アナモルフォーズ【anamorphose】あるいはアナモルフォーシス【anamorphosis】。
「歪(曲画)像」それ自体やあるいはそれを描く技法。騙し絵の一種。
通常、絵画を見るときは鑑賞者は画面に正対するが、視線を極端に傾斜させた位置から見たときに正常に認識されるように歪めて描く描法。他には鏡面の円筒に投影した場合に正常に認識されるように歪曲したものが有名。
アナモルフォーシス(ウィキペディア)
ウィキペディアにもありますが、その歴史は古く、15世紀にはそのような描画があるようです。
日本でのこの分野の草分けと言えば、お亡くなりになった「福田繁雄」さんが有名。
下記のアナモルフォーズ画像を集めたリンク先の中程で福田さんのこの種の仕事を見ることが出来ます。
アナモルフォーズ(錯視とトリックアート入門さん)
最近テレビなどでもよく取り上げられる超絶技巧の持ち主と言えば「
Julian Beever」氏。
氏の路上アートはまさに驚愕の一言。パステルだけでこのレベルのものを仕上げるなんて信じられません。氏のサイトの「Pavement drawings」でたくさんの作品を見ることができます。
その他、最近いくつかのサイトで取り上げられていたのがこちら。
3D images - amusing illusions (10 pics)同じくJulian Beever氏によるものですが、デジカメとプリンターで作られたもののようです。
パステル画は無理でもこれならできそう!ということでちょいとトライしてみました。
まずはA4の紙を用意し、ライティングとカメラ位置(三脚)を設定します。(この位置関係が動かないようにマーキングなどをしておきます。)
今回いきなり難易度の高い透明なものに挑戦。ブツはブルーがきれいな「うがい薬」です。

当然ながらA4の紙からはみ出さないように撮影。
次に撮影した画像をソフトで加工します。今回はフリーソフトのGIMPを使いました。
新規作成でA4サイズの画面を設定したら、別レイヤーに画像を貼り付けます。
次に画像を「電脳はさみ」でA4用紙にそって切り取ります。その後、「遠近法」ツールで写真のA4用紙をキャンバスのA4に合うように変形するだけです。

「遠近法」ツールはやや使いにくいように感じました。手探りでやったので、本当はもっと簡単にできる方法があるのかもしれません。GIMPの使い方は検索すればいっぱい出てくるでしょう。
後はプリントアウトして、最初に撮影した位置に置いて再度撮影し直すだけです。

並べてみると一目瞭然ですが、まあ割といい線いっているのではないでしょうか。
実際にはこのように印刷されています。という訳で30分もあれば出来てしまいます。
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