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究極のケチャップ(容器)


ケチャップの味はオランダの「ハインツ」が好みだ。が、今回はその容器がテーマ。

このデザインは究極やろー。


090909b.jpg



出口が切れ込みの入った薄い弁構造になっているのだが、これがすごい。全く液だれしないのだ。


090909c.jpg


これは写真を撮るために拭いたりしたものではなく、それどころか絞り出した直後。全然汚れていない。



このデザインには他にも利点がある。
1.まず、もちろん、絞り口が下になっているので自然と下に降りてきて使いやすい。

2.また同じ「ハインツ」でも通常の上から出す容器では、ケチャップの分離した透明の上澄みが必ず先に出てしまう。これはそういうことがない。

3.背が低いので冷蔵庫に収まりやすい。


さて、ではそんなにいいこと尽くめであればマヨネーズや他の粘度のあるものに使われても良さそうだが・・・

実はこの構造は「ケチャップ」にしか応用できないのかもしれない。
ここからは私の推測であるが。

なぜなら「ケチャップ」という液体は特殊な性質があるからである。NHKの「試してガッテン!」によれば粘度がマヨネーズ並に高いのに、水分量は濃い口醤油と同じ60%ほどもあるらしい。
で、圧力を掛けたときのみ流動性が低くなる「非ニュートン流体」だということである。なので、この容器で絞った場合にも切れよく出て、出口を汚さないのではないかと思う。

もちろん、マヨネーズなどでも弁の厚みなどを工夫して同じようにできるならこの容器を使って欲しいものだ。あるいは権利関係の制約でもあるのだろうか。


非ニュートン流体(ウィキペディア)


オマケ

このケチャップと反対に圧力を掛けると粘性の上がる非ニュートン流体もある。水に溶いた「コーンスターチ」などが有名。よくあるテレビ実験で、米村でんじろう先生なんかが大きな水槽に入れたコーンスターチの上を沈まずに歩いているのを見たことのある人もいるだろう。

ダイラタンシー(ウィキペディア)


こんなのがあった。








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