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手帳考1

昨日、昨今のシステム手帳ブームの立役者、舘神龍彦さん主催の「手帳オフ会」に参加させていただきました。

071202a.jpg


25人ほどの手帳好きが集まり、いろいろと話を交わすことができました。
話し合い自体はテーマが様々だったので、ときに拡散していくような部分もあったのですが、こういう機会はなかなかないので、皆さん有意義だったのではないでしょうか。
舘神さん、お疲れ様でした。



さて、これを機会に自分の意見の整理もかねて、かねてより考えていた自分の「手帳観」を整理してみたいと思います。


手帳考

手帳の原点は「生徒手帳」や「社員手帳」のように自分が所属する共同体への「帰属証明」のようなものであったというお話を舘神さん等から伺いました。
参加者の方から、日本の刑事ドラマでは「こういうものですが・・・」と手帳を出し、アメリカのドラマでは「バッジ」を出すという話があり、おもしろいと思いました。アイデンティティを証明するものとしてのこの差はどこからくるのでしょうね?

このあたりのことは舘神さんの近著『手帳進化論』(PHPビジネス新書)に詳しいので興味のある方はそちらをご覧ください。


さて、私の手帳への興味は、手帳のより実用的なアイテムとしての側面、すなわち「筆記具」としての様態にあります。

どういうことかというと、「筆記具」というだけでは、文字などが書けさえすれば、つまり「紙」と呼べるものであればまあたいてい何でも当てはまるわけです。とりわけ、「メモ」や「ノート」と呼ばれる「紙を綴じた物」も存在するわけです。
そうではなく、「手帳」と呼ばれるためにはどのような要素が必要なのか、何のために手帳をどう使うのか・・・。

これを考えるには2つの側面があると思います。1つめは「大きさ」などの物理的な外観、形態です。

これは突き詰めていくとさらに、すぐに書けるか、つまり「速書性」があるかということ、持ち運び即ち「携帯性」はどうか、そして記入した1日分の、あるいは連続した何日分かの予定が見やすいか、つまり「閲覧性」はよいか、という3つの要素に行き着くと考えます。これらは相反する部分もあるのでやっかいです。

2つめは書かれる「内容」。こちらはそれこそ多くのことが含まれるでしょう。
単なる走り書きのメモから、スケジュールは言うに及ばず、TO-DOリスト、電話や住所録、日記に地図などの資料まで・・・。「手帳」を「手帳」たらしめる最低条件とは何なのでしょうか・・・。


手帳の本質

1.形態 手帳の大きさ

まず、「手帳」の必要条件として「筆記具(としての紙)である」という要件を外すわけにはいないでしょう。「生徒手帳」や「社員手帳」であっても単に顔写真と規則が記載されているだけで記入するスペースがなければ「手帳」とは言い難い。それでは「身分証」にすぎない。小さな本、まさにハンドブックという意味で、「何々手帳」という言い方はたしかにありますが(「年金手帳」や「献血手帳」などがこれにあたります)、ここでは仕事や日常において多くの人が使っている予定などを書き込むための「手帳」について考察するために、とりあえず除外してもよいでしょう(実は後で関連する部分が出てきます)。

筆記具ということであれば、小は「ポストイット」から大は記入式の「壁掛けカレンダー」、果ては「模造紙」などまで、その投影面積だけを考えても何百倍もの幅があるわけです。「綴じ方」の形態も含め、このうちのどの部分が「手帳」なのでしょうか。

主な筆記用紙のサイズ表を作ってみました。

071202b.jpg


実際にはこの中間には片手で使える「ロディア」のようなメモ帳が無数に存在します。また、A4の外側にはB4、A3、B3・・・の「A、B列」と、他には「地券判」、「菊判」、「四六版」、「L判」、「ハトロン判」などという紙の規格での「原紙」サイズ方向への大きさが存在します。


こんなに様々な大きさのある中で、どこまでがメモ用紙でどこからどこまでが手帳の「大きさ」なのでしょうか。一見するとあまり意味のない問いのようですが、実は手帳の定義としては本質的な部分を含んでいるように思います。

a.手帳の大きさと「速書性」

即ち、手帳の「手」は文字通り「手のひらサイズ」、あるいは掌(たなごころ)で扱えるような大きさということだと解釈してみましょう。
「帳」は言わずもがなの紙を綴じた「帳面」ということです。(基本的にここで単なる「紙ぺら」ではなく、なんらかの方法で「綴じてある」ことが1つの要件であると察せられます。)

このように手帳の「大きさ」を「記入」という観点から見ると、例えば新聞記者や営業職の人などが立ったままで、手で持って記入できるという作業に適したサイズであるとも言えそうです。

一々机に向かわなくてもどこでも書けるということ、「速書性」、「即書性」とでもいうのでしょうか、このあたりがどうも、もともとの手帳の本質であるような気がします。


ただ、これだけだと、ポストイットや小さなメモ帳も「手帳」ということになる。もちろん、それは間違いとは言えないと思うのですが、小さすぎても書きづらいだろうし、手帳というには、なんだか若干の違和感を感じます。そもそもポストイットって綴じてあると言えるのでしょうか、うーん。

また、もうひとつ、大きさ以外に、「立ったままで書ける」ための条件としては、「クリップボード」を見れば分かるように、下敷きとなるような、どこか硬いしっかりした部分が必要ということでしょうか。
これは、用紙や書くペンなどの質にもよるので、必ずしも表紙などが硬くなければならないというわけではありませんが。
クリップボードも穴や糸こそありませんが、綴じられて(閉じられて?)いるとも言えそうだし、でも「手帳」というには無理があるような・・・


b.手帳の大きさと「携帯性」

手帳の大きさを検討する上でのもう一つの側面は、手帳の「携帯性」という問題です。

「携帯性」とは何でしょうか?常に「身につけられる」ということでしょうか?(「携帯」とは読んで字のごとく「帯に携える」ということでしょうか。)

実際に「身につける」ということを、ズボンやスーツなどのポケットに入れられるということと捉えれば、多くの手帳、特にシステム手帳には携帯性があるとは言い難いでしょう。

A5サイズのシステム手帳はもとより、バイブルサイズの手帳でもポケットに入れて運ぶのは無理でしょう。おそらくA6サイズの綴じ手帳あたりが最大の大きさではないでしょうか。「ほぼ日手帳」がこれに相当します。

つまりポケットに入れられるということは先に書いたように、「手のひらサイズ」ということに他ならないわけです。なぜならば、もともと服装における「ポケット」自体が、基本的に手の大きさや位置を基準にデザインされているからです。

当たり前すぎて思い至りませんが、スーツの両サイドのポケットがもう少し脇の下に近い位置にあったら、あるいはスラックスのポケットが膝に近い位置にあったら・・・これはもうとてつもなく使いにくいものになるでしょう。特殊な作業やファッションのものを除いて、基本的にポケットというものは「手」がすっと入りやすい大きさ、位置を考慮して作られているわけです。文字通り「手」の大きさの「手帳」と相性がいいのは言うまでもありません。

実際、手帳をWeb の英語辞書で引いてみると、形態を表すことばとしては[pocketbook]という単語が出てきます。もともとがそういう意味なんですね。
[pocket]は[pocketable]ということ、また、ここでの[book]は[notebook]の略でしょう。

(おもしろいことに「手」の「帳」だから[handbook] かと思って訳してみると、「手引き書、便覧」となり、筆記用具という要件からは外れてしまいます。この場合の[book]は文字通り「本」なのでしょう。)

これは日本ではもともと和服にポケットが無かったということと関係しているのかもしれません。字義的にあえてポケットに相当する言葉をさがすと「袋」や「嚢」という漢字になるでしょうか。

機能的に和服でそれに相当するものとしては「懐(ふところ)」つまり「懐中」という言葉に思い当たります。(「腹巻き」もその役目を果たしていたのかもしれません(笑))「懐中電灯」や「懐中汁粉」など、別に懐に入れなければならないわけではありません(笑)。つまり、これも転じて「持ち運び可能な」という意味ですね。

英語の手帳を示す「pocketbook」を無理矢理翻訳してみるとするなら、このように「懐(中)帳」となるかもしれません。俳人が「矢立」とともに持ち歩く「句帳」というのか「短冊帳」のようなものが思い起こされます。
(※「手帳」という名称が歴史的に外国語の翻訳なのかどうかは浅学にして知りません。とりあえずここでは置いておきます。)

狭義にはだいたいこの当たりが手帳の大きさとしての原点なのでしょうが、現在の「手帳」の形態はむろんそれだけに止まりません。

例えば、パンパンに膨らんだA5のシステム手帳を利用している人も当然ながら、「これが私の手帳です」というでしょう。すると、持ち歩く際にはポケットに入らないからと言って、いつも手で持って歩いているわけではなく・・・まあ、当たり前の話ですが、「」に入れて持ち歩いているわけですね。

実は先に書いた[handbook]の[hand]という部分がここで意味を持ってきます。[hand]という単語には[handy]即ち、「手元」にある、「手」が届く、という意味があるわけです。

つまり歴史的にどういう経緯で「手帳」という名前がついたのかは知りませんが、「手」という言葉の本質から言えば、ポケットに入らなくてもいつも「手元」にあればいいわけですね。
さらに言えば、[handbag]を「手提げ鞄」と訳するなら、これまた「手」つながりで、「鞄」との相性も悪いはずがありません。(私はシステム手帳好きの人はほぼ間違いなく鞄好きでもあると睨んでいます。)

このように身体の部分を含む言葉は往々にしてデザインでいうところのアフォーダンス[affordance]を含んでいるので偶然の一致ではないでしょう。


つまり「携帯性」をいつも「身につけていられる」大きさということではなく、いつも「鞄」に入れて持ち歩ける大きさと敷衍(ふえん)して考えれば、記入欄が小さすぎて困るというような問題などは一挙に解決する・・・かも?!

実際、私は「超整理手帳」が好きで随分使ってきましたが、あのスリムな手帳でさえ、長さがあるので、スーツの内ポケットに入れると違和感がありました。
それで仕方なく鞄に入れていたのですが、それなら、別に超整理手帳でも、バイブルでもA5でも、多少の重さの違いはあれ、携帯性という面ではさほど大差ないではないかと思い至ったわけです。
じゃあ、一番大きなA5システム手帳にすれば一番書くスペースもたくさんあるわけだし・・・

いや、待てよ、いっそのこと、私の鞄は「A4サイズ」でも入るわけだし!?「A4サイズ」という手もあるのか・・・?

A4の大きさのものを「手帳」と称するのはさすがに牽強付会にすぎるでしょうか(笑)。ならば一歩下がってこう言うのはどうでしょう。「システム手帳」ならぬ、「システムノート」と。
このあたりが今のところ私の手帳の到達点でもあり、迷っている点でもあります。この「システムノート」とはどういうものか、使い方などはまた別のエントリで書きたいと思います。

c.手帳の大きさと「閲覧性」

これもまあ、当たり前のことですが、用紙の面積が大きければ、記入スペースも大きくとることができ、たくさんの情報を書き込むことができます。また、もう一つ紙の大きさを補うためには予定表の「レイアウト(フォーマット)」を工夫することが考えられます。

つまり「ほぼ日手帳」のように1ページを1日分と設定するフォーマットであれば、1日当たりの記入スペースは最も多く取れるわけです。ただし、スケジュールの「一覧性」という面では目をつぶることになります。これでは、カレンダー的には、ほぼ「日めくり」手帳であるとも言えます。

「日記」的な目的で手帳をつける人にはこのフォームでいいのかもしれませんが、仕事によってはガントチャートのように「プロジェクトの流れを見たい」など、日にちの連続性を重視する人も多いでしょう。この場合でも1ページに詰め込める日数が多ければ多いほど連続性はよくなりますが、1日当たりの記入スペースは少なくなる。用紙の面積が一定なら、「1日分の記入スペース」と「一覧性」は当然のごとくトレードオフの関係にあります。

フォーマットなどのデザイン面での考察は2.の内容編にゆずるとして、これを紙の「大きさ」で解決しようとすれば、極端に言えば記入式の大きな壁掛けカレンダーを想定すればいいわけです。

スケジューリングのためのフォーマットとしては、1ヶ月分の一覧性もありながら、記入スペースも大きくとれ、手帳に相通じるものがあります。しかしながらこれではあまりに大きく、携帯性も悪く、当然ながら手帳とは言えない・・・まさか筒状に丸めて持ち歩くというわけにもいかないでしょうし(笑)。

記入スペースの問題を紙を大きくする方法で解決した場合(他には字を小さく書くという手だてくらいしか思いつきません(笑))、手帳として持ち運びの問題をどう解決するのか。

唯一とも言える解決手段は、紙を「折る」という方法しかありません。その最も代表的なものが、「超整理手帳」などに見られる「ジャバラ」タイプの形態です。「ジャバラ」タイプはスケジュールの一覧性に優れるだけでなく、開閉の際のエネルギー効率もいいし、私も大好きな方式です。もっとも、手帳で使える折り方は、実はジャバラ折りだけではありません。それもまた、「システムノート」の手法で解説したいと思います。


次回 2.内容  手帳に何を書くか、どう使うのか。

次回は「手帳を使うな!」という過激な?話になるかも(笑)。



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