テレビのニュースで二重反転プロペラ(スクリュー)を使ったタンカーの研究模様を見る機会があった。
「二重反転プロペラ」は一つの軸上に互いに逆回転する二つのプロペラ(スクリュー)が並んでいるものだ。この方式は単独のプロペラの場合、旋回流としてロスしてしまうエネルギーを後方のプロペラが回収することにより推進効率が上がり(10~20%)、省エネにつながるという。

いくつかのリンクをあげてみる。
「
スーパーエコシップ 次世代内航船の研究開発 パンフレット ページ3(独立行政法人 海上技術安全研究所)」
「
同上 ページ4」
「
世界初のハイブリッド型CRPポッド推進高速フェリー(pdf)」
「
新日本海フェリー向け国内最大・最高速カーフェリーを受注
世界初のCRP※1配置ハイブリッド型ポッド推進船(三菱重工ニュース)」
「
推進力アップ、横移動も 次世代スクリュー公開 神戸新聞 」
「
電気推進船 二重反転プロペラ装置据付指導 IMC」
「
海洋政策研究財団」
さて、二重反転プロペラのもう一つの大きな特徴は、船体にかかるカウンタートルクを相殺できるということだ。
プロペラが一つの場合、本体自体がプロペラと反対方向に回転しようとする力が働く。船では浮力で、いわば海面に船体が固定された状態なのであまり大きな問題にはならないが、ヘリコプターのように宙ぶらりんになっている場合は機体自体が反対方向に回転することになる。このため、通常、ヘリでは後方の小さなプロペラ(テイルローター)で横方向の回転を止める力を発生させている。
船舶関係の場合、二重反転プロペラは、水中でカウンタートルクの発生しやすい「魚雷」で利用されてきたということだ。
「
6-1.プロペラの形をした特殊プロペラ ナカシマプロペラ」
このカウンタートルクを相殺するという二重反転プロペラの特徴を最大限に活かした航空機が「
GEN Corporation」の「GEN H-4」だ。

これはまさにリアル「タケコプター」だ!!「スクーターを運転するような簡単な操作で自由に空をとぶ」という社長の夢を実現したのだという。いいですね、夢のある技術者の手作りのような製品って。まるでかつての本田宗一郎?
こういう製品で誰もが安全にちょっと空の散歩ができる未来がすぐにでも来て欲しい。まじで生きているうちに頼んます(笑)。600万じゃ、まだまだ手が出ないのです。
さてさて、600万の余裕がないとか、実際に乗るのはちょっと恐いという人は、最近はやりの室内用ラジコンヘリで我慢するとしますか。
昔はラジコンヘリと言えば、大がかりで高価な大人の屋外ホビーだった。今や、それが室内でも楽しめる時代になった。高出力のバッテリーが軽量化されたということだろう。
二重反転プロペラを採用したものも多数見受けられる。

「
Walkera HM Lama 2 Micro Helicopter RCHelicopterShop.com」
(動画のテイルローターは風で回っているだけと思われる。)
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