デザイン系のWEBを覗いていて見つけた作品。
イタリアで開催されたMACEF DESIGN AWARD 2005。
http://www.designboom.com/contest/winner.php?contest_pk=6
今回のテーマはリサイクルつうことで、大賞に選ばれたのがこの、ペットボトルを再利用する「水差し」。
いかにも見た目に分かりやすく、形もスマートで口当たりのいい作品である。
が、こんなもの現実に成形できないでしょ?
金型で抜けないうえに、ハンドル部分の肉厚をどうするのか?仮に芸術的な金型を造って、成形できたとしても、例えば1個¥1,000もするようなものになっては本末転倒であろう。なんせ、空いたペットボトルに付けるのだから。
おまけに、例えできたとしてもこの重心では使い物にならないくらい重くて傾けられないだろう。そして、もう一つ、この構造では中が負圧になって水が出ないと思う。
近未来の技術的に何の裏づけもない製品のデザインを楽しむのもデザインのジャンルとしては有りだと思うが、この品物に関しては、使えてなんぼ、の発想だと思う。
設計する側から「デザイナーって気楽でいいねえ」という言葉が聞こえてきそうである。製品化に何の裏づけもないイメージだけのデザインに大賞を出しているようではデザイナーの質の向上など望めよう筈もない。

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