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ずっと使っているもの1


Parker Jotter

パーカーのボールペン、「ジョッター」のインクが切れたので銀座の伊東屋に行った。

ところが、店頭のジョッターを見てみると、どうも大きさが違う。店にあるものは私のものよりやや大きいのだ。ノックの感触も自分のものとは全く違っていて非常に硬い。


「ジョッター」はパーカーが1954年に初めて発売したシンプルなデザインのボールペン。ノックする度に少しずつリフィルが回転する機構が組み込まれている。これはボールの片減りやリフィルの負担を均一化するためと言われている。インクタンクも大容量と、発売当初より既に機能的に完成の域にあったボールペンである。

Wikipediaによれば、パーカーは1891年創立のアメリカの筆記具メーカーであったが、1987年にイギリス資本が入り、イギリスに移転。その後、ジレット社を経て、現在はアメリカのサンフォード社傘下とのこと。矢羽根をアレンジしたクリップが誰でも知るところのシンボルである。

080929a.jpg
一番右が私の古いジョッター。左2本は最近入手した日本未発売のカラーモデル。


現在一般に入手可能なジョッターはペン先を納めた状態で、長さが約128mm、直径が最大部で9.9mm。「MADE IN UK YⅢ」の文字とPをアレンジしたマークの刻印がある。

これに対し、私のものは実はこどものころに親の持ち物を失敬したもので(笑)、おそらく30年以上の時を経ているだろう。長さは115mmで、径は8.7mm。刻印は私などパーカーというとこちらを思い出すのだが、楕円に矢印のマークと、「MADE IN USA」となっている。
当時は女性向けというか、おそらくミニサイズがあったに違いない。リフィルを購入しに行った伊東屋の店員でさえ、初めて見ると言っていた。

私のジョッターについて特筆すべきはノックのバネの感触の良さで、非常に柔らかく、粘りがありスムーズで気持ちいい。未だかつてこれ以上に感触のよいノックの筆記具には出会ったことがない。
その秘密は1本のボールペンのノック部とプラの軸内に2種の異なるスプリングが仕込まれていることにある。
現在のジョッターでも、この構造は同じなのだが、かなり硬めのセッティングとなっていて、残念ながらこの感触の良さは失われている。


大きさが異なる廃版品であるが、さすがに伊東屋はリフィルを用意していた。だが、なんと価格は840円!はっきり言って通販で購入した現代のジョッター本体よりも高い(笑)。ま、しかし、これでもしあと30年持つとすれば、もう交換する機会はないかも知れない・・・。



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