空気エンジン
このところ毎月のように、インド財閥系の自動車メーカー、「タタ・モーターズ」の話題がニュース欄を賑わせている。
タタ・モーターズ-Wikipedia1月:常識破りの約28万円という低価格車「ナノ」を公開。
2月:世界初の空気動力自動車「OneCAT」発表。
3月:米フォード・モーター傘下の英高級車ブランド「ジャガー」と「ランドローバー」を買収することで合意。
4月:年内にも東京証券取引所に上場を発表。
中でも驚いたのは空気動力自動車のOneCATだ。
「リッター50キロ!世界初の空気動力自動車 印タタ・モーターズが開発」(産経ニュース)
グラスファイバーを使って車体を350キロまで軽量化し、シャーシに設けられたタンクに溜めた圧搾空気を併用することにより、燃費はリッター約50キロにもなるという。
OneCATは、仏ベンチャー、
MDIエンタープライゼズが基本技術を開発とのこと。
OneCAT YouTube動画
このニュースを聞いたときに真っ先に思い浮かべたのは、およそ30年ほど前に「トミー工業(現タカラトミー)」が製造していた様々な「空気エンジン」のおもちゃだ。
メカニカルで不思議な動きをするものからリアルな自動車タイプまでいろいろな種類のビークルを展開していた。こどものころに遊んだ人も多いだろう。
さがしたら我が家にもご幼少のみぎりに遊んだものが出てきた(笑)。

胴体の真ん中にブロー成形の大きなタンクが設けられている。ここに付属のポンプで空気を溜めるのだ。

シリンダーの中を実物さながらに?赤いピストンが上下する。

昔のトミーは他社がキャラクター展開を中心に玩具を製造するようになったころでも、あくまでもメカにこだわった職人気質なメーカーだった。玩具として侮れない精度の製品だ。
遊んでみると分かるがけたたましいエンジン音を響かせながら走行するのだが、その継続時間はとても短い。その印象が強かったので、実車を実用速度で実用距離を走らせるほど、圧搾空気が利用できるとは思わなかったのだ。
タンクの重量・安全性を鑑みても、そんな実用化ができるなんて驚きだ。
1、2年のうちに販売されるとのことなので、実用レベルでの安全性・経済性(エコロジー面)について評価が定まるのも遠くないだろう。
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