2月の恒例のイベント、芸大関係の「卒業制作展」を
都美に見に行く。土曜日なので、午前中に行かないとまずコインロッカーは使えない。
学生たちの大作をたくさん見て、楽しい時間を過ごせた。(最近は著作権なのか個人情報なのか、写真を撮るにも制限がある。許可証を申請したり、作者の了解を取らないといけない。ましてやWebに載せて紹介するわけにもいかないので話題としては膨らまないが・・・。)
去年も書いたと思うが、藝大以外はデザイン系の展示がないので、どこかで一挙にまとめてやってほしいものだ。
お昼ごろには「オルセー美術館展」を観に来たお客さんでごった返していた。大行列が出来て30分待ちと札が出ていたが、それでは利かないだろう。ほとんどが中高年のご婦人方。これだけ美術館の展示が人気なのに「図工の時間」が削られていくのはなぜだろう。単なるブランドでしかないのだろうか。美術を愛しているのではなく、美術館の展示を観にいくという高尚な趣味を持つご自身が好きなのかもしれない、と言えば皮肉が過ぎるか。
まったく関係ないが、上野公園の樹にくっついていた蝉の抜け殻。昨夏から風雪に耐えてきたようだ。ヒヨドリやシジュウカラなども見かけたが、望遠がなかったので撮れず。

抜群に味のある大道芸人さん。強風の中でのジャグリングはたいへん。お金を取れるだけの芸だった。上野公園では「金銭の授受を伴う大道芸は禁止」と看板が出ていた。無粋なことである。美術館だらけの文化施設の集まったこの地でさえ、この体たらく。「藝」の名が泣く。

激しい花粉症にどーしようかと悩みつつも、時間が早かったので、
「印刷博物館」まで『「はじめまして」の名刺展』を見に足を伸ばす。
ここはどこの駅からも歩いて10分ほどかかり、不便である。
多くのデザイン系の名刺が展示されていて面白かったが、触れるものがあまり無く残念。
内容は
「日経デザイン」の記事が詳しい。
自分でもヘンな名刺のネタがあるのでちょっとHPにでも載せるか。
印刷博物館のある「トッパン小石川ビル」はちょっと変わった形をしているのだが、エントランスにはその曲線に沿うように、現代彫刻家の西野康造氏の巨大なオブジェが据え付けられていた。「ある空の記憶」と題されたそれは金属をフレーム状に溶接してバランスを取った全長10mにもなろうとするようなモビールの一種で、空気の流れによって静かに揺れていた。(氏はこの「空の記憶」をシリーズで造っておられるようだ。)
訪れる人を見ていたが、ほとんどの人は頭の上で巨大な彫刻が静かに揺れていることに気がつかないようだった。

昨日までとは打って変わって気温も下がり、風が強く吹く中を帰宅。4パックも持って行ったティッシュを全て使いきり、コンビニで追加調達。なぜか屈辱感(笑)。去年、おととしと軽かったので安心していたら、飛散量が少ないといわれている今年は端からもう劇症。頭痛、吐き気、涙眼、くしゃみと、情けないことこの上ない。身体の栄養分がすべて鼻水になって出て行く感覚。コンビニでポカリを調達し、やや一息付く。
彦麻呂風に言えば、「これはもう、花粉症のアナフィラキシーショックやあ。」同じアレルギーなら笑い事じゃないかも。帰ってから食事も摂れず、土日をダウンして過ごす。
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[C100] インスパイア展