油断していた。
「氷殺ジェット」の回収話を書いたその日にGと遭遇した。
それは個室に入って下着を下ろしたときのことであった。足元をGが疾ったのである。
どれほど屈強な大男であろうと、普段どれだけ偉そうなことを言っていようと、パンツを下ろした無防備な状態でGに遭遇することほど、男の真価が問われる状況はないといえる。
私は何やら叫び声を上げながら、転びつまろびつ、ほうほうの態で個室を脱出したのであった。今まで部屋にGが出たことがなかったので完全に油断していたのだ。
しかし!!このときのために、大枚はたいて『這う虫 氷殺ジェット』を配備していたのである。いよいよ実戦に投入するときが来たのだ!
スプレーを持って恐る恐るトイレに戻る。Gがいた。
「喰らえ!」
ブシュー!! カサカサカサ(逃げるG)
「日本の科学力は世界一ィイイイイ!」
ブシューッ!! カサカサカサ(逃げるG)
「バカな!効かないのか!!」
ブシューッ!! カサカサカサ(逃げるG)
ようやくトイレブラシに潜んだところを仕留める。そのまま水に流そうとすると、死んでない!元気に泳いでいるではないか!おまえは液体窒素で凍らされた金魚か。
あかん、あきまへん。「氷殺ジェット」。充分に冷やされる前にGは逃げてしまいます。トイレのような狭い場所だからなんとか捕捉できたが、広いスペースならまず、退治することは無理だろう。
スプレー缶の表面にGの絵を堂々と掲げながらこの程度の威力とは心もとない。回収騒ぎの真の理由はこんなところにあったりして(笑)。
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最終的には飛行形態に変化して、
突撃してきますからね、Gは。
侮れません。
回収騒ぎは、みんな正しい使い方を忘れるほど
我を失うからではないかと(笑