mdiappデジタルでマンガを描くための専用ソフトのようです。
現在開発途上のようで、2008年中は自由に使用できます。(将来シェアウェア化予定とのこと)
マンガ用といいながら、これが驚いたことに、マーカースケッチそのもののソフトと言っても過言ではありません。
まず、秀逸なのはペンコントロールです。「ブラシコントロール」の画面から直感的に自在に設定でき、気に入ったペン設定が手間無くできます。ペンタブへの追従性や筆圧の反応も申し分ありません。
ペンの「入り」と「抜け」(先端・終端)の設定こそありませんが、必要ないぐらいなめらかで気持ちよく描画できます。
ただし、「ツールオプション」で「手ぶれ補正」を掛けるとやや、タイムラグを生じます。デフォルトが秀逸なので補正は必要ないでしょう。
また、画面の回転が自在で、0度位置に戻すのも「ナビゲータ」からワンクリックでできます。
これはハンドストロークに沿わない角度の絵を描く必要があるときには持ってこいです。
例:右上の電話機は右利きのストロークと逆なので線が乱れます。左下ではあらかじめ、画面を回転させてから描きました。ストロークはスムーズになります。ただし、下書きもなしに描いたのでパースが逆になりました(汗)。

もう一つ特筆すべきは透明塗りの秀逸さです。マーカーのように塗り重ねができますし、ペンをタブレットから離さないで塗り続けるとムラのないいわゆる「アニメ塗り」ができます。
他、拡大縮小がホイールに割り当てられているところも使いやすいですね。
と、ここまでは感動的にすごいのですが・・・唯一最大の欠点は、消しゴムによる「ぼかし消し」ができないということ。
これは痛いです。替わりに白を塗り重ねるという手もあるのですが、さらにその上から色を塗ると影響されてしまいます。
つまり、このソフトでは消しゴムはマーカースケッチでいえば全く「ホワイト(修正液)」としての使用法となってしまうわけで、その意味でも「一発で決める」リアルな紙のマーカースケッチの正確なシミュレーションとして使えそうです。
えー、つまり、私のように修正、修正でごまかすヘタッピには向かない・・・というか、あるいは逆に学生さんが紙のマーカースケッチの代替として使うなら、これほど修行になるソフトはないでしょう。
あと、アンドゥが「編集」バーのサブメニューになっているのが残念なのと、まあ、ほぼ直感的に使えるのですが、開発中のためかヘルプが整備されていないようです。
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