地下鉄の吊り広告や駅の大型ポスターでこちらを睨みつけるイラスト。

「
dejavu」というメーカーのアイライナーの広告。
シンプルな目ぢから。画像では分かりにくいけれど、虹彩の中心部の色をウォームグレーにするなど気を配っている。(現在メーカーホームページではこの広告が掲載されていない模様。)
追記:090126
上記広告はイラストレーターena氏のイラストに酷似しているということで
ena氏のHPによれば
『enaの作品に類似した化粧品の広告について
enaの作品に類似したアイライナーの広告について問い合わせを多数いただいておりますが、
この商品はena作品とは何ら関連はございません。
イラストの依頼をいただいておりましたが、お断りしたもので
ena自身の作品ではありません。
この件に関しましては現在法律専門家を通じて対応しています。』
とのことです。(news参照)
タイムスタンプがありませんが、この広告のことのようです。ena-web.comぬださま、情報ありがとうございます。
110109 追記ご覧になった方からコメント[556]を頂きましたので追記いたします。
ena氏サイドへの確認に時間がかかったこと、年末年始で多忙のため更新が遅れました。
まず、
>「記事の内容は間違えかつ誤解を招く内容ですので確認後、記事の訂正か削除をしてください。」
とのことですが、記事の内容は私が撮影した写真と私の単なる感想、ena氏ブログ(当時)の引用からなっており、いずれも「事実」です。従いまして「間違え」ておりませんし、訂正すべき部分もありません。
コメント欄は単純にイラストに関わるものとして感想が述べられているだけです。誰かがena氏の絵を「剽窃」したと断じる表現はありません。
ena氏側からの連絡によりますと、現在、広告制作会社がイラストの作者名を公表(ena氏の作品ではないということ)することで、法律的に解決しているとのことです。
この件に関してena氏サイトより引用させて頂きます。
■ アイライナー広告の件についてのご報告 ■ 追記(2010.12.16)
enaのホームページをご覧いただいている皆様へ
「dejavu」アイライナーの広告の件で、昨今再び多数のお問い合わせをいただいておりますが、この広告イラストはenaの作品ではありません。
この件につきましては法律専門家を通じて解決しております。
広告制作会社にはイラストの作者名を発表していただき、
enaのホームページでは「当該広告イラストはenaの作品ではない」と公表する形で合意いたしました。
たくさんの方にお力添えをいただき、今も気にかけてくださっている皆様に心よりお礼申し上げます。
これからも、一本一本の線にこだわった作品を描き続けて参ります。
新作を楽しみにしていただけたら幸いです。まず、このブログ記事はena氏側にも連絡してありますので、ena氏側から削除依頼があれば検討するのはやぶさかではありません。現在、そのような依頼はありません。
また、ポスターの写真を載せるな、とdejavuの広告会社側から連絡があれば写真を外すのは検討致します。
もちろん、他の方々からのご意見も真摯に伺うつもりですが、納得できない理由で削除するわけにいかないということを申し上げておきます。
さて、ここからは私の個人的な見解です。
ena氏のサイトを詳細に拝見すると、ena氏が
2005年までにはすでにこの「目」の特徴的な表現を確立されていることが分かります。
著作権の問題は単純な法律解釈だけに止まらず、表現そのものに対する非常にデリケートな問題を含みます。(例えば現在でも、写真家・丸田祥三氏と小林伸一郎氏の「廃墟写真」問題が大きく取りざたされていますが、なかなかすっきりとした解決は難しいようです。)
心あるクリエーターであれば誰が見ても明らかなことであっても、その他の様々な思惑・力関係により、明快な答えが出ないこともあるでしょう。
ena氏サイドが「法律的に解決」という以上、部外者がとやかく言うことではありませんが、クリエーターの端くれとしては心中、察するに余りあるものがあります。
私はグラフィックデザインの専門家ではありませんが、もし私がアートディレクションを担当していて、ena氏以外からこのイラストが来たとしたら、「使うわけにいかない」ということだけ述べておきます。
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