現在開催中の東京モーターショーで、ホンダは電動スクーターのコンセプトモデル「EV-Cub」を展示している。今なお世界中で愛されている「スーパーカブ」のコンセプトをそのまま受け継ぎ、低炭素化社会における身近なパーソナル2輪としての位置づけということ。デザインもスーパーカブのイメージを踏襲したものとなっている。
HONDA HELLO! Cubホンダにして、この時点でまだコンセプトモデルということが残念だ。家庭用電源で充電可能な電動スクーターの販売は今日既に始まっているのだから。
一方、ヤマハ発動機は2010年発売予定の「EC-03」とコンセプトモデルの「EC-f、EC-fs」等を展示。

EC-03

EC-f、EC-fs
「EC-03」と言えば、その型番から2005年に発売された「EC-02」を思い出す。

「EC-02」は当時その斬新なデザインで注目を集めたが、残念なことにバッテリーのリコールで発売中止となった経緯がある。
しかしながら今回の「EC-03」は同じく発売中止となった2002年の同社電動スクーター「Passol」の後継機というラインナップとなっており、形状としては「EC-f、EC-fs」の方が「EC-02」のイメージに近い。
いずれにせよ、電動ビークルにおいては「バッテリー」こそがいかにクリティカルな部品かということが察せられる。
YAMAHA The 41st Tokyo Motor Show 2009さて、現時点で既に電動スクーターを製造発売しているのが、熊本の
オーシャンエナジーテクニカ(株)だ。
現在、MEROSⅢ、aico、WARCAR5の3機種がラインナップされている。
電動スクーターは出力に上限600wの規制があるとのことで、特許の変速装置により他社に倍する登坂力を実現しているとのことだ。地方の小さなメーカーが頑張っている。こういうメーカーがもっと知られてもいいと思う。
追記(091029)
ペダル付き電動スクーター「ミレット」他
株式会社プロスタッフガソリン車から電気自動車へのシフトが進むと自動車の構成部品点数は約1/10となるという。ガソリン車においても電子制御が進む中、様々な部品が削られ、下請け会社の中には廃業を余儀なくされるところさえ出ているという。(
NHK「クローズアップ現代」091028)
各部品メーカーとしては意欲的にこのような新発想の電動スクーターなどに取り組んではと思う。特に思うのは安価な「電動アシスト自転車」の開発である。電動アシスト自転車は、これからも需要の見込める製品だと思うが、いかんせんまだまだ高価だ。放っておけばいずれ安い中国製が席巻するだろう。その前にバッテリーメーカーとも組んで、リーズナブルな電動アシスト自転車を開発してほしい。現状のものは、高価なだけではなく、まだまだデザイン(スタイリング)も選択の余地が少ない。例えば、最近話題の3人乗り自転車など、それこそもっとも電動アシストの必要な車種ではないだろうか。
追記(091101)
”世界最軽量” 電動アシスト自転車 YS-11ハイブリッド
(有)バイク技術研究所
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