前回のエントリに書いたペーパークラフトは始めてイラレを本格的に使って仕上げたもの。
(ちょい前の「肉球ブックマーク」が本格的にフォトショを使った始めての作品。)
これまでドロー系のソフトとしてはフリーの「
Inkscape(現行v.0.46)」を使ってきた。(右横のコーヒーカップのフタもInkscapeで描いたもの。)
実は10年ほど前にイラレに挑戦してあえなく諦めていたのでした。特に障壁になったのはベジェのわけわからなさ。
で、2,3年前にたまたまInkscapeを使ってみたら、これが使いやすい。ああ、ドロー系のソフトとは、ベジェとはこういうことか、と合点がいった。
最近のイラレのCS4は知らないけれど、ほぼ同じような機能のソフトなのに、インターフェイスがInkscapeの方が洗練されていると思う。アイコンも多く、初心者でもなんとなく分かりやすいのだ。また、アンカーポイントやハンドルもイラレよりはるかに操作しやすいと思う。アンカーポイントの整列機能なども標準で装備されている。(最新のは知らないけれど、イラレの場合はフリーのスクリプトなどを導入しなければならない。私はここでお世話になった→
「イラレでべんり」)
Inkscapeにないのは「グラデーションメッシュ」ぐらいではないだろうか。
イラレの場合はやはり古くからの伝統もあって、ショートカットなどを覚えてようやく使いこなせるものなのかもしれない。
では、これまで通りInkscapeを使い続ければいいではないか、という話になるが、Inkscapeには現行バージョンでは致命的な欠陥がある。
出力系が弱いのだ。せっかく作品を完成させても印刷したり、SVG以外の形式で書き出すと、レイアウトなどが崩れてしまうことが多々ある。特に、透明やボカシなどの効果はほとんどまともに反映されない。PNGでの書き出しやPDFにしてみてもダメだった。
これまで年賀状などいろいろと重宝してきたのだが、私は仕方なしに裏技として、別のソフトで画面キャプチャーをしてきたのだ(笑)。
つまりInkscape上で表示されている限りは綺麗なのでそのままBMP形式で写し取っているのである。
この方法はモニターのサイズや解像度に依存するのでA4全体とか大きな画像は綺麗にいかないのだけれど・・・しかし、画面キャプチャーが効くということはいずれなんとかなる可能性はあるということだ。近々新バージョンが出るのではという噂もあるので、今後、出力がちゃんとできるようになってほしいと思う。
今回のペーパークラフトの作品には発想から仕上げまで10日ばかりかかったけれど、その半分はイラレの操作法を調べるのに費やしていたと思う。この手の参考書は高価なので図書館で3冊ほど借りてきて(1冊だけだとカバーしきれないことが多いように思う。)それでも分からなくてもちろんgoogleにもお世話になった。
Inkscapeを使っていてドローソフトのことがだいたい分かっていてもやはり時間がかかる。もっとも、知らないソフトがだんだんに使えるようになっていく感覚はとても楽しいものだ。
PDFファイルをアップした後でも、どうももう少し道路にスピード感がほしいと思って弄り尚した。2日めにして既に2度アップし直した。PDFもオリジナルはもっと綺麗なんだけれど、データが重くなるので間引いたらかなりボケボケになってしまった。それでも700Mを越えている。さすがにPDFでも透明やボカシなどを多様すると重くなってしまうようだ。
さてさて、ペーパークラフトでやりたい目標はまだまだはるか先にある。ようやく第一歩を踏み出せた感じ。しかし、眼と肩が辛すぎる・・・。
イラレ以上に使いやすいベジェってまだ経験ないんですが(自分はコレが一番なので…)Inkscapeって何だろうと思ってみたら窓の杜(´ー`)