先月末に グッドデザインエキスポ2009を見てきたのですが、展示が多いのでブログで紹介しきれません。気の趣くままに少し。
パナソニックの欧州向け冷蔵庫「NR-B30FX1」

600×637×1,874mm(幅×奥行き×高さ)
なんでしょう、このストイックなデザインは!ほとんど『モノリス』です。これは欲しい!
キッチンではなく、部屋の真ん中に置いて、その前で「骨」を掲げるのだ!!
『
発売前のパナソニックの欧州向け冷蔵庫と洗濯機を見る』(Via:Hyobans)
各社加湿器、空気清浄機など。

全体的に四角を基調としたシンプルなスタイリングの傾向を感じました。
電気ケトル(象印他)

電気ケトルはもはや家電の定番商品としてコモディティ化しているといってもいいでしょう。それだけ機能的に差が付けにくい、というかごちゃごちゃと高機能化しても仕方のない、単機能であることこそが有用である製品だということです。
さてさて、しかしながら実際に触ってみると大きな差がある部分を発見しました。それは「フタの開けやすさ」です。
テーブルにでんと居座る大きな電気ポットと違い、少量のお湯を素早く沸かし、手軽に使えることが売りです。つまりそれだけ水を入れる回数も増えます。ところが実にフタの開けにくい製品があります。もちろん、簡単に開きすぎても子供が触ったりしたときに事故につながる危険性もあるわけで・・・どこの製品もロックを外しながらフタを開ける仕様になってはいますが、片手で簡単に開くものから、片手では開けられないだろう、と思われるものまで・・・。製造者の設計思想、安全思想と使用者の利便性がせめぎ合います。
各社サーモカップ

陶器なんですが、中空構造になっていて保温性を高めています。最近、そういうように表記されている製品はよく見かけるのですが、外から見ても分からないし、正直あまりに壁が薄いので半信半疑でした。こうして断面を見せられると、その精度に驚きます。
陶器の会社が積み上げてきた技術として、難なく製造でるのかもしれませんが、実際はどうやって作られているのかなかなか合点がいきません。中の粘土をどうやって抜いているのか、焼成過程で破裂しないのか・・・?
いずれにしてもどれぐらいの性能なのか試してみたいものです。
パスタ鍋(響物産有限会社)

これは~(笑)。どーなの?
いや、確かにパスタを茹でるときには最初にこうなりますね。でも普通すぐに柔らかくなって沈むと思うんですが・・・。
まあ、水は少なくてすむとは思うのですが、パスタの袋には「お湯はたっぷり・・・」って書いてあったような。これは世紀のグッドアイデアか、ちょいと空回りなのか・・・。
立つしゃもじ(株式会社マーナ)

これ、今回のイチオシアイテムです(笑)。台所に立つ人なら、このアイデアの有用性に納得するはず。
いつも、おっ?と思うキッチン用品を出すマーナから。
ユニットバス

どーして浴室にこんな角の多いデザインをするんだろう?
洗面化粧台

はいはい、おしゃれ、おしゃれ。自分で掃除などしたことのない人のデザイン。
外でこういう化粧台を見ることがありますが、周りがびしょびしょになっていて逆に不潔に感じます。
エマージェンシーラジオ(Eton Field Radios)

発電用のハンドルの付いた災害時対応のラジオ。
ハードな外観がそそります。使い勝手や性能はどーなんでしょうか?
デザインは
Whipsaw.Inc. リンク先のEtonのページにはよりたくさんの写真があります。
ライズフィット(株式会社岡村製作所)

レバーを引くだけで天板が自由に昇降するテーブルです。天板の四角いタイプもあるようです。
メカニカルな外観と動きのスムーズさに個人的に憧れてしまう一品・・・。残念ながら憧れるだけです。16万円って・・・。
小型3輪自動車 i-REAL(トヨタ自動車株式会社)


「歩行者領域から車両領域までのシームレスな移動が可能な一人乗りモビリティ。」とのこと。
現在、「案内仕様」と「警備仕様」があるようで中部国際空港で実証実験中とか。
一人乗りで「歩行者領域から車両領域まで」という幅の広い対応ということで、いろいろ解決すべき問題がありそうです。
案内や警備という仕様もどーなんでしょ?まずは「介助」関係かと思うのですが。マッサージ機能も付けます?
i-REAL(TOYOTA)
上:介護ベッド 下:医療向けベッド(パラマウントベッド株式会社)


今後益々、安全で安価で現場に即した製品の求められる分野ですね。
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