漫画制作の現場のことは詳しくは知りませんが、デジコミ全盛の昨今、アナログ派の人でも仕上げはデジタルで、ということも多いかと思います。
以前入手した「トーン作製」ソフトを弄っていたら、これがなかなか楽しかったのでご紹介します。
TNK SOFTWARE さんの「漫画工房Ama」がそれ。
様々な「網点」「砂目」「集中線」「スピード線」など漫画でよく見かけるスクリーントーンを出力することができます。
それも線の太さや間隔など、多くのパラメーターを設定することにより、実に多様なトーンを描き出してくれます。
これ、以前はフリーソフトだったのですが、そのときにはビットマップ形式でしか出力できませんでした。現在は有料ソフトになっている代わりに、マスク機能やベクタ形式での出力対応など、機能がアップされているようです。
名称が「J-Comic Creator Entry」という名まえになり、
TNK SOFTWARE さんで購入できます。
それではちょっと「集中線」を作成してみます。

デフォルトではこのような感じですが、線の間隔の揺らぎ等を設定するとこんな風なものができます。

何気ない日常の写真に漫画表現を追加まず、気に入った集中線ができたら適当な場所に保存します。合成したい写真を用意し、集中線と写真を両方とも、トリミングするなり、サイズ変更するなりして扱い安い大きさにしておきます。
次にお絵描き用のソフトを立ち上げます。「Vector」に行くと多くのすばらしいフリーソフトがありますが、今回は「AzPainter」(http://www.vector.co.jp/vpack/browse/pickup/pw6/pw006631.html)を使います。軽量でシンプルですが、マスク機能なども充実しており、私のような初心者にも使いやすいソフトでした。
「ファイル」→「開く」からベースになる「写真」を開きます。デフォルトでレイヤ0に開かれます。
次に「集中線」を別にビューワーなどで開いてクリップボードにコピーしておきます。
AzPainterに戻って「編集」→「クリップボードから新規レイヤに貼り付け」を選択すると「集中線」がレイヤ1に貼り付けられます。(先にレイヤ1を作っておいて「選択範囲」→「ファイルから貼り付け」で貼り付けると、なぜか後から透明化ができなくてフリーズしました。)
次にレイヤ1だけをカレント(表示されて作業可能な状態)にしておいて「フィルタ」→「アルファ操作」→「明るい色ほど透明に」を選択します。そうすると線以外のバックの白い部分が透明となり、レイヤ0を表示状態にしたときに集中線が写真と重なって見えます。あとはjpg形式等で保存するだけです。
さて、それでは「集中線」と「プッチンプリン」を合成すると・・・
「おおー!これは!!プリンではないかぁぁ!!!(おじゃ~)」さらに「スピード線」を出力して90度回転させてから合成・・・
「ずーん・・・あーぁ、着地失敗・・・・。」ソフトの詳しい説明は夫々のヘルプファイルやサイトを参照してください。また、ソフトの使用に関してはすべて自己責任でお願いいたします。
- http://horirium.blog7.fc2.com/tb.php/113-5f3445dc
0件のトラックバック
デジタルも使いこなせた方が絶対いいと思いつつ、私はまだまだパワートーンデフォルトです。
いろいろいじってみたいなあ。