JST(科学技術振興機構)の学習コンテンツ、「
JSTバーチャル科学館」の「
マインド・ラボ」が非常に面白い。(via:
mifdesign antenna)
MIND LAB:
SESSION 1 連続した世界という幻影
SESSION 2 2次元から構築される3次元
SESSION 3 視覚は物理的世界を解釈する
SESSION 4 感覚の存在しない知覚
の4つのセッションからなっているのだが、タイトルを見ても分かるとおり、非常に刺激的である。
錯視好きの私としてはどうせ既に知っているような錯覚が出てくるのだろう、ぐらいに思っていたのだが、「SESSION 1 連続した世界という幻影」で、のっけから久々に驚くような体験をさせられた。
いわゆる「盲点」についての説明である。片目を閉じてある1点を凝視したとき、水平方向に「盲点」と呼ばれる見えない部分があることは誰でも知っていることだろう。
ここではカーソルを使ってその範囲を調べることができる。
つまりカーソルがぎりぎりで見えなくなる点をいくつもポイントしていくのである。

途中で確認せず、上下左右の全方向について、できるだけたくさんポイントしてみるとよい。両目を開けてその範囲を見てみると・・・
ここでは自分の結果は載せないけれど、想像以上に大きくて本当に驚いた。視覚にポッカリと大きな穴が開いているかのようだ。
ちなみにこの盲点は左右の目で補間し合っているから見えているように感じるのではない。それは、片目を閉じて世界を見ても別に穴が開いているように見えないことからも分かるだろう。ここでは、実はとても大きな盲点の存在を、いかに脳が補間して見えているかのように錯覚させているかという実験を次々と体験することができる。
その他、「サッカード」という眼球運動の話も新鮮だった。
眼球の運動はある地点からある地点にゆっくりとスムーズに動いているのではなく、せわしく飛び飛びに運動しているのである。しかし我々はその間の「ブレ」を視覚情報として捕らえていない・・・実は我々の目は連続した世界を捕らえているのではなく、パラパラマンガのように細切れの世界を繋げているだけだというのだが・・・それって、いったい、どーゆーことー?(ガッテン調)
詳細はサイトで実体験されたし。
錯視好きには知っている事柄も多いが、フラッシュを使って非常に分かりやすく上手に説明している。内容は子供騙しどころではなく、小学生には難しいぐらいである。デザインに係わるものにとっても必須の事項も含まれているように思う。
いやいや、久々によいコンテンツを見せてもらった。
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