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超絶技巧のミニチュア世界

デザフェスで大々的に展示されていた立体画家、芳賀一洋氏の作品。


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アンティーク風の店頭をミニチュア仕立てにし、額装風にしたものが基本的なスタイル。

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おそらく、素材もほぼ実物に近いものを使っていると思われる。

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外から覗ける店の中身まで精巧に作られている。


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見えない部分も作り込まれているだろうことは容易に想像できる。できるならドアを開け、カーテンを引いてみたい。


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居酒屋の風景。これは他の物と違って奥行きを深く作ってあった。細部に至るまで本物のよう。


私が一番気に入ったのがこの明治時代の文房具店。

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氏のホームページの説明にあった「銀座伊東屋」の創業時の姿だろうか?
だとすれば内部の文房具まで当時のカタログを参考にして作ったという説明があった。

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石膏像やノート類、スタンプらしきものまで超精密に作り込まれている。
ノスタルジックな雰囲気が満点である。見ていて飽きることがない。


精密な作業によって、ある一つのフィールドに過ぎ去った時代の風景や作者の想いが封じ込められている。

前回取り上げた「アート仏壇」を作った匠たちも、同様の超絶な技巧を持っている。芳賀氏の作品のように俗に流れることなく、神聖な時間を固定するモニュメントとして堂々としていればいいと思う。「仏壇くんストラップ」など作って媚びる必要などないのだ。作品に誇りがあれば万人に理解されなくても消えることなどない。



芳賀一洋氏のホームページ






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2件のコメント

[C484] エイジング

hoririumさん、今日わ。

内装業界用語で、エイジング仕様(時代経過処理)と呼称される施工法在りますけど、この額縁内作品は凄いですね。

時代考証に基づく事は勿論ですが、室内備品等の微小ミニチュアまでをこの様に仕上げるのは、やはりアート業界!でなければ難しいのかも知れません。

[C485] Re: エイジング

こんにちは。

たしかにここまでやる人は少ないでしょう。
大抵こういうジャンルは人形造形(彫刻)など主体があって入る人が多いかと思うのですが(本体→ジオラマが組みたくなる)、この人はまるでアニメの背景屋さんのようです。ジオラマの場合はプラならプラで何でも作る場合が多いと思うのですが、この作者はかなりオリジナルな素材にこだわっているように見受けられます。

どうもチームで分業している部分もあるようですね。細かく見ると窓の印刷はシルクの知識が必要だし、酒屋のバケツなどはプラスチックの注形技術が必要。金属のろう付けなどもやっているようですし、かなりの専門分野の技術が必要だと思います。
とにかく圧倒されました。

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