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『必要なものがスグに!とり出せる整理術!』

整理術の指南書は世の中に数多ある。

大きく分けるとビジネスやアイデアなどを考える場面において、主に「情報」を整理しようとするもの。そしてもう一つは、文字通り、部屋や身の回りをいかに整理整頓するかという類のものである。

この本は後者にあたるが、持ち物を物理的、機能的に整理することは、家庭における収納の場面だけでなく、仕事の机周りなどにも応用できると思う。


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さて、この本はいわゆるカリスマ整理達人があーしなさい、こーしなさい、とご指導くださるという体裁ではない。そういうスタンスだと、どーせ、自分は達人のように細やかな神経はしてませんよ、とあきらめてしまうのがオチではないだろーか。


この本の作者「池田暁子」さんは自分が、いわゆる「汚部屋」出身のイラストレーターであることをカミングアウトしている。というか、前作『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』では、「汚部屋」からの脱出に奮闘する経緯をネタにしているのだ。

今回は整理の得意な編集者のたった2つの言いつけを守って部屋を整理していく過程を分かりやすくイラストで説明している。

作者は自分のダメっぷりも包み隠さず開示し、それがゆるゆるのイラストとも相まって、整理整頓の苦手な読者(つまり私ですが)の共感を誘う。ま、こんだけダメな池田さんがなんとかできたのなら、自分でもなんとかなるんじゃ、とその気にさせるのだ。作者の整理整頓の過程は順風満帆とはほど遠く、ときに何ヶ月も頓挫する。そういううまくいかないところも親近感を覚えさせる。


全体的に「マンガ」構成なのでさっくりと読める。要点はわずかに3つ4つしかなくて、密度が薄いように思えるかもしれないが、実際に整理整頓における重要な基本はほんのわずかのことなのだ。その部分をおろそかにして、派生する細かな手法に手を出していくから、結局は大元が崩れて整理整頓に挫折してしまうのではないだろうか。この本を読んで結構私自身も目から鱗というか、大いに反省するところがあった。
また、イラストでの展開はこういう整理整頓の具体的な説明に持ってこいであり、分かりやすい。


もちろん、ここでは要点に言及するわけにはいかないので、これまで何をしても部屋の整理ができないという方は読んでみる価値はあるだろう。私はこのあと、前作も読んでみるつもりだ。部屋の床面があまり見えない、という強者も前作から読んだ方がよいだろう(笑)。




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