「ヤッターマン」を見てきました。
20億もかけてアニメを実写化したという意欲に敬意を表して大画面で拝見いたしました。
んで、もうオープニングで、これはダメだという予感が。
ネタバレ含むかもしれませんのでご注意を。
オープニングでヤッターマンの帽子の「Y」マークがどアップになるんだけど、小道具さんがアルミの板を切って貼り付けた感がありありと。切りっぱなしかよ!エッジぐらい処理しろよ!と突っ込んでしまいました(笑)。

これはドロンジョさまの仮面も同じ。上王様→SM→ボンデージファッション→革製品という単純な発想は、まあいいとして、わざと見せているのか知らないけど、縫い目がねー、頑張って作りました感があふれていて切ない。

んー、これって、ウルトラマンのブーツの内側のジッパーと同じなんだよね。もうそれだけで、あり得ない世界を映像化したという「ファンタジー」の世界から現実に引き戻されるわけです。
ちょっと一般の人とは見方が違うかもしれないけれど、そういうディテールが大切なんじゃないの。例えば最近の「バットマン」のスーツ、いったいどうやって作っているのか想像できないレベル。(いや、そりゃ多少はね。ウレタン生地を熱プレスで型押ししてあるんだろうかってのは想像してみるけれど、それは自分がそういう製造の現場を知っているからであって・・・)バットマンスーツを作るためだけに新しい製造方法自体を開発していたとしてもおかしくないレベルの作りなわけです。子供だましじゃない。
それだけのことがあるからファンタジーの世界を楽しめるんじゃないだろーか。
だから、実物大のヤッターワンにしても、秘密基地にしてもハリボテ感があって、相変わらずの汚し塗装で、ああ、みなさん頑張って作ったねえ、とスタッフ側に気持ちを寄せてしまう(笑)。
んで、役者はどこか照れがあってはじけていない。ここ笑うとこ、と狙えば狙うほど冷めてしまう。シネコンにしてはけっこうな客の入りで、最初周りにこどもたちがたくさん座ったので、こりゃ騒々しくなるかな、と心配したんだけど、杞憂だった(笑)。誰も笑わないの。場内はずーと静まりかえっていました・・・。(終盤も押し迫ったところで生瀬とケンドーのアドリブっぽい台詞のところだけ笑ったけど、笑っていたのは自分だけだった(汗))
あとねえ、お色気狙いでちょっとエロっぽく、ってなレベルでなくて、「下品」なんですよ、表現が。例えばバージンロードというおっぱい丸出しのロボットが出てきて、お約束のようにおっぱいミサイルを発射するんだけど、おっぱい揉んで、乳首がおっきくなるとか、もうバカかと。周りにいた小学生の小さい子どもたちのことが気になってしまった。その他にもくだらない台詞やシーンがあったんだけど、そういうことやりたきゃ、R-15指定にしとけよ。空々しい恋愛テイストとか、妙に生臭いドクロベエとかほんとウンザリ。
個人的に現実世界とファンタジーがうまく融合していると思ったところは、遊園地の乗り物が空飛んでいくところ(山寺さんがカメオ?で出演)と、街中にドロンジョたちのアジトがあるCGシーンぐらいかなあ。
櫻井くんはちょっと表情が硬かったよーだけれど、福田沙紀ちゃんもかわいいし、深キョンも生瀬もケンドーもいいんですよ。阿部サダヲはやりすぎだー!(笑)。
エンディングで嵐の歌をバックにプレイバックシーンがあるんだけれど、それがいかにも楽しげだった。だから本編をその雰囲気でやればよかったのに。そう、もっと可愛いく可愛いくつくればよかったんだよなあ。
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