前回のエントリ、『
「ミウラ折り」と「Z-CARD」』の続きです。
ミウラ折りはむずかしいので「Z-CARD」の方式でスケジュール帖を作ってみます(ここでは屏風を意味する「帖」を使うことにした。また、一般に「Z折り」というとパンフレットなどの三つ折りを意味するので、区別するためにハイフンを入れた)。
PDFを用意しましたが、今回はA3サイズとなります。残念ながらA4サイズでは実用性がありません。
作り方など
1.
ホームページ(refill→その他)かこのページ(上記ウインドウの「コピーを保存」)からPDFファイルをダウンロードし、A3上質紙などに印刷します。紙質によっては破れたり折れなかったするので吟味が必要です。1頁目と2頁をそれぞれ表と裏に印刷してください。
2.「Z-CARD」にならって折るには下記のように折り筋を入れます。

ただし、この場合は前回のエントリで述べたように、薄くてしっかりした紙を使用しないと、折った後の収まりが悪くなります。
さて、そこで「紙折り」の上級者?用に「テーパード襠(まち)折り」なるものを考案しました。今までこれに類する折り方は見たことがありませんが、それもそのはず、非常にむずかしいので生産品にはなじまないでしょう(笑)。手先の器用さに自信のある方は挑戦してみてください。
説明します。横方向の折り目を1本ではなく、下図のようにテーパーをつけて2本入れるのです。

指標として小さな○点を入れてあるので、これを反対側の一つの点と結びます。

あとは折り筋をなじませてから、縦方向の山、谷を折り、次にZ型に折ります。

折った状態で押し花のように本などに挟んで重しをかけるとより収まりがよくなります。
うまく「テーパード襠(まち)折り」が折れると、このように角ができて、しっくりと折り目が収まります。

お気づきのように、この「テーパード襠(まち)折り」は幾何学的には矛盾した折り方です。ただ、現実に紙という材質の柔軟性の上に落とし込むと、なんとか実用性を発揮してくれます。あとは材質によりどこまで耐久性があるかですね。先日の手帳オフ会で自作したものを10個ほどお配りしましたが、試用していただいているうちに破れてくるのでは、と心配しています。
さて、実際にはこのスケジュール帖では「Z-CARD」のように厚紙を貼るスペースがありません。なので、多少開く際には引っぱりにくいところがあります。


しかし、A3用紙を3段x6列に折るとほぼA7サイズ(僅かに小さい)になるので、超整理手用やモレスキンなどにも収まりがいいのです。普通に直線だけで折ってもぱっと開けるので、コンパクトかつ一覧性のよい補助スケジュールとして使えるのではないでしょうか。
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