いやいや、久々にすばらしいフリーソフトに出会ってしまいました。感激です!
Print Album (作者様のサイト:「
屋根裏部屋SE」)
紙のサイズを指定して、文字や画像を任意に貼り付けアルバムを作るソフトです。そのまま印刷できます。
今回、このソフトに出会うのが遅かったので、年賀状には間に合わないかもしれませんが、プリントアウトして使う実際のカードなど、「紙もの」を作成する際には、非常に役に立つ優れものソフトだと思います。作者のK2000様、感謝!
直感的に使うには機能が豊富すぎて、若干ややこしいところもありますが、ざっと「ヘルプ」を読めば基本的なことは分かるでしょう。
最初、単純なところでつまずいたのは、画像を貼り付ける方法。ツールバーの「挿入」には無いんですね。実は
「画像」はドラッグ&ドロップするしかないそうです。
対応している画像形式は、BMP/PNG/JPEGですが、「Susie32 Plug-in」に対応しているので、様々な形式の画像を扱うことができます。(「Susie32 Plug-in」についてはヘルプ参照。導入しなくてもBMP/PNG/JPEGが扱えれば、ほとんど困ることはないでしょう。)
このソフトがすばらしいのは、画面を見ながら操作して、ほぼ、見たままの状態で編集できる(wiswig)というところです。とても分かりやすいです。
ざっと使い方を見ていきます。
1.ソフトを起動したら、左下の「用紙」から用紙サイズを設定します。ここでは「はがき縦」を選びます。

2.つぎに貼り付けたい画像をドラッグ&ドロップして持ってきます。
ここでは他のソフトで描いたウシの絵(.bmp形式)を持ってきました。

3.大きさを調整します。
このとき、「コーナー部」を持つとカーソルが斜め矢印になり、「縦横比」を維持したまま大きさを変更できます。「縦及び横の辺」を持つと、それぞれの方向にしか拡大縮小できないので縦横比が崩れてしまうのでご注意ください。(注:右クリックしたサブメニューの「縦横比率を維持」のチェックが入っている必要があります。)
間違った操作をした場合はツールバーの「元に戻す」ボタンで取り消せますが、取り消しは1回前までのみです。

4.サイドバー左上の「背景色設定」で背景に色を塗ってみます。
うすいグリーンに塗ってみましたが、ウシの絵の背景の白が目立つようになりました。

5.このソフトのすばらしい点に「指定色透過」ができることがあります。
画像を右クリックし、「画像特殊編集」をクリックします。
現われた画像編集画面のツールバーの右の「透過色追加」をクリックします。次に透明化したい背景の白い部分をクリックするとその部分が点滅します。よければそのまま右下の「決定ボタン」をクリックします。

背景の白い部分が透明化されてすっきりしました。

画像の中に背景色と同じ色があるとそこも透明化されるのであらかじめ用意する画像の背景は必要な画像の中では使われていない色にしておく必要があります。
6.同じく右クリック→「複製を作る」でコピペしたあと、右クリック→「フィルタ」→「色配列変換」をかけてみました。

7.ツールバーから「円形挿入」で円を選び、楕円にして貼り付けます。「矩形」と「円」の挿入は、前回の操作の設定を記憶するようです。従って、後から正円や正方形を貼り付けて、そのまま拡縮するのは困難です。正円や正方形を貼り付けたい場合は、だいたいの大きさが決定したら、右クリック→「サイズ」→「サイズ手動指定」から数値入力するとよいでしょう。

8.挿入→「文字挿入」→「文字設定」画面で文字を貼り付けることができます。「文字設定」画面ではフォントの種類以外に大きさや色の設定もできます。このとき、「サイズ」のpixel表示は実寸で1pixel=0.1mmに相当します。
設定画面上に表示される大きさは操作上の見たままの大きさになって分かりやすいようになっています(注:メイン画面左下の「編集倍率」によっては同じpixel数でも見かけの大きさは変わるので注意してください。)

9.文字や画像などのオブジェクトは選択してサイドバーのボタンで位置関係や前後関係を調整することができます。
10.後から編集可能な独自形式(.plb)での保存以外に、.jpgや.bmp形式などでのイメージ出力ができます。

11.その他、マトリクスの単位は「機能」→「基本設定」→「仮想マトリクス設定」で変更できます。
1pixel=0.1mmです。ただし、方眼の見え方はメイン画面の編集倍率によって異なるので、縮小表示されているときは、方眼の目が最小移動単位ではないので注意してください。
12.これら以外に、貼り付けた画像の合成、トリミング、不透明度の変更、90度回転、テンプレート機能など、いろいろと高度な機能があります。非常にすばらしいソフトですね。
厚かましいながら、画像の任意角度回転やundoの複数化などもあればと、作者様にお願いしてみました。まだまだこれから進化するソフトのようです。
私ももう少し練習してから、「CD紙ケース」のテンプレが作れないかトライしてみたいと思います。
コメントの投稿