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本『ちばさんの机』

本『ちばさんの机』 メディアファクトリー

先日取り上げたした『筆箱採集帳』のようにオフィスの机を写真で紹介した本。


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「ちばさん」というのは最初に取り上げられたメディアファクトリーのデザイナーさんの名前で、他にも12人の方の机が紹介されています。

『筆箱・・・』より好感が持てるのは、人数を13人に絞る代わりに、一人一人に10頁ものスペースを割り当てている点。(『筆箱・・・の著者の一人である、文具王こと高畑さんの机も紹介されています。)

机だから机上のスペース以外に引き出しもいくつかあり、その分、紹介するところが多くなるわけですが、ある程度詳しく紹介しようという姿勢が伺えます・・・。しかしながら、この本の致命的な欠点は版型がB6とあまりにも小さすぎること。引き出しの写真など小さすぎて、細かいところが見にくいのです。せっかく「オフィスの机」という、普段なかなか覗くことの出来ない場所を見せる好企画なだけに残念です。


さて、私としては、ややクリエイター寄りの方ばかり取り上げられているなあ、という印象です。いや、それはそれでもちろん、嫌いではないのですが・・・。ただ、あまりにも多くの人の机上にキャラクターグッズなどが並んでいるのに驚きました。(自分、古い人間ですから・・・。)

例えばタカラトミーのリカちゃん担当のマーケティングの方の机はピンク一色、リカちゃんで埋め尽くされています。もちろん、それがお仕事の一環なんだからそれでいいのでしょう。(多分にこの写真自体がプロモーション的な意味合いもあるかと思います。)

つまり、「仕事がはかどる机づくり」と言う副題が付いているにも関わらず、この本を見て、ライフハック的な、便利で効率的な引き出し整理のコツ、なんかを見い出そうというのはやや趣旨が違うということです。むしろこの本は、取り上げられた方々がいかにオフィスの机という、多くの時間を過ごす環境をカスタマイズして、少しでも「楽しく」仕事をしようとしているかという視点で編集されています。


あと、『筆箱・・・』でもそうだったのですが、文具や引き出しの中というモノに限定する写真だけでは、個人的にはどうしても仕事をしている人の「体温」が伝わってきません。

というのも、この本に登場する何人かはNHKの「めざせ!会社の星!」に出演されているのですが、当然そこでは「顔出し」されているわけです。そのときの好印象というか、画面から伝わる個性や熱意が本書では薄まってしまっているように感じるのです。動画と静止画という違いもありますが、本の方がむしろじっくりと現場を眺められるにもかかわらず。この手の本ではここら辺りに何か工夫の欲しいところです。


この本を見て、町工場のおっちゃんの机とか、まんが家さんの机、職人さんの道具など、もっといろいろな人の仕事の現場を見てみたくなりました。そういう企画、どーでしょうか。




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