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解像度あれこれ1

「解像度」についての個人的な理解の覚え書きです。(必ずしも正確ではないかもしれないので、そりゃ間違っている!という部分があればご教示いただければ幸いです。)

そもそもきっかけはAzPainter2で扱える大きさが4,000ピクセルまでで、これだと印刷物は厳しいよね、という話がいくつかのところで上がっていたからです。
4,000ピクセルというと、等倍表示で1,000ピクセル程度のモニタ幅の4倍の長さにあたるわけで、印刷用の絵を描くのにはそんな大きなファイルを扱わなければいけないのか・・・と。


一般に印刷物の解像度は350dpiにするという話なので、4,000ピクセルだと4000/350*25.4=290.29(mm)となり、確かにA4サイズの長手寸法(297mm)にやや足りません。

しかし、どの道psd形式で書き出せないのだから、他のソフトやbmp形式を介在して結局photoshopのお世話にならざるを得ないわけで、それなら後からなんとでもなりそうだけれど・・・(この件はまたいずれ書く予定)

と、いろいろと解像度について調べているうちに深みにはまり、だんだんと訳が分からなくなってきたのでした。


「解像度」について検索すると「Web上で使う分には解像度は72dpiで作成すれば十分です。」というような説明をあちこちで見かけます。

もー、ここで訳分かりません、なのです。

「Webなのにdpi(Dots Per Inch)?何で長さの単位であるInchが入ってくるわけ?」
(ここでは取りあえずppi(pixcels per Inch)とは区別しないで使用します。)


えーと、私のように昨日今日photoshopなどのグラフィックソフトを弄り始めた者が、怖いもの知らずで言わせていただくなら、上記の説明は不正確なのでは・・・。

これは数多あるphotoshopの解説サイトでいろいろな説があるんですが、どーも、いろいろな場面で使われる「解像度」の意味を混同しているのでは、と。
で、また、実はadobeのソフトが古くからの慣習を引きずって、「72dpi」というモニタ解像度が印刷の解像度とごっちゃになっているような気がしてなりません。

特にphotoshopでは画像を「Web用に保存」という項目で保存するとあとから開いたときに解像度72dpiという設定が与えられるので、これが何か意味のあるものとして定着してしまったのではないでしょうか。いろいろテストしてみたのですが、はっきり言って私には「Web上で使う分には解像度は72dpi」ということに対して全く理解不能(←私、バカですか(笑))状態です。


モニタ解像度

まず、モニタ解像度というものについて考えてみます。

調べてみると、「Macでは72dpi、Windowsでは96dpiがデフォルト」ということになっているのですが・・・。

Wikipediaによると、これはもともとMacが「WYSIWYG(ウィジウィグ)」という概念を目指して設計されたからということです。『WYSIWYGとは、ディスプレイに現れるものと処理内容(特に印刷結果)が一致するように表現する技術。What You See Is What You Get の頭文字をとったもので、直訳すると、「あなたが見るものはあなたが得るもの」』とのこと。

さらに、『そのとき文字のサイズの単位であるポイントがほぼ1/72インチであることに着目して、画面解像度が72dpiに近いディスプレイを標準で採用。「1ポイント=1ドット=1ピクセル」という原則が打ち立てられた。』とのことです。

で、このデフォルトの72dpiが、Windowsでは96dpiとなっているわけです。例えば、htmlでは文字をポイント指定するので同じサイトを見てもMacとWinでは文字の大きさや改行位置が変わったりする・・・ってことでしょう。
つまり、この解像度というのはこのようにデフォルトでのOS依存の解像度という意味で、当初はモニタの解像度と合っていたわけですが、今は関係ないと考えてよいと思います。


WinしかないのでWinで説明します。

「画面のプロパティ」の「設定」タブの右下にある「詳細設定」をクリックします。するとモニターとグラフィックカードのプロパティ画面が開き、その中に「DPI設定」の項目があります。

090503a.jpg



これを「大きなサイズ(120DPI)」に変更してもブラウザの文字表記などの大きさが大きくなるだけでデスクトップのアイコンなど、大きさは変わりませんよね。しかも、通常dpi―解像度を上げるということは、表示は小さくなるはずなのに、この場合、逆に文字は大きくなってしまう。つまり、これはOS依存部分の表示を大きくしますか小さくしますかってことで、モニタの解像度とは直接関係ない設定なのです。なので通常お絵描きなどに関しては、ここは弄る必要はありません。




WYSIWYG設定してみる

さて、本当のモニタ解像度設定はご存じの通り、一つ前の「画面のプロパティ」の「設定」タブにあるわけです。
液晶モニタの場合は基本的に画面を構成するドットは固定ですから最大解像度で使うのが一番画質がよいことになります。私のようにCRT(ブラウン管)を使っている場合はドットという概念は電子銃から出たR,G,Bのビームが蛍光体に当たって発光した一つの光の点と考えればよいでしょう。

先ほどの画面で「画面の解像度」のスライダを一番右に動かせば最大解像度になるのですが・・・

090503b.jpg



この間まで1024x768という大きな表示で使っていた私は最近1280x960にしてようやく慣れてきたばかりなのですが、1920x1440ピクセル表示など細かくなりすぎてとんでもありません。(このサイズはモニタやグラフィックカードなどによって変わってきます。)

さて、ここで一つ疑問が浮かびました。

1280x960というのはアスペクト比が4:3ですね。ところが1920x1440ピクセルだと5:4になります。

ん?現状の4:3のとき、例えば100x100ピクセルの絵は確かにちゃんと正方形として表示されています。同じものを5:4の画面で見たら、6%ほどひしゃげて見えるのでしょうか??

もちろん、そんなことはありません。

なぜでしょう?

実はモニタの実測上の表示幅が微妙に狭くなるからです。

私の使っているモニタCPD-G420(ほとんど10年選手ですが、健気に頑張ってくれています)は、カタログスペックを見ると、アスペクト比が4:3の場合は最大表示サイズは352x264mmなのですが、5:4の場合は330×264mmになってしまいます。つまり5:4の表示にすると実際の表示幅は22mmも短くなるわけですね。

090503c.jpg
矢印の黒い部分が片側11mmずつ増えることになる。


ちなみに330/5=66、264/4も同じく66で表示比率はどちらも1:1となるので歪みは生じないというわけです。(アスペクト4:3の場合は352/4=264/3=88)



そんなわけで私は最大幅で表示される4:3の表示で「推奨最大解像度 1280×1024(4:5)」に最も近い「1280x960」に設定することにしました。


さて、WYSIWYG環境を実現するためには、設定タブの「画面の解像度」のスライダを動かすだけではまだ不十分です。実際にモニタの表示幅が「352x264mm」になっているかどうかを確認する必要があります。
これはモニタに定規を当てて計るしかありません。(なのでもちろん誤差はありますが。)

その上でモニタのハードの設定メニューで物理的な表示長さを調整します。このメニューはCPD-G420の場合はモニタ自身にスイッチがあり手動で設定します。(各モニタごとに設定方法は違うと思います。モニタの実測値はいろいろ設定を変えたり経時的にブレが出てくるのでときどきチェックするとよいでしょう。)

090503d.jpg


これでハード的にカタログスペック上の数字に合わせることができました。これでようやく、1280(ピクセル)x25.4(mm)/352(mm)=92.3636・・・(dpi)という実際のこのモニタの解像度が出てきたわけです。


ちなみに、液晶モニタの場合はもっと簡単で、ドットサイズは固定ですから、たとえば15インチで最大1024ドット表示でアスペクト比4:3の場合、

15インチは対角線の長さなので、

モニタの幅は

15÷√(4^2+3^2)×4=12(in)となります。

ここから解像度を求めると

1024/12=85.333・・・となり、約85.333dpiとなります。



検証してみます。


photoshopの場合は「編集」→「環境設定」→「単位・定規」で「スクリーン解像度」に先ほど求めた解像度92.364を入れます。(数字は入力したあとブレがでる場合があります。)

090503e.jpg




次に「ファイル」→「新規」でA4のサイズである幅210、高さ297(mm)を入れ、「解像度」に92.364を入れて新規ファイルを開いてみます。

090503f.jpg



これを100%で表示してみると・・・

090503g.jpg



手前に置いたA4用紙がガラスパネルの分だけモニタからわずかに浮いているので、やや大きく見えていますが、実際にはほとんどぴったりです。

(フリーソフトのGIMPでも同様の確認ができました。)


これが画面に100%で原寸表示させる方法、すなわちWYSIWYG設定というわけです・・・




さてここまでやってきて言うのもなんですが、実はお絵描きなどの実作業上では、ほとんどこれ「無意味な設定」なのです。「モニタ解像度」を理解するためにここまでやってきたにすぎません。

分かっておくべきことは自分のモニタの設定上の固有の解像度であり、「Macでは72dpi、Windowsでは96dpi」という設定はあまり意味がないということです。

より大切なのはいわば「作品の解像度」と「印刷用の解像度」であって、それをモニタ解像度と混同してはいけないということです。

続きはまた。







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