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『片づけられない女のための こんどこそ!片づける技術』

『片づけられない女のための こんどこそ!片づける技術』池田暁子


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以前紹介した『必要なものがスグに!とり出せる整理術!』の作者の前作にあたるお片付け本。


この本で感心するのは、池田さん自身がほんとに「片づけられない女」であることを赤裸々にカミングアウトしているところ。
イラストで「汚部屋」の状況を事細かに説明しているのは、作者のゆるい絵でもインパクトがある(笑)。

しかし、読んでいくと作者がなにも単なるだらしない性格のために「片づけられない」のではないということが分かってくる。
むしろ、その逆だったのだ。作者は部屋を整理しようとして棚をたくさん買っていたことに気づく。改めて見直してみると棚の数は23本にのぼり、それらに掛けた費用はなんと34万円以上となっていたのだ。

しかしながら整理しようとするたびに、そのシステムから漏れる事項が多くなり、結局は破綻してしまっていたのだ。


これは非常に示唆的で、おそらく共感する人は多いのではないだろうか。
つまり、どうも、単に「怠け者」が「片づけられない人」になるということばかりではないということだ。整理しようという意欲があり、大量のモノや情報を完璧にコントロールできると信じている、あるいはそういう理想的な状態を夢見ている人がやがてシステム的に破綻する、という場合が少なくないのではないだろうか。

破綻の原因としては、

1.「システムが対処しきれないほどモノがあふれている」
2.「雑誌が多いのに文庫本用の本棚しかない、など、もともとシステムの設計が不完全。」
3.「とにかくシステムのルールがめんどくさい。」

などが考えられるだろう。

こういう場合、一旦手を抜くと、あとは雪崩のように「お片付け」が崩壊していくのは目に見えている。自分の理想と現実のギャップが見えれば見えるほど途方に暮れて手が出せなくなっていくのだ。


さてさて、作者はせっかく付き合い始めた彼氏にも逃げられてしまうほどの悲惨な状況(笑)から、意を決して脱出するための戦いを開始する。その方法については本書を読まれたい。



勉強になったのは台所の「見えないところにしまっても大丈夫な物」と「見えないところにしまったら使わなくなる物」の分類で、これについては仕事場の文具や書類などにも共通する法則がありそうだ。


「片づける技術」というタイトルではあるが、片づけには技術的なこともさりながら、やはり「捨てる」という意志をどう起動させるかという永遠の命題があり、本書はその部分でも大いに参考になるだろう。



図らずも私自身「お片付け」週間に入っており、古いビデオカテープを100本以上捨てたところだった。それでもまだ半分残っており、きっと2度と見ることはないだろう、という理性の声と、情報を残しておきたいという感情の狭間で悩んでいる。

デカいビデオテープは場所をとるので、まだそれでも捨てるというモチベーションは働きやすい。いずれ、テラバイト級のハードディスクなどにデータを残すようになれば、ある意味検索性にだけ注意すればデータを捨てるかどうかということは重要な問題ではなくなるのだが。もちろん、古いデータをハードディスクに変換するなどという手間をかけるつもりなどはないし・・・


ま、そんなわけで、作者に共感しながら読むことができた。マンガ形式の本のため、15分もあれば読めるのだが、その含むところは実に多いと思う。






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