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新型インフルエンザ

新型インフルエンザの国内感染があっという間に広まった。

世界の感染者数、9665人…日本は4番目(2009年5月19日01時11分 読売新聞)

『日本の感染者数は、英国やスペインを超え、米国、メキシコ、カナダに続いて4番目に多い。』
とのこと。

症状の深刻さは季節性インフルエンザと大きく変わらないので大騒ぎしない方がよい、という見方もある。どうやら症状が重篤なものでないようなのは幸いだった。


ただ、問題は、厚労省が発生を想定していた「鳥インフルエンザ」に準じる対策をしておきながら、結果的に封じ込めに失敗したという事実である。これが重篤な症状を生じる伝染病であった場合を考えるとなんともお寒い限りだ。

新型インフルエンザ対策関連情報


NHKスペシャルで「シリーズ最強ウイルス ドラマ 感染爆発~」が放送されたのが2008年の1月である。当時すでに「H5N1型新型インフルエンザ」の発生が危惧されていての放送だった。1年たった今も実際は対策が有効に機能しないことが露呈してしまった。

本日現在、感染経路はまだ明らかではないようだが、5月10日には、カナダから帰国した高校生ら3人の感染に関して、隔離された同乗者は患者の前後三列に限定されていたことなどについて台湾メディアから批判されている。


<新型インフル>日本の不適切な対応は不満=アジアに蔓延なら責任は日本に―台湾メディア





これは私も同様に思った。感染者は飛行中もトイレなどに移動したりもするだろう。座席に関してもどこに座っていたか情報が錯綜した。後から本来留め置き措置が執られるはずの乗客がそのまま入国し、連絡がつかないというようなニュースもあった。この国の危機管理というのはこの程度なんだろうか。(もっともWHOのガイドラインもどうなっているのか知らないが、こういうのって発生国から出国する段階で一時的に停留措置を執らないと意味無いのではと思うのだが?

豚インフルエンザ「空港での検疫、効果なし」、WHOが指摘

分かっているのなら有効なガイドラインをより強力に教示すべきでは。


水際対策に関していうなら、確かに300人に及ぶジェット機の乗客を一度に留め置くのは(1台だけではないし)相当大変なことだろう。しかし海外からの伝染病進入経路としては当然ながらまず空港が封じ込めの拠点となる。空港付近に大規模な対応施設を設定しておくことは検討に値するのではないのだろうか。箱物行政はお得意のはずなのに(笑)。

当然、初期投資などのコストはかかるが、関西ではすでに経済的にもダメージが生じ始めている。結局は初期段階で封じ込められれば、トータルコストは一番少なくて済むのでは。都内でも発生してあちこちのイベント中止や商業施設の閉鎖などが行われた場合、いったいどれだけのロスが生じるのか想像に難くない。

ネットで検索した「新型インフルエンザ専門家会議資料」によれば国内で新型インフルエンザが発生した場合、シナリオによって異なるが、GDP比4.1~15.7%の数字が見られる。

新型インフルエンザ専門家会議資料
(2008 年 7 月 30 日)




昨日のNHKの「クローズアップ現代」で新型インフルエンザの特集があった。一部恣意的な表現もあってどうかとも思ったが、重篤な結果を招く恐れのある、人工透析の患者、妊婦さんに対しての対応がほとんど確定していないとのこと。ある人工透析を受けている患者さんは、もし感染した場合、病院での処置を断る、と言われたという。

これはもちろん、死ねというに等しい。保健所に対策を確認しても明確な回答がないとのことだった。最初のカナダ留学の高校生の感染時も、学校に対して、電話やネットによる苛烈な攻撃があったと聞く。発熱患者を診察しないという病院もあった。未成熟な社会ではこのような社会的ストレスはまず弱者に向けられるのが常というわけか。悲しいけれどこの国は弱者を保護するのではなく、切り離しに掛かるバイアスが大きい、といつも感じる。



さて、ドラマの中だけは命がけで疾病と闘うヒューマニズムと効力のある危機管理システムがある。政府のエライ人たちもこういうの見てお勉強したらどーかな。



『アンドロメダ病原体(The Andromeda Strain)』


『ジュラシック・パーク』や『ER』でおなじみのマイケル・クライトンが1969年にマイケル・クライトン名義で初めて発表した長編小説。
マイケル・クライトンは昨年暮れ、惜しむらくも他界したが、私個人としては、その後の彼の作品と比べても本作が一番の名作だと思う。40年も前にこれを書いていたのだが、まさに天才的なアイデアと描写方法で、未だに古さを感じさせない。その証拠に、1971年のロバート・ワイズ監督の映画版から時を経て、2008年には、かのリドリー・スコットによってTVミニシリーズが製作されたほどだ。日本ではCSで放送されたようだが見ていないので早くDVDを出してほしいものだ。
(ただし、1964年に書き下ろされた小松左京の感染ものハードSF『復活の日』が20世紀フォックスで映画化検討がされていたときに、出入りしていたマイケル・クライトンがアイデアを剽窃したインスパイアされたという説がある。クライトンは『ジュラシック・パーク』でも琥珀の中の虫から恐竜の遺伝子を取り出すというアイデアを科学者で小説家でもあるチャールズ・ペレグリーノから剽窃したのは有名。松岡正剛氏も「千夜千冊」で書いているが偶然にも私もオムニの特集記事を読んでいたので覚えている。余談の余談だが、氏の取り上げている『ダスト』も必見のハードSF。)

ストーリー:
アリゾナ州の小さな町に人工衛星が墜落する。その後町は音信不通に。対策班が防護服を着て町を調査すると、住人は全て血液が乾燥凝固して突然死していた。しかし、その中で、唯二人、アル中の老人と赤ん坊だけが生き延びていた。二人は砂漠の地中に作られた科学施設に隔離され、病原の究明への必死の研究が開始される。

何ゆえ二人だけが生き延びたのか、という謎解きと、病気の拡大による人類破滅への懸念がスリリングである。また、パソコンも普及していない当時にして、施設などの驚くべき緻密な設定の描写が見所。花粉症という言葉も無かった時代なのに「ブタクサ」の花粉に対するアレルギーが出てきたり、ポケモンアニメで有名になった「感受性発作(光源性てんかん)」が物語の要素として盛り込まれていることにも驚く。ハードSFの金字塔のひとつであることは間違いない。映画も小説も必見。



『アウトブレイク』(1995) 監督:ウォルフガング・ペーターゼン

現実の「エボラ出血熱」をモデルとしたと思われる「感染もの」映画。

アフリカで発見された高致死率の病気がカリフォルニアのある町で発生。米国陸軍伝染病医学研究所のリーダー、サム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は現地に赴き、別れた元妻ロビーらとともに封じ込めに奮闘する。

感染者や部下らが次々と死亡していく中、ロビーまでが誤って感染してしまう。絶望的な状況の中、軍は町ごと気化爆弾によって焼き払おうとする。事態の裏側には恐るべき真相が隠されていた・・・

気密服やビニールで設営された隔離施設が印象的。ハードなSFであるだけでなく、軍の陰謀や夫婦問題なども盛り込まれたある意味優等生的な映画。ブレイク前のケヴィン・スペイシーがちょい役で出演している。

アウトブレイク:
疫学において、アウトブレイク (outbreak) は、ある限定された領域の中で感染症にかかった人間、またはその他の生物の小集団を指す分類語。(Wikipedia)



『感染列島』
なんと上演は今年の1月だったんですね。大河ドラマに主演している妻夫木くんを起用したり、マンガとのタイアップで話題だったが興行的にはどーだったんだろう。まだ未見です。わずかに数ヶ月現実に先んじたが、なんでもかなり悲惨な設定らしいので、現在上映中だったら風評被害どーたらこーたらで非難されていたかもしれない。

記憶に残っているという点でいうと、もしかしたら上映時期はラッキーだったのかも。レンタル店でキャンペーンなど打つこと必至(笑)。



『リ・ジェネシス』

カナダのバイオテクノロジー研究機関「NorBAC」(ノーバック, NorthAmerican Biotechnology Advisory Commission, 北アメリカバイオテクノロジー諮問委員会)の主任科学者デビッド・サンドストロームとその他の研究員を中心に展開する、医療分野ドラマ。全4シーズン52話が制作されており、テレビ東京で第2シーズンまで放送された。(以上、Wikipediaを参照しました。)

ハードな描写が秀逸な海外ドラマ『CSI』と肩を並べるほどシリアスですばらしいドラマだと思う。主人公のサンドストロームは女好きで破天荒、尊大で傲慢ながら分子生物学の天才という設定。人格破綻者ながら家族に振り回されたり、結局は他人を放っておけない性格で、事件に巻き込まれたり、巻き込んだりしてしまう。自分の傲慢さが災いし、スペイン風邪ウイルスを解放してしまうという話があり、新型ウイルスを懸念する現実世界にも重なった設定となっている。

分子生物学分野の描写は素養がないとほとんど何を言っているのか分からないほど難しい。遺伝子工学、環境問題、HIVなどを主題としたハードな先端医療ドラマであるだけでなく、登場人物のキャラクター設定が非常に深く掘り下げられており、人間ドラマとしても秀逸。100年かかってもこのレベルのものは日本では作れまい。





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