先月、Googleの提供するビューワー
「Picasa」のV3.1の日本語版が出たので早速使ってみた。
“Picasa ウェブ アルバム”との連携機能や画像の編集機能が強化されたほか、動画の再生にも対応するようになっている。
編集機能は左ペインに3つのタブでツールが配置されている。

「基本編集」ではワンタッチで修正される項目が多く、手間が省ける代りに、得られる結果に満足できない場合も多い。自分の目で見て納得いく状態にしたければ、真ん中のタブの「調整」でレベルを調整した方がいいだろう。
「基本編集」の中では「テキスト」がパソコン内のフォントに対応し、色、大きさ、角度と自由に調整できるので使い手があると思った。


3つめの「効果」はいわゆるフィルター類で「シャープ」他、けっこう使えそうだ。

編集ペインにはよく使う「リサイズ」がないのが残念だ。リサイズするためには下側ペインの「エクスポート」から「画像サイズオプション」によってリサイズするしかないようだ。

エクスポートすると、「マイピクチャ」フォルダ内にPicasaエクスポートフォルダが作られ、その中に保存される。
また、「コラージュ」機能もおもしろく、手持ちの写真を自由な角度と大きさでランダムに配置したファイルを作成することができる。ただ、台紙サイズはいくつかのフォーマット以外には融通が利かないようだ。
さて、「Picasa」といえば、パソコン上の画像ファイルを時間軸に沿ってすべてソートしてくれるという独特の機能が売りだ。インストールした時点でパソコンをスキャンし、次回からは短時間で表示してくれる。表示も非常になめらかで気持ちいい。
多くの画像が溜まっている人は古いものをあらためて見直したりするのにいいだろう。思わぬ発見があったりする。画像の「見える化」ができるというのはデザイン系の人にとっては特にありがたい機能に違いない。
が、しかし!!私が使った限り、どーも機能不全?があるようなのだ。
先週作ったばかりの画像フォルダが左ペインのツリーに見つからない。探してみると、なんと「2005年」のところにあった!?どうやらPicasaはフォルダの作成日時ではなく、画像個々の日付(の一番古いもの)でソートするらしい。そのフォルダにはwebからコピーした写真が入っていたのだが、それの一つが2005年作成のものだったのだ。
これははっきり言ってかなり不便だ。調べてみると、そういうフォルダがたくさんあった。
2008年に作ったフォルダなのに過去の写真が入っていた為、2007年にソートされている例。webから何か参考になる画像をさがして保存したりすることは多々あるだろう。そのとき、いちいち元画像の作成年を気にしたりすることはあまりないはずだ。デスクトップ以外の場所にそのまま移動させたりしたとき、時間軸ソートが役に立たないのは大きな欠点だ。
また、なぜかどうしても表示されないファイルもある。
今回、この記事で使った写真をまとめたフォルダ「090109」だ。ここまでに使った6枚の写真と、テスト用に「recycle」という画像フォルダを入れてある。

これがPicasaではなぜか5つのファイルしか表示されない。再起動してもダメである。

2つ前に使った写真、「090109e」と「recycle」フォルダが表示されていない。フォルダはまだしも、ファイル単体が表示されないのは訳わからんす!
フォルダ内のフォルダ「recycle」は左ペインのツリーでも「フラット表示」にしてある場合は表示されない。
調べてみると、なぜか他にも左側のツリー欄に反映されない大量のフォルダがあることが分かった。どこかに設定があるのを見落としているのだろうか?ヘルプサイトが英語なのであまり調べる気にもならないのだが、単純にこのようにデフォルトで表示されないものがたくさんあるというのは「ビューワー」としては困ったものではないだろうか。ユニークな機能を持つだけに残念だ。
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