バインダー用の綴じ穴の設定今回はバインダー用の穴を書いてみます。
まず、穴の中心を設定します。これは前回のまま補助レイヤに書き込みます。
◎日本ファイル・バインダー協会の規定では、A5リフィルの穴位置は次のように決められています。

ちなみにバイブルサイズでは下記のようになります。

詳しくは下記ページを参照してください。
日本ファイル・バインダー協会
「とじ穴の間隔」1.それではまず、穴の中心位置を設定しましょう。
メニューボックスから【複線】をクリックし、そのまま長押しします。サブメニューの【複写】が出るので、そのままカーソルをその位置に持っていき、指を離します。分かりにくい場合はツールバーのラジオボタン(◎印のチェック欄)で選択するとよいでしょう。この場合は【コピーモード】の方に◎をつけます。
2.「F2」を押し、数値入力ボックスに6.5(紙の端から中心までの距離)と入力します。
3.ツールバーの【記入レイヤに貼付】と【記入線種で貼付】にチェックを入れます。移動やコピー系の作業では常にこの二つについて注意してください。また、複写元のレイヤがロックされている場合は選択できません。

4.A5の外形の左側の縦のラインをクリックします。
カーソルをラインの右側に移動させてクリックすると、外形から6.5mm離れた位置に縦のラインがコピーされます。
(参考:【複線】メニューはポリライン属性の図形でも要素ごとの線分を元にした平行複写が可能です。ただし一部制限があって、多角形の場合にはコピーできない線があります。また、ベジェやスプラインなどの曲線の場合は直線に変換されます。)
5.同様に上下の中心線を上に35mm離れた位置にコピーします。
6.コピーしたこのラインは穴の中心位置を示すのですが、長すぎるので【伸縮】で適当に短くしておきます。

7.短くした横方向の中心線を同じく上側に19mm離れた位置にコピーします。
8.ツールボックスの【連続複写】を押すと同じく上側に19mm離れた位置に再びコピーされます。
これで上半分の穴の中心位置が3つ設定できました。下半分は後からミラーコピーして省力化しましょう。
9.穴を書くために、レイヤを「穴レイヤ」に切り替えます。レイヤ設定ボックスのIn.の列の1のところをクリックして鉛筆マークを移動させます。
10.メニューボックスの【円・円弧】をクリックします。
11.「F2」を押して「半径」のボックスに3を入力します。
12.穴の中心位置にカーソルを持っていき、赤いx印が交点にスナップしたらクリックして穴を記入してください。他の2箇所も同様に記入します。穴の色はレイヤが変わったので、補助線とは異なる色になっていますね。
次に下半分にコピーしましょう。
13.メニューボックスの【複写】をクリックします。(【複線】のサブコマンドの【複写】ではありません。【複線】はあくまでも
1本の線を平行移動(オフセット)したり、平行複写するものです。)
14.短くした3本の横線と穴を選択します。3本の横線全体が入るようにクリック→ドラッグするか(
要素の一部が掛かるだけでは選択されません。)、1つずつShiftキーを押しながらクリックしていきます。
15.3つの線と穴が赤くハイライトしたら、右クリックして【確定】あるいは、ツールバーの【選択範囲確定】をクリックしてから、ツールバーの【反転基準線指示】ボタンをクリックします。

16.次に横方向の中心線をクリックすると、その線で線対称となる位置にミラーコピーされます。
(参考:なぜか「反転」に関しては移動もコピーも参照元のレイヤのみに反転され、【記入レイヤに貼付】のメニューがありません。)
これで6個の穴位置が設定できました。ちなみにここで「補助レイヤ」の目のマークをクリックして閉じてみてください。補助線が消えて、穴だけが残れば正しく書けています。(確認後、元に戻してください)
17.穴と補助線がずれないように念のために「グループ化」しておきます。
メニューボックスから【要素選択】をクリックします。
18.補助線も外形もすべての要素を含むようにクリック→ドラッグして赤くハイライトさせます。
19.この状態で右クリックして、【グループ】→【グループ化】をクリックします。
これで全ての個々の要素が一つの要素として固定されるので、中心線と穴位置をズラしてしまった、というような操作が無くなります。
今回はここまで。
ツールバーの【保存】か【ファイル】→「上書き保存」で保存しておきます。
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