ガードレールに鋭利な金属片が突き立っていて、歩行者等が怪我をしたというニュースが思わぬ方向へ広がっている。
最初は「悪意のある誰かのいたずらか」という方向のニュース報道だったが、調査してみると出るわ出るわ、この3日のニュースでは全都道府県に渡り、既に1万7200件に及んでいるとのこと。
国交省や各自治体もこの件に関してはわずか数日ですばやい調査をしている。
怪我をしている人もいるし、危なくてとんでもない話ではあるので、顰蹙を買うのを承知でいうと、最初あちこちでこういう原因不明の金属片が見つかりはじめたときには、ある種「都市伝説」めいて興味深く思ったのだが。
最初は「誰かが取り付けたらしい」という言説がニュースで何度も流されたので、何か異常な趣旨を有する集団でも存在するのだろうかと・・・。
しかしながら、これほどの数が発見されるに至っては(おそらくまだまだあるだろう)、どうやらそういう特殊な事情ではないような気がする。
もちろん、いたずらによるものや、事故で自動車の車体の一部が引っかかったというものもあるだろう。
しかし、これだけの数に登ると、どうも恒常的、構造的なものであるのではないだろうか。
つまり、ガードレールを設置するときに例えばリベットを押さえておくのに現場レベルの裏技として、何か金属の「治具(じぐ)」を使う、とかね。
なんか、もともと工程上、でっかい「バリ」とか出るのはよくあることだったりとかね。
後処理が面倒なので、そんなのをそのまま、捻じ切って寝かせておく・・・とかね。
今まで別段トラブルも無かったので現場ではマニュアルにはないけど、慣習化していた、とかね。
なんか、件の鉄道事故と同じ匂い。現場で作業に関わっている人たち、今ごろ、「やべっ・・・」とかね。
あ、これはあくまでも勝手な妄想なので関係各方面を貶めるつもりは毛頭ありませんので・・・ご容赦を。
追記
珍しくTBが付いたのでたどっていったら、説得力のある説があった。
いわゆる「ステカン」(捨て看板)や「のぼり」を固定する為の治具だというもの。もちろん、違法である。
「Here There and Everywhere」
http://oiradesu.blog7.fc2.com/blog-entry-261.html
「立ち呑み黙示録」
http://tachinomi.exblog.jp/2865779/
しかし、よく針金で電柱などにくくりつけてあるのは見かけるが、ガードレールに取り付けるときにこんな鋭利な三角形のものを使う理由は何だろう?
- http://horirium.blog7.fc2.com/tb.php/15-38c82577
3件のトラックバック
忍者の道具(苦無) 苦無、と書いて「くない」と読む。昔、忍者が使った道具の一つだ。「鉄製の太い釘(くぎ)を中央から平らめて柳葉状にしたもので、忍者が土台下を掘って潜入するのに用いた。大小あり、ときには手裏剣にも使えた」(『図説日本武道辞典』柏書房)。 全
これだけ大きなニュースになって、電車の置石ではないけれど、 模倣犯が更に増えそうな気もします。 それにしても、あんな金属片が車とガードレールとの接触事故で上手い具合に ガードレールに食い込むものなんだろうか? しかも国道なんかは、国交省などが頻...
突然持ち起こったガードレールに謎の金属片が刺さっていた話ですが、出るわ出るわ、何と全国で24500ヶ所も見つかったそうです。朝日新聞「ガードレール金属片、2万4500カ所 全国で5人けが」http://www.asahi.com/national/update/0603/TKY200506030285.html?t5
コメントの投稿