ラベル屋さんHOME
本年最後もしつこくプリントソフトネタです。
本屋さんに行ってあらためて「年賀状」関係のムックを見たら、まあ、その数たるや・・・数えてみたら45冊(種類)もありました!どんだけあるねん!過当競争になってますがな。うーん、これ、来年早々には返本なんでしょうか、といらぬ心配。
その内容も素材のみのものから、プリントソフトがついたものまで様々。実際に素材を貼り付けるだけならwordでもいいし、「筆ぐるめ」やら「筆まめ」やら、すでに読者ももう持っているだろうと割り切っているものもあります。
旧態依然たる古式ゆかしいものもあれば、デザイン系の出版社のものまで様々で、あらためて見てみると、いや、楽しいのなんの。競争が激しいせいか、優れたものがたくさんあって勉強になります。
さて、今回取り上げるのは、プリントソフトの真打ちとも言うべき、「ラベル屋さん」です。
ラベル屋さんHOME(現在Ver8.22)は、ラベルやカードの専門会社、「エーワン株式会社」が提供するフリーのプリントソフトです。自社の様々なラベルフォーマットに対応する印刷編集ソフトの提供というのは、もはやエーワンの十八番であり、戦略的にも理にかなっているというしかありません。
ラベル屋さん.com記憶があいまいなのですが、もう10年ぐらいは経っているのではないでしょうか。検索してみたら、2002年で「ラベル屋さん21」という名称でバージョンは5.2でした。
今までも名刺や年賀状などの作成で度々お世話になってきましたが、年々改良され、高機能になってきています。
1年ぶりに立ち上げてみたらバージョンアップしていて、ネット連携型になっていました。至れり尽くせりの高機能なんですが・・・非常に重くなりました。特に「印刷」ボタンを押すと、私の環境では45秒もフリーズしたような状態になります・・・。残念ながらバランスが悪くなったと思います。
それにしても画像のテンプレで「正月」のフォルダを開いたら「ネズミ」しか入っていないのって・・・怠慢にもほどがあります(笑)。
定番のソフトなので、詳しい説明はサイトを参照してください。
姉妹サイトの「
プリント生活」も楽しいです。
一応の特徴などを記しておきます。
1.背景色の設定ができる。色の選択はその他のオブジェクトについても256色からで、自分で好きな色をパレットに追加することはできない模様。
2.円、四角以外に直線も配置できる。線種は実線以外に破線や鎖線が用意されており、終端の矢印化(小さいが)もできる。角度は任意設定ができ、Shiftを押しながらだと45度ごとにフィックスされる。
フリーハンドのラインはない。
3.その他、わずかながらサンプル図形があり、QRコード、バーコードにも対応。
4.画像は任意角度での回転が可能。白い部分のみ透明化できる。ここではウシの背景が白なので透明化してある。また、オブジェクトの変形には「自由変形」「平行四辺形」「台形変形」がある。操作の仕方は多少コツがあるのでヘルプを参照されたい。ここではウシの絵を台形変形してみた。
5.文字はCDなどに対応するため円周配置が可能。テストしてみたところ、中心が用紙のセンターに固定されるので、半径を自由に設定することはできない。エフェクトには「下線」「縁取り」「影」がある。
6.多用な変形文字があり、形状やグラデーションなど細かい設定もできる。ちょっとした飾りロゴを簡単に作ることができるので、使い勝手がある。
7.その他、各オブジェクトの整列機能やグループ化機能がある。ただし、「円周文字」は中心が固定されているのでグループ化などして無理に移動させようとすると、私の環境ではソフトが落ちた。
8.「環境設定」からグリッドを表示できるが、オブジェクトの吸着はしないようだ。単なる当たりか。
undo(元に戻す)は複数回できるのでかなり操作を遡ることができる。
9.リンク機能で予め入力しておいたデータの自動配置ができる。
10.フリーサイズでの用紙設定や独自テンプレの作成は出来ない模様。現在、フリーの用紙ではA3が用意されているので大抵の紙ものを印刷するのには困らないだろう。
11.データの保存は、残念ながら、編集できる独自形式(.lhd)以外には対応していない。

さて、非常に便利なソフトですが、上記11.のように画像形式での保存ができません。
画像保存できれば、webで使ったり、ヤフオクなどに使う写真にキャプションを付けたいときなどにも応用できるでしょう。
で、これを回避するには、手っ取り早いのは、キャプチャーソフトで直取りすることです。ただしこれは画面サイズなどによっては品質が落ちてしまいます。
また、仮想プリンターとしてpdfを作成するソフト(
PrimoPDF、
クセロPDFなど)で、一旦pdfとして吐き出し、さらにそれをフリーの
XnViewで開き、bmpやjpgで再保存するという方法もあります。こちらもXnViewの設定がpdfの初期サイズに影響されるようで、ほぼ実寸通りの品質にしかならないようです。
今回はこの方法でjpg化したところ、100x148mmのはがきサイズが282x419ピクセルになりました。
もうちょっとサクサク動いて、あとbmpなどの形式でエクスポートできれば言うことがないのですが。
追記:「XnView」はツール→オプション→読み込み/書き込み→読み込み→EPS/PS/AI/PDF→解像度DPIで解像度を上げることができました。
最初にpdfを作成する時点での品質にもよりますが、XnViewでの読み込み解像度を上げることで高品質なイメージで保存することが可能です。
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