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地デジの効用

2月に12年もののアナログテレビが逝ってしまった。

リモコンが効かなくなって既に1年以上。チャンネルやボリュームを変えるのに一々直接テレビのスイッチをいじらないといけなくなっていて、リモコンの有り難さが身にしみたものだ(笑)。

そしてとうとう上下にラインが入ったり、勝手に付いたり消えたりするようになってしまったのだ。
で、仕方なく観念してテレビを買い換えることになった。

いろいろ調べて雑誌「家電批評」でもその高精細な表示から、もっともコストパフォーマンスが高いと太鼓判の東芝REGZAのR9000にした。32型と今や小さい方の部類に入るサイズだが我が家では十分。外付けのHDDに録画もできる。これはムーブができないので見て消すだけになるが、「時間」を買うという意味では外付けHDDはリーズナブルだ。


以前から最近の液晶テレビが高画質なことは知っていたが、非常にレベルが高いので驚いた。(しかもR9000はだいたい中の上ぐらいで、これより高画質な機種はいくらでもある。)


さて、高画質な画面を見て気がついたことがいくつかあるのだが、その一つが画像を資料として使う際の品質が極めて良くなったことだ。

目新しくもない方法で、誰でもテレビの画面をデジカメで撮ったことはあるだろう。しかしながらアナログのブラウン管の場合はモアレや、走査線の影が出やすい。もちろん画質には全く期待できなかったはずだ。



100422aa.jpg


これでも綺麗に撮れている方だが、木目のようなモアレと、下の部分が走査線の影響で明るさが変わっている。


同じものを地デジのテレビで撮ると・・・


100422bb.jpg



イラストボードの肌理(きめ)まで分かるではないか。手を加えれば印刷データの解像度に肉薄するレベルではないだろうか。AVやパソコンに強い人ならケーブルなどでつないでダイレクトにデータを取得できるかもしれない。地デジのチューナーを積んだ最近のパソコンならもっと簡単だろうし。

しかしながら、単純にテレビ画面をデジカメで撮ってもこれだけの絵が見られるなら資料としては十分だろう。


ただ、地デジ放送とはいえ、調べてみると、解像度やら何やらいろいろとややこしいことがあるらしい。それに一つの番組内でもアスペクト比が旧来の4:3の画面(両端が切れている)と16:9のものが混在している場合がある。放送局の方でも機材が移行途中なのかもしれない。

例えば「開運!なんでも鑑定団」の中では、同一放送中に高精細な映像とそうでない映像が混在して使われていた。


100422c.jpg


100422d.jpg


放送側のデータの違い以外にも、やはり画面が動いている場合は撮影には向かない。録画の場合は一時停止ができるという利点もある。また、カメラでの直撮りだと露出やシャッター速度、ズームの使い方などでやはりモアレなどが出たりする場合もある。

いずれにせよ、高画質な放送は参考資料としてビジュアル的にとても高いレベルに達している。動物や自然系の番組など、それ自体が図鑑以上のパフォーマンスを持つようになるだろう。




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