ブレが問題になってくる。特に、今回は冶具を使ったわけではなく、手でレンズの前にかざしただけなので、まー、なかなかまともなものは撮れなかった。デジカメならではの数打ちゃ当たる作戦である。

また、スコープが被写体から数ミリしか離れていないので、手やカメラ自身が影を作ってしまい、これまた撮影しづらくなる。まともに撮るのなら、カメラスタンドとライトは必須。木の切れ端か何かにスコープを取り付けて、カメラと光軸が合うように固定できうような冶具を作ればもうちょっと楽に撮れそうだが。

とにかく「接写側」はなんでも適当に手に入るレンズをデジカメの前にかざすだけで案外、おっ!?と思うような写真が撮れるものだ。また、「望遠側」もそれこそ双眼鏡などでもカメラがぶれないように固定さえできれば結構、遠くのものが撮れたりする。この手法は、携帯電話についているカメラにも応用できる。
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