今年もミスドの『スケジュールン』の季節がやってきた。
ミスター・ドーナツと言えば、頑ななまでに「オマケ商法」を堅持する、ある意味稀有な企業である。
スカスカでパンに砂糖をまぶしたようなドーナツとか、コーヒーで流し込まないことには喉を通らない粘着質のドーナツとか、おまけにそのコーヒーがこれまた、どーしようもなくマズいと来ている・・・はっきり言って、ドーナツの味の向上という王道を捨てて、オマケで客寄せしようという、「人の行く裏に道有り・・・」な姿勢は決して嫌いではない。むしろ、潔いとさえ言える(笑)。
しかし、それは逆にオマケの品質なり楽しさを問われることでもある。ことにもう何年?何十年?も続いている定番の「スケジュールン」に関しては否応なく厳しい目を向けられるだろう。
で、その2007年版のスケジュールンがダメダメなのでした。
無理して頑張って普段食べないドーナツを食べ、「コーラルピンク」をゲットしてみた。昨年は6ポイント、¥1,800分だったのが、今年は8ポイント、¥2,400と値上がりしている。ターゲットの女子中高生あたりにはそろそろシャレにならない金額である。ヤフオクで落とした方がリーズナブルだろう。

外側は最近の流行を意識してか、ステッチ模様を多様している。これは原反(材料)の段階で入っているならさほどのコストアップには繋がらないのかもしれないが・・・。それにしても緑とピンクの組み合わせはちょいとキビシイ。同色のボールペンが付いているがこれが最悪。デザインも悪い上にクリップがホルダーに引っ掛かって取り出すのに一苦労する。バインダータイプのもう一種類はシルバーのジッパータイプだったのだが、この品質がまた安っぽい。(実はリフィルのデザインは多少なりともこちらの方がよかったんだが・・・)

さて、中身だけど・・・なんだ、この地味なデザインは?ビジネス用途じゃないんだから。それならスケジュールンを使う必用もないし。しかも例年定番のシールの類も付いていない。終わったな、スケジュールン。
ちなみに昨年のスケジュールン。

非常に手に馴染むサイズで外装も美しい。廉価な合皮を用いながらも完成度が高く、感心する。残念なのは中のノートの色で、紙の色が濃すぎたため、全体にトーンが暗くなり、記入しづらい点である。
そして何と言ってもすばらしいのが2005年版のスケジュールンである。


各月ごとのさりげないイラスト、淡い紙の色、いずれも楽しさを演出し、さりとて出しゃばり過ぎず、繊細で上品なセンスが光る。

また、月の変わり目ごとにコラムで料理のレシピやおしゃれ手作り小物の作り方などが綺麗な写真とともに掲載されていて、そこらへんのロハス雑誌も真っ青、とてもオマケのレベルではない。
この手帳は本当に綺麗で可愛らしい。ターゲットをはずれている自分としては、もちろん使うことはなかったが、「作り手」の気持ちが込められている2005年スケジュールンは、今でも捨てられない。
つまり、今のスケジュールンからは楽しい仕事をしているという雰囲気が感じられない。こういう瑣末なことから発する「匂い」が、実は企業の先行きをよく暗示していたりする。
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これはダメだと思ったですが。やはりダメダメでしたか。
しかし、ワインじゃあるまいしモデルイヤーごとに
出来不出来が激しいと云うのはいかがなものか。
デザインしてるとこが毎年違うのかねー?
そんな私はここ数年ダイヤリーはMUJIが定番であります。なんかことしは例年になくやたら種類が増えてるのだが‥‥?