先日の「牛乳パック」に付けられたユニバーサルデザインの凹み指標の件で、他にも同様の指標が身近にないかチェックしてみた。
実際はそれほどたくさんの物に付いているわけではないようだ。業界を跨いでいろいろと整合統一していくことが困難なのであろうか。
1.シャンプー
最も有名所はシャンプーのボトルだろう。サイドにギザギザがあるのがシャンプー。リンスやコンディショナー、ボディシャンプーには付いていない。

ヘッド部分にもあるが、これは付いていない製品もあった。

2.ラップ
アルミホイルの箱と区別するために、サイド部分に『W』マークのエンボスが入っている。これはどちらかいうと、ちょっと出ているラップやホイルの材質を触った方が分かりやすいかもしれない。

3.テレホンカード
最近めっきり影の薄いテレカであるが、プリペイドカード系凹指標の草分けだろう。
左側が100度数、右側が50度数。

プリペイドカードは他の主なものとして、乗り物用は「三角」、買い物用は「四角」の凹みが付けられている。
いずれも指標の凹みが手前の淵の左側に来ると、機械への挿入方向と一致するようになっている。
詳しくは
「プリペイドカード一般通則(JIS-X6310)」参照。
比較的最近の「Suica」では変形の三角が二つ用いられている。カードも後から後から増えるので指標の規定も変化しているのかもしれないが、判別上、数が多くなると作る側も使う側も大変だと思う。

4.紙幣
a.旧札(上:旧千円札 下:旧壱万円札)


紙幣の隅に透かしで◎が付けらている。これはお札が古くなると判別が難しかったようだ。
旧五千円札がなかったので写真が撮れなかったが、千円が一つで、壱万円が二つ・・・なら五千円は?と思ったら、実はこれは単なる「丸印」ではなく、点字を意味しているとのこと。
千円は「丸」が一つで点字の「あ」、五千円は「丸」が2個縦並びで、点字の「い」、壱万円は「丸」が2個横並びで、点字の「う」を示す。ちなみに二千円札は「丸」が3つ縦並びで、点字の「に」とのこと。
b.現行の紙幣
(上から、千円、二千円、五千円、壱万円)




これらは「立体インク」で印刷されており、判別性が旧札より良いと思う。(想像だけれど、コピー機のように「粉体トナー」を静電気で載せて焼き付けているのだろう。)
形状は二千円札が点字の「に」に基づいているようだが、他のものは判別しやすいような図形になっているようだ。
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